言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

いまさくら

2024年04月11日 | 新古今和歌集

#いまさくら……★☆ いまさくら さきぬと見えて うすぐもり 春にかすめる よのけしきかな: 式子内親王 : 歌意: 今、桜が咲いたと見えて桜の花の色で薄曇り。世の中すべてが霞わたっている春の景色。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

いまさくら さきぬとみえて うすくもり はるにかすめる よのけしきかな

咲いたやろ~!

さくら、サクラ、桜~

思う存分桜の季節楽しもや~!

 


ゆふだちの

2023年08月20日 | 新古今和歌集

#ゆふだちの……★☆ ゆふだちの 雲もとまらぬ 夏の日の かたぶく山に ひぐらしのこゑ: 式子内親王 : 歌意:夕立を降らせた雲は止まらず流れて行った。夏の陽射しが傾いてきた山に蜩の鳴き声が聞こえてくる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第三巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

ゆうだちの くももとまらぬ なつのひの かたぶくやまに ひぐらしのこえ

みなさん、お元気?

まだまだ暑いですね。

ホンマ!暑いわ!

そろそろ、夕立が降った後は涼しくなってほしいけどなぁ~

最近はゲリラ豪雨やし、雨が上がってもまだ暑いわ。

そうね。

雲もとまらぬ=は雨雲が留まっていなくて再び空が晴れたということね。

かたぶくやま=太陽が山の向こうに沈んで日が暮れかかっているようすね。

蜩(ひぐらし)は朝夕の涼しい時間帯に鳴きだす蝉ね。

立秋も過ぎてそろそろ夏も終ね。

ホンマはまだまだ暑いけど季節は確実に変わってきてるんやなぁ。

みんなも急な夕立には気ぃつけやぁ~


松はみどりぞ

2022年01月16日 | 新古今和歌集

#松はみどりぞ……★☆ おいぬとて 松はみどりぞ まさりける わがくろかみの 雪のさむさに:菅贈太政大臣: 歌意:老いたといっても松の緑の色が素晴らしい。比べると私の黒髪は雪のように白く寒々としている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第十八巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

寒っいなぁ!!

寒いけど、ウチは元気やでぇ。

みなさん、お元気?

読み方やでぇ~

おいぬとて まつはみどりぞ まさりける わが くろかみの ゆきのさむさに

この 菅贈太政大臣菅原道真のことよ。

菅贈太政大臣とは生前に勲功のあった人が亡くなってから官位を贈ることなのよ。

新古今和歌集が成立したのは菅原道真が亡くなってからやから作者の表記がこうなるんやな。

松は常緑樹やから冬でも青々と茂ってるのに、自分の頭髪は白髪で真っ白。

あ~、年取ったなぁ~って老松を羨ましがってるんや。

でも、ウチは年取っても羨ましがったりせんとことと思うんや。

羨ましがったらきりないやろ。

それより、年取ること楽しむ方が気が楽なように思うんや。

松かて年取って老松であるほどみんなすごいなぁって言ってくれるやろ。

それと同じように、顔のシワも、腰の痛いのも楽しむんや。

なるほどポジティブ思考やね。

 そうやで!今年もその考えで進んで行くからなぁ~。


かぞふれば

2021年12月31日 | 新古今和歌集

#かぞふれば……★☆ かぞふれば としのゝこりも なかりけり おいぬるばかり かなしきはなし: 和泉式部 : 歌意: 数えてみれば今年も残り少なくなった。1年が終わりこうして 年ばかり取ってしまうほど悲しいものはない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第六巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

かそふれは としののこりも なかりけり おいぬるはかり かなしきはなし

みなさん、お元気?

今日はもう、大晦日。

今年もいよいよ終わりですね。

「言の葉花壇」も大変お世話になりました。

ほんまや!和泉式部も数えてみたら今年も終わりや言うてる。それに、今年が終わりちゅうことはまた、年取るわ!それ、いややとも言うてるわ。

和泉式部はモテ女やから、年取って自分の容姿が衰えることは悲しい言うてるけど、でも、ウチは違うでぇ~!

アラ、どういう事?

ウチのな、年取ることは賢なることや!つまり、いろんな事を勉強や経験して賢なるんや。

みんなぁ、だから、年を取って進化し続けるウチを応援してやぁ~!

なるほど!そうやね。

来年もみんなで美しい日本語をいっぱい勉強して進化して行きましょう。

そうや!来年もみんなで前に進んで行こやぁ!

皆さま、来年も私たちをよろしくお願いいたします。

どうぞよいお年をお迎えください。


こがらしの風

2021年12月08日 | 新古今和歌集

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#こがらしの風……★☆ いつのまに そらのけしきの かはるらん はげしきけさの こがらしの風: 津守国基 : 歌意:いつの間に空模様が変わったのだろうか。今朝は木枯らしの風が激しく吹いている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第六巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

いつのまに そらのけしきの かはるらむ はけしきけさの こからしのかせ

気ぃがついたら、いつの間にかもう冬や!

地球上の季節は間違わんとやってくるなぁ。

しばらくは寒い、寒いと言わなあかんわwww。

ウチは寒いのは苦手やけど、それなりに変わる季節は楽しむでぇ!

みんなも寒がってばっかりせんと、冬景色楽しんで、寒さ乗り切ろや!


うちしめり

2021年05月11日 | 新古今和歌集

#うちしめり……★☆ うちしめり あやめぞかほる ほとゝぎす なくや さ月の 雨のゆふぐれ: 藤原良経 : 歌意:しっとりと潤った空気の中、菖蒲が香ってホトトギスも鳴いている五月の雨の日の夕暮れ時。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第三巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

うちしめり あやめそかをる ほとときす なくやさつきの あめのゆふくれ

打ち湿り(うちしめり)=は水気を帯びてしっとりするとかしっとりと落ち着くとかの意味やで。

あやめ=むかしは菖蒲(ショウブ)のことをあやめって言うたらしいわ。

「五月」って言葉は面白いで。

「五月雨」って書いて「さみだれ」って読むんやで。

「五月蠅い」って書いて「うるさい」って読むんやで。

なんか、面白いやろ。

「さみだれ」はしっとり静かな感じやのに、「五月の蠅」はうるさいんやで。

それに「五月」「皐月(さつき)」って言うやろ。

「皐月」「早苗月」が変化したんやで。

「皐(さ)」は神様に捧げる稲の意味が転じて田植えの意味やで。

他にも、「五月」はいろんな言葉があって、ほんまに、にぎやかな月やわ。

みんなも、「五月」のつく言葉、色々探してやぁ~。


春のよの月

2021年02月28日 | 新古今和歌集

#春のよの月……★☆ おほぞらは むめのにほひに かすみつゝ くもりもはてぬ 春のよの月: 藤原定家 : 歌意:大空は梅の香りに包まれ霞んでいるようだが、雲がすっかり覆ってしまっているわけでもない春の夜の月だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

おほそらは うめのにほひに かすみつつ くもりもはてぬ はるのよのつき

 

どうや!

幻想的やないの!

みんなも、今頃の月を見上げてみてや。

きっと、こんな幻想的な月が見れるかもしれへんでぇ。

 


たみのかまどは

2021年01月05日 | 新古今和歌集

#たみのかまどは……★☆ たかきやに のぼりて見れば けぶりたつ たみのかまどは にぎはひにけり: 仁徳天皇 : 歌意:高殿に上って見ると 家々から煙が立っているので民のかまどは豊かで賑わい国が栄えている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第七巻より■□■

 

仁徳天皇「おー、見てみ! 家々からご飯炊く煙がいっぱい見える。わしは幸せや!」

お妃「なんでやねん  何が幸せなんですか?宮殿がこんなにボロボロで雨漏りいっぱいしてるのに・・・」

仁徳天皇「そやかて、3年間、税金を免除したんで、国民がご飯ちゃんと食べれるようになったやないか。

そやから、あちこちの竈から煙があがってるんや   

人々がご飯食べて、ちゃんと暮らせることが天皇としてのわしの幸せや

お妃「まぁ、そうやったんですね。お心も知らずにごめんなさい。

これからもこうやって人々がずーっと幸せに暮らせたらいいですね。」

仁徳天皇「そうやな。国民の暮らしが安定したら、また、みんな一生懸命働いて税金納めてくれるやろう。

そしたら、国家もわしらも元気で安心や」


うちしぐれつゝ

2020年12月21日 | 新古今和歌集

#うちしぐれつゝ……★☆ みよしのゝ 山かきくもり 雪ふれば ふもとのさとは うちしぐれつゝ: 俊恵法師 : 歌意:吉野の山がにわかに曇って雪が降ると山のふもとの里では時雨が降っていることだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第六巻より■□■

 

 みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ

みよしのの やまかきくもり ゆきふれは ふもとのさとは うちしくれつつ

 

山は雪、ふもとの里も冷たい雨、里にもうすぐ雪も降ってくるころやでぇ。


照りもせず

2017年04月02日 | 新古今和歌集
第 55
◆ ◆  朧たる月といへることをよみ侍りける 
 照りもせず 曇りも果てぬ 春の夜の 朧月夜に しくものぞなき
大江千里 ◆ ◆
     
新古今和歌集 第一巻 より

::: 読み :::

てりもせず くもりもはてぬ はるのよの おぼろづきよに しくものぞなき

::: 意訳 :::

明々と照っているわけでもなく、また、完全に曇っているというのでもない春の夜のほのかな朧月夜の風情に及ぶものはない。