11月22日に行われる『大阪市長選及び大阪府知事選挙「(以下、「大阪W選挙」)』は大阪の政治を住民の手に取り戻すための闘いです。
私たちSEALDs KANSAIは、自由で民主的な社会を守るための緊急アクションとして関西で立ち上がりました。
先の「安全保障関連法案」を始めとする現政権の下での国会運営の在り方は、国会の軽視や、高まる国民の反対の声に耳を傾けないなど、民主主義政治を否定するようなやり方で推し進められました。
このような状況の中で、ひとり一人が思考し、「安保法案」及び安倍政権への反対の声を挙げてきました。
そして、私たちは、現在の大阪で行われている「大阪維新の会」によるこれまでの政治は、現政権による政治と同様に、議会の軽視が行われ、更に、思想信条の自由の侵害、住民の生活破壊など民主主義、自由主義の否定や軽視が行われていると考えています。
そのため今回の大阪W選挙において、自由や民主主義の尊重といった観点から、「議会」の尊重や、思想信条の自由の保障といった政治における最低限のルールを守れていないようなこれまでの「大阪維新の会」の政治からの転換をはかり、大阪府、大阪市の政治を再び住民の手に取り戻すための行動を有権者に呼びかけます。
私たちが大阪で行われている「大阪維新の会」による政治からの転換を求める理由は以下の三点です。
①個人の思想及び自由の侵害
②議会の軽視
③住民サービスの切り捨て
①個人の思想及び自由の侵害
「大阪維新の会」は公務員に対し、個人の思想・自由の侵害といえるような政治を行ってきました。具体的には以下の二点が挙げられます。
一点目は、「思想チェック」といわれるものです。「思想チェック」とは、特定の政治家を応援する活動の経験があるかないか、組合活動の経験があるかないか、それぞれ誘われた経緯まで答えさせるなど、個人の自由やプライバシーを侵害しています。この思想チェックは大阪市の公務員を対象に行われました。
二点目は、「口元チェック」です。「口元チェック」は学校の卒業式などで、国歌斉唱の際、職員の口元をチェックし、強制するというものです。
これは個人の自由を侵害しています。
憲法19条では「思想及び良心の自由は、これを犯してはならない」と記載されています。
このような、個人の思想や自由が権力によって奪われたり、強制されることは許されないことです。
②議会の軽視
「議会運営の仕方」の問題として、今回の争点の一つでもある「大阪都構想」を決めていく際に、協定書案決定を強行するために、法定協議会から「大阪維新の会」以外の他党を排除し、他人の意見や考えに応じない、議論の場を作らないということが行われました。
何かを進める際など、重要な案件になればなるほど、議論や客観的な意見というものの重要性は増します。
それにも関わらず、自分たち以外の意見を排除するというのは、議会の軽視でもあり、他者との議論の中から政策を決めていくような民主的なプロセスからかけ離れていると言えます。
③住民サービスの切り捨て
約8年間の「大阪維新の会」の政治のもと、様々な住民サービスが切り捨てられてきました。
例えば、「高齢者」が増える中、特別養護老人ホームの建設補助は1床371万円を270万円に削減しました。
介護保険料の基準額は2007年と比べ28%増加し、全国平均より年間約6千円高くなりました。
また、住吉市民病院の廃止決定、救急救命センターへの補助金の廃止なども行われました。
これはサービスを利用する側にも、近くの病院が無くなり車で行かなければならなくなる等の問題が発生していますが、サービスを提供する側の負担の増加にもつながっています。
このほかにも、障がい者・福祉団体への補助の廃止、バスの路線の削減など様々なサービスが切り捨てられています。
これは、これまでの「大阪維新の会」による住民の生活の破壊といえます。
以上三点のことから、今回の大阪W選では、自由と民主主義という観点から、議会の尊重や思想信条の自由、住民の生活保障といった最低限の政治のルールを守れないような政治に反対の意思を示し、これまでの「大阪維新の会」の政治からの転換を求めます。
また、選挙が終わってからも、選挙で選ばれた「大阪の代表」が自由、民主主義を尊重するような市政、府政運営を求め、監視し続けます。
NOW IT'S OUR TURN TO BE IN CHARGE
SEALDs KANSAI