ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

日本の大失敗 魚食の世界的普及運動

2021-01-10 12:46:19 | 日本

日本は魚食の普及を世界中で展開してきた。

何時頃からだろうか?40年以上前からやって来たんじゃないかなあ。

最初の頃は欧米を中心に美味しくてヘルシーな魚を食べましょう。日本人は魚を食べるから健康なんですというアピールだった。

水産庁が率先していたはずだから官僚と族議員が予算を分捕ったのだろう。

そのニュースを見ながら余計な事をするアホ共だと強く感じたのを覚えている。

魚をあまり食べない人に積極的に食べてもらう必要が何処にあるのか?

「日本人は魚を沢山食べます。ほら美味しいでしょう日本食、さあ皆さんも魚を食べましょう」

余計な獲得競争が生まれるだけで日本にメリットは何もないぞ。

日本の食文化を広めるというお題目が全てを覆い漁労の競争激化は全く考慮されていない。

この馬鹿げた啓蒙活動は延々と今日まで続いている。

一旦予算が付くとそこに官僚と族議員が群がるので止める事が出来ない典型だ。

そしてどうなったか?

急速に漁獲高は減少し資源の枯渇が現実的になってきた。

世界中の魚が消える可能性が今そこにあるのだ。

この期に及んでも魚を食べましょうキャンペーンを各国で行う水産庁は頭がおかしい。

日本文化の普及とは完全に切り離して資源の保護に重点を置くべきなのだ。

早く転換して欲しい…それが出来る組織じゃないのは解っているが。


日本の失敗 中韓を馬鹿にし過ぎた 今治タオル編

2021-01-08 14:37:22 | 日本

今治タオルと言えばブランドとして世界的にも認められている。

とは言えお家の事情は決して楽ではない。

輸入タオルに押されて国内シェアは下がる一方なのだ。

当然生産調整せざるを得なくなる。

稼働出来ないタオル織機は無駄だ。

そこへ中国人がやってきて

「この織機を売ってくれないか?」

普通ならそんな事をすれば質の高いタオルが中国から安く入って来るから出来ないと拒否するかと思いきや…

「ええで、ええで、売ったるわ!」

その理由は

「この織機は解体して持ち出す以外に中国へは運べない。非常に複雑でデリケートな作業だから中国人には組み立てる事等出来ないから大丈夫だ」

つまり我々日本人には容易い事だが中国人には無理だから邪魔な織機を売って儲けようと考えたのだ。

勿論中国人が劣っている訳では無いからきちんと組み立て質の高いタオルを生産して日本にドカンと売って来たのである。

当然安い値段で。

これ等、中国人を馬鹿にした手痛いしっぺ返しと言えるだろう。

失敗はしても良い、問題はその教訓をどう生かすかではないだろうか。

 


日本の失敗 中韓を馬鹿にし過ぎた。

2021-01-08 13:46:49 | 日本

一時期は正に無敵状態だった日本の産業。

中でも造船と家電は世界のトップに君臨していた。

それは未来永劫変わらない日本のお家芸だと国民は信じていた。

だから韓国や中国に技術提供をし資金面でも何かと優遇したのである。

「幾らあいつらが頑張っても日本の敵じゃないよ、所詮中韓だからな」

まさにこの発想、戦前から続く中韓を馬鹿にする考え方が改まる事は無かった。

それは政治家も経営者もそして国民も。

日本人は優秀で勤勉な民族だから中韓なんて目じゃないよと思い込んでいたが気が付けば造船も家電もそしてハイテク分野でも中韓に抜かれてしまった。

自動車産業に関しても随分と技術提供をして韓国に教えてきたがこれもどうせ韓国車なんてだれも買わないよという奢りのせいだ。

あっという間に韓国車は世界中に輸出されたがその流れは日本のビジネスモデルを踏襲したのである。

中韓を馬鹿にし過ぎて根拠無き自信を持ち過ぎた結果が今の状況なのだ。

つくづく日本人は状況分析が苦手なんだと思う。