#酒に染みなむ……★☆ なかなかに 人とあらずは 酒壷に なりにてしかも 酒に染みなむ: 大伴旅人 : 歌意:いっそ人として生きているよりは、酒壺になりたいもんだ。そうしたら思う存分酒につかっていられるだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第三巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
なかなかに ひととあらずは さかつぼに なりにてしかも さけにしみなむ
みなさん、お元気?
寒くなってきて、日本酒の美味しい季節になってきましたね。
こうして各地で日本酒祭りがありますね。
あそこで熱心にお酒見てる人は・・・?
あなたはどなた?
大伴旅人:あっ?わしか? わしは大伴旅人や。都でとっても偉い人や!
あなたが大伴旅人さん。あなたが酒壺になって、お酒につかりたい方ですね。
大伴旅人:もちろん!こんな美味しいものを嫌いやというやつの気が知れん!
あな醜 賢しらをすと 酒飲まぬ 人をよく見ば 猿にかも似む やで!
賢そうな顔していても、お酒飲めへん人は猿に似てるということ?
いや、そこまで言わんでも・・・
大伴旅人:それほどお酒は美味しいんや。
それに、わしはな、この間愛する妻を亡くしたんや。この淋しさは地位や名誉はもちろん、お金や友達ではあかんのや。
この淋しさを治してくれるのはこの美味しいお酒以外ないんやで、お嬢ちゃん。
それでこの日本酒祭りで全国のどのお酒が美味しいか見に来たんや。
どうや、この、ずらーっと並んだ全国のお酒の見ごたえは。
もうちょっと見てから帰るからな。
どれもみんな美味しそうやないか!
なるほど。でも、いくら淋しくても健康を考えてほどほどにしてくださいよ。
大伴旅人:ありがと!まるで亡くなった妻の言うことみたやな。わしが都に戻ったら遊びにおいでや。ほんならな。