#片糸にあれど……★☆ 河内女の 手染めの糸を 繰り返し 片糸にあれど 絶えむと思へや: 詠み人知らず : 歌意:河内女が手染めの糸を繰り返し紡ぐので、片糸だけれど 滅多に切れるようなことはない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第七巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
かふちめの てそめのいとを くりかへし かたいとにあれど たえむとおもへや
昔の河内国(今の大阪府の東部)では糸を染めることや機織りが盛んやったんやで。
糸は紡いで2本を撚り合わせて丈夫にして織物にするんやけれど、片糸はまだ撚る前の1本の糸ちゅうことや。
普通は1本だけやったら頼りないけど、河内の女性が紡いで染めた糸は1本でも丈夫で滅多に切れへん、二人の仲もまだ片思いやけども、自分は切れることなくず~っと思てんるからねっちゅことや。
健気に片思いしてたらいつか相手も思ってくれる、片糸も撚り合わさって布地が織れるくらい丈夫になるんや。
ウチにもきっと何本も撚り合わせて切れへん丈夫な赤い糸がつながった人がおるって信じてるでぇ~。