言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

色づく山の

2024年10月27日 | 万葉集

#色づく山の……★☆ 朝に日に 色づく山の 白雲の 思ひ過ぐべき 君にあらなくに: 厚見王 : 歌意:朝ごと日ごとに色づく山のように深まる思いは、通り過ぎる山の白雲のように簡単に思い過ごせる人ではないのに。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第四巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

あさにけに いろづくやまの しらくもの おもひすぐべき きみにあらなくに

 みなさん、お元気?

そろそろ秋も深まって、山の木々も色が変わってくるようになるわね。

 ウチは好きな人にこんな風に思ってもらったら幸せ~ってなるわぁ~

そうね。マナちゃんはいつも幸せな恋をしてるわね。

そうやで。みんなぁ~恋はいつも人を幸せにするんやでぇ!!

 

かにかくに

2024年10月15日 | 万葉集
#かにかくに……★☆ かにかくに 物は思はじ 飛騨人の打つ墨縄のただ一道に: 詠み人知らず : 歌意:あれこれと思い悩んだりはしない。飛騨の工匠が打つ墨縄の線のようにただ一筋にあなたを思い続ける。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十一巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
かにかくに ものはおもはじ ひだひとの うつすみなはの ただひとみちに
みなさん、お元気?
かにかく=はあれこれとと言う意味ね。
飛騨人(ひだびと)=は飛騨地方の人たちで、特に飛騨地方出身の木工技術者たちを指す言葉で、奈良時代から都に赴いて宮殿や寺院の建築に携わり、そうした木工技術者を都へ送ることで税に充てる全国唯一の「飛騨工(ひだのたくみ)制度」と言う制度だったのよ。
墨縄(すみなわ)=は大工さんが木材 などに線を引くのに使う道具よ。墨壺に糸巻き車を取り付け、麻縄を巻いてあって、麻縄をぴんと張って持ち上げて離すと直線が引ける古代からの大工道具。そして、麻縄が材木にあたる時に音が出るのね。飛騨の技術者たちはそういった道具使いもとても優秀だったから、その人たちが引いた線は真っ直ぐできれいだったので恋も真っすぐと言う意味ね。
そうやでぇ、みんな、恋は真っすぐ、まっしぐらやでぇ~。ウチの信条と同じやからなぁ!
ウフフ、恋にうるさいマナちゃんね。

常忘らえず

2024年10月04日 | 万葉集
#常忘らえず……★☆ いにしへの 神の時より 逢ひけらし 今の心も 常忘らえず: 詠み人知らず : 歌意:ずっと遠い昔の神々の時代から私たちは出会っていたらしいのです。だから今の心も貴方をいつも忘れられないでいるのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十三巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~

いにしへの かみのときより あひけらし いまのこころも つねわすらえず

これはもう運命の人!っていう恋人たちや
そうやね。
あ~~~、ウチもデートのあとにこんな情熱的なことを 言ってくれる人が早く現れへんかなぁ…
フフフ、ほんまにマナちゃんは恋に憧れる乙女やね。
そうや!ウチはいつも恋してる乙女やでぇ