新党憲法9条 http://new-party-9.net/archives/2917より転載
日本はテロとの戦いにかかわってはいけない
2015年11月15日 天木 直人
きょうの各紙はパリの同時多発テロ事件の事ばかりだ。
それほど衝撃的な事件が起きたということだ。
しかし、誰も気づかないが、パリの同時多発テロの直前に、やはりISの自爆テロがレバノンで起きていた。
きのう11月14日の東京新聞が、一段の小さな見出しの下で、カイロ発中村禎一郎記者の記事として書いていた。
レバノンの首都ベイルートで12日、自爆テロが相次ぎ、少なくとも43人が死亡し、200人がけがをした、ISが犯行声明を出したと。
私が注目したのは、この自爆テロがヒズボラの拠点をを狙ったテロであったと書かれていた事だ。
そして、ヒズボラが、「テロリスト(IS)との戦いを続ける」とすかさず声明を発表をしたと書かれていたことだ。
ついに究極の戦いがレバノンで起きたのだ。
◆
そしてレバノンで起きることはいつも中東情勢を予言する。
私がレバノンにいた時、レバノンで起きるテロは反米武装抵抗組織であるヒズボラによるものだと相場が決まっていた。
しかし、事情通が私に言っていた事は、本当の脅威はスンニ派のテロだということだった。
すなわち、イランの影響下にあるシーア派のヒズボラのテロは、米国の中東支配に抗するイランの代理戦争のテロというべきものだ。
だから外交的に解決することは可能だ。
しかし、スンニ派原理主義のテロは、イスラムの教えに背いた堕落したサウジ王制に抵抗するテロだ。
より狂信的で、激しく、外交的に解決出来ないテロだと。
ISのテロがサウジアラビアの王制を倒した時、中東の本当の混乱が始まる。
◆
このレバノンにおけるISのテロのニュースのほかに、もうひとつの重要なニュースが、やはり今回のパリの同時多発テロ事件の直前に報じられていた。
すなわち、かつて対立関係にあったアルカイダとISが共闘し始めたというのだ。
今度のパリの同時多発テロもアルカイダとイスラム国の共謀だと推測されている。
もしこれが事実なら、テロの勢いはさらに強化される事になる。
どちらもスンニ派であるアルカイダとISの共闘が、最後に向かう究極の敵は、やはりスンニ派のパレスチナ人を弾圧するイスラエルである。
そしてイスラエルのパレスチナ弾圧は、国際社会の無関心をいいことに、第三次インティファーダ(パレスチナ人の人民蜂起)を起こすほどに深刻な事態を招いている。
アルカイダとISが手を結び、パレスチナ武装抵抗組織ハマスを支援するようになれば、イスラエルを巻き込だ中東戦争が起きる。
いわゆる最終戦争だ。
そうなれば、もはや外交は一切通用しなくなる。
◆
いくら欧米の主要国が、対テロ戦争で結束を謳っても、中東情勢の根本問題を解決出来ない限り、事態は悪化するばかりだろう。
パレスチナで、イラクで、シリアで、アフガンで、イスラム教の弱者たちが不条理に苦しめられている中で、同じく差別され続けている世界中のイスラム教の弱者たちが、自爆を覚悟でテロに参加する。
それを欧米の強者、支配者が、対テロ戦争を叫んで、結束して押さえつけようとする。
そんな対テロ戦争が終わるはずがない。
日本はそんなテロとの戦いに関わってはいけない(了)
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レバノン自爆テロ報道↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn…
http://www.france10.tv/international/3884/より転載
フランス保守派から左派までがイスラム国・空爆に反対する3つの理由
オランド政権がイラク&シリア領土内のイスラム国・空爆に荷担したことについて、首相経験者や政党党首、国民議会議員(下院議員)、欧州議会議員などから反対の声が続続と上がっている。理由は大別して3つある。
(1)軍事介入によってフランスを狙ったテロの危険性が増す
ドミニク=ドヴィルパン元首相は9月29日にRTL(フランス国営ラジオ)の番組に出演して、
「空爆にフランスが参加することでわたしたちはますます危険にさらされることになる。これは明白な事実だ。空爆によって世界各地に散らばるテロリストをわが国に呼び込むことになる」
と警告した。
反テロ行政の長を1980年代に務めた最大野党・UMP(民衆運動連合)のアラン=マルソー国民議会議員も「今回の軍事介入はフランスを危険にさらすことになる」と指摘している。マルソー議員は9月23日にRTLの番組に出演して、イスラム国に対する米仏を初めとする連合について「ひじょうにもろいものだ」と指摘し、「(空爆に参加した)フランスはアメリカと違って海外にいる自国民を護る能力を欠いている。イスラム国支配地域では、3~4機のラファル戦闘機しか飛ばせていない。わたしたちはイスラム聖戦士たち(jihadistes)の標的・敵になる恐れがある」と警鐘を鳴らした。
(2)空爆は問題を解決しない
ドミニク=ドヴィルパン元首相はさらに「軍事介入はテロリズムを育成・醸成する」と指摘した上で、「この種の空爆や軍事介入によって、テロリスト集団の除去という私たちが期待する結果はもたらされないと、我々は過去の経験から知っている。50-60年の経験から、いやここ10年の経験だけでも、軍事介入はテロを根絶するのでなく、テロの土壌をつくってしまうのは明らかだ」と付け加えた。
左翼党・党首にして2012年大統領候補だったジャンリュック=メランション欧州議会議員は9月26日に仏国営放送「France2」の番組に出て
「以前よりもはるかにひどいカオス・混沌が軍事介入によってもたらされることを世界の人々はまず知るべきだ」「誰がイスラム聖戦士を財政的支えているのか……ということにもっと関心を向けるべきだ。それはサウジアラビアやカタールの君主・国家元首たちだ」
と論じた。
(3)フランスはNATOの枠組み内で行動すべきだ
左翼党のフランソワ=アザンジ国民議会議員(下院議員)は9月24日に議会で
「イスラム聖戦士に抵抗する人たちを、政治的・人道的・財政的に支援するような形で、軍事支援するためには、アメリカによる軍事連合ではなくNATO(北大西洋条約機構)の監督下で、軍事介入が行われる必要がある」
と述べ、米国中心の枠組みでの軍事介入を批判した。
また、フランス共産党のピエール=ローラン上院議員は
「フランスの自由と独立を担保するためには、NATOと連携することが必要だ」「NATOに率いられた介入のみがフランス軍を派遣することを正当化できる唯一の方法だ」
と、主張した。
※映像は仏国営放送「France2」にドヴィルパン元首相が出たときの映像です。
<!-- Dominique de Villepin: "Nous ne pouvons pas gagner la guerre contre le terrorisme".- CSOJ 26/09/14 -->
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【動画】Love & Peace 2015~私たち親子の平和活動
…きっかけは子の想いから(三角 真弓)
私たち親子の2015年平和活動
きっかけは…三男(小5)の想いから…
...お母さん
日本は戦争をしないよね? するのかなあ?
こないだ特養に行った時には
質問するつもりだったけど
おじいちゃん、おばあちゃんを見てたら、かわいそうになって
戦争のこと聞けなかったよ
なんで?って
戦争のこと思い出したら泣き出してしまうかもしれないでしょ
おばあちゃんを見てたら思ったんだ
安倍総理にはお母さんはいないの?お父さんは?子どもは?
お兄ちゃんとかお姉ちゃんは?おくさんだっけ?奥さんは?
なんで?って
たいせつにしてる人がいれば戦争なんてしないはずでしょ?
じゃあ安倍総理は
一人だけ助かろうとしてるの?一人だけ生き残って幸せなのかなあ
僕は嫌だ!
一人だけなんてお父さんもお母さんも
にぃにぃたちも○○ちゃんも
みんな一緒じゃなきゃ嫌だ!
あと友達も○○先生も
なんでお母さんがあやまるの?
お母さんはがんばってるでしょ?
ぼくはしってるよ
ねえお母さん憲法の本に書いてあることはうそなの?
だっておかしいでしょ?
ほら!ここに書いてあるよ
『私たちが選んだ代わりの人』なんだから
その人たちに力があるのは私たちが任せたからであり…って
じゃあ安倍総理を選んだ人たちは
戦争になってもいいって言うの?
だからなんでお母さんがあやまるの?
お母さんはがんばってる
ううん
たりなくないよ
ぼくがお母さんを守るから
Love & Peace 2015(三角 真弓)~大切なのは、みんな一緒に生きること!
Love & Peace 2015
作詞 真弓
作曲 MASH
歌 良真&真弓
たいせつなことを 知ったんだ
たいせつなものを なくして
たいせつなことを 決めたんだ
二度とあやまちが ないように
ぼく 今日ともだちにきいたよ
遠い国では 子どもたちが
おなかをすかせて 死んでいく
悲しいことがあると
同じ願い 希望もつ
世界中のみんなが
手にてを とるなら
あらそいは いらないよ
Love & Peace たいせつなのは
みんな一緒に 生きること
たいせつなことを 誓ったんだ
心は二度と はなさない
たいせつな生き方は なにかと
心を尽くして 考えた
ぼく 今日ともだちにきいたよ
遠い国では 子どもたちが
銃を持たされ 剣を持ち
おびえて暮らしてると
同じ願い 希望もつ
世界中のみんなが
勇気を 持つなら
あらそいは いらないよ
Love & Peace たいせつなのは
みんな一緒に 生きること
同じ願い 希望もつ
世界中のみんなが
みらい(明日)を みるなら
あらそいは いらないよ
Love & Peace たいせつなのは
みんな一緒に 生きること
http://tanakaryusaku.jp/2015/11/00012407 より転載
【辺野古発】 機動隊が真っ先に排除するフリージャーナリスト
「アンタたち、どうして報道を排除するの? (カメラで)撮られたら恥ずかしいことしてるの?」
キャンプシュワブ旧ゲート前で座り込んでいたオバアが、機動隊に向かって叫んだ。
新基地建設用の資材や重機が運び込まれる旧ゲート前では、搬入を阻止しようとする反対派住民を警察の機動隊が毎朝ゴボウ抜きにする。
これを毎朝、ツイキャス@atsushi_micでライブ配信しているのが、アツシこと仁尾淳史氏(フリージャーナリスト)だ。弱冠23歳。
手荒な強制排除の実態をありのままに伝えるのだから、警察にとっては、当然、目障りだ。
機動隊はゴボウ抜きを開始する前に仁尾氏を排除する。どのジャーナリストよりも先に、だ。
4日、カメラの一脚ごと転倒させられた仁尾氏は頭を地面で強打、救急搬送された。東京警視庁の機動隊が初投入され、いつにも増して激しい攻防があった日だった。
氏がキャンプシュワブ・ゲート前のもようをライブ配信し始めたのは今年の1月15日からだ。
前日の14日にあった山本太郎議員@yamamototaro0のツイキャスがきっかけだった。この日、沖縄防衛局は工事の本格着手に向け、重機をキャンプシュワブ内に運び込もうとした。
それを阻止しようとする反対派住民と機動隊が激突した。凄まじい攻防となった。
「何としてでも行かなければならない。遠い、お金がないなんて言っていられない」。決心した仁尾氏はすぐに沖縄に飛び、翌日からツイキャスを始めたのである。
現場からそれも毎朝のライブ配信だ。反響は大きい。
「(辺野古の)海が汚されようとしているのを、今まで知らなかった自分が恥ずかしい。アツシさん頑張って」。 20代の女性はメールしてきた。
「政治に無関心だった若い人から反応が来るのが嬉しい」。仁尾氏は顔をほころばせる。
「沖縄の問題は日本全国の問題になりつつある。続けていたから今がある。闘いを止めていたら、翁長県知事も、稲嶺名護市長も国会議員(衆院1区~4区)も産まれていなかっただろう」。
「息の長い闘いになる」。東京から名護のアパートに移り住んでライブ配信を続けるアツシは、眼差しを遠くに置きながら結んだ。
~終わり~
田中龍作の取材活動支援基金
権力者が何でもできる国になりました。独裁に抗するには真実を明らかにしていく他ありません。真実を見届けるため現場に行くには想像以上に費用がかかります。田中龍作の取材活動に何卒お力を貸して下さい。1円からでも10円からでも有難く頂戴致します。
田中龍作
■郵便局から振込みの場合
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■郵便振替口座
口座記号番号/00170‐0‐306911
■銀行から振込みの場合
口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』
■ご足労をおかけしない為に
ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン