#花見る程の……★☆ 秋の野の 花見る程の 心をば 行くとやいはむ 止るとやいはむ: 赤染衛門 : 歌意:秋の野の花を見れば見るほど心ゆくというか心に留まると言えばよいものか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #詩歌集 第三巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
あきののの はなみるほとの こころをは ゆくとやいはむ とまるとやいはむ
今日は秋日和なんでウチは京都 嵐山の嵯峨野を散策やで。
おや、あそこに誰か・・・
もしもし、こんにちは。良いお天気ですね。
赤染衛門:こんにちは。
私は中宮 彰子様にお仕えしている女房の赤染衛門と申します。
あー、それではあなたがこの歌を詠んだ赤染衛門さんですか?
赤染衛門:ハイ、そうです。
今日は、嵯峨野の法輪寺さんへお参りにきて、この美しい花々が咲き乱れているのに心を奪われてこの歌を詠みました。
なるほど。ほんと!秋の花が咲き乱れていますね。
赤染衛門:法輪寺さんは「今昔物語集」の大昔から虚空蔵菩薩様のご利益が大いにあるので、中宮 彰子様もお心を寄せておられて、私も時々お参りしています。
まぁ!そんなに古くからのご利益なんですね。
それで、赤染衛門さんは秋の花々は「心ゆく」なんですか?
それとも「心留める」なんでしょうか?
赤染衛門:そうですね。心ゆくまで愛でて、帰りましたら中宮様に心に留めているこの美しい景色のお話をしたいと思います。
なので、どちらもですね。
なるほどですね。
きっと中宮様もお喜びになられますね。
赤染衛門:はい、それでは先を急ぎますので私はこれで失礼いたします。
お引止めしました。
どうぞお気をつけて。
みんなぁ~、 心ゆく=満足するやで。
止まる(とまる)=留まる、心、耳、目などが引き付けられ るちゅう意味やで。
さぁ、みんなも、季節の花々を心ゆくまで楽しんで、秋の1日を心に留めておいてやぁ!