#ふりさけ見れば……★☆ あまの原 ふりさけ見れば かすがなる みかさの山に いでし月かも:安倍仲麿 : 歌意:大空を振り仰いで見ると月がでている。懐かしい奈良の春日の三笠山に出ていた月と同じだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #古今和歌集 第九巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
この歌は、安倍仲麿が遣唐使として中国に留学し、 長~い間、玄宗皇帝に仕え、やっと36年ぶりに日本の故郷に帰れるようになって、 明州という海辺の町で送別会を開いてもろたんや。
その宴会の席で詠んだ歌やでぇ。
月は世界中どこで見ても一緒やけど、仲麻呂は「やっと帰れるわぁ」って思ったんやろかなぁ。
海外に行くのは命がけやけれど、世界の先進の文化を学びたい一心やったんやろうな。
結局、船は難破して故郷には帰られへんまま、唐で亡くなったんやで。
ちなみに古今和歌集では「安倍仲麿」で百人一首では「阿倍仲麻呂」やで。