半世紀前は差別だと誰も思わなかった。
「このキチガイ!」
「お前はメクラか!」
「オシにものが言える道理はねえや」
「きっと三国人の野郎ですぜ」
これ全てテレビ番組でのセリフだ。
子供向けでも同じだった。
例えばウルトラマンでも近年の再放送では無音になる部分がかなりある。
そこが差別用語なのだ。
映像ソフトではそのままなので比較すると面白い。
”ミイラの叫び”でドドンゴの両眼を攻撃したイデがこういう。
「ざまあみろ、座頭市め」
これが再放送では座頭市の部分が無音なのだ。
座頭市は差別用語なのか首を捻らざるを得ないがなあ。
頻繁に出て来るのは
「所詮は女子供ですからねえ」
勿論、フジ隊員とホシノ少年の事である。
そして結局フジ隊員は気絶してホシノ君が活躍するという結果に。
つまり女は男の子より役に立たないというのだ。
唯一”海底科学基地”では一人危険任務に立ち向かう姿が見られるが。
まあ、昔はそんな社会だったんだよねえ。