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あの人に迫る:マイク・ヘインズ 元米海兵隊員 【武力で平和、無理 9条生かす道を】  〔中日新聞 2017.2.10〕

2017-02-13 15:44:44 | 平和 戦争 自衛隊

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http://www.chunichi.co.jp/article/feature/anohito/list/CK2017021002000239.htmlより転載

2017年2月10日 紙面から

あの人に迫る

マイク・ヘインズ 元米海兵隊員

写真・望月衣塑子

写真
 

◆武力で平和、無理 9条生かす道を

 元米海兵隊員のマイク・ヘインズさん(40)は、イラク戦争に特殊部隊として従軍。民家を急襲したときに高齢の女性を壁に押さえ付け、若者を連行し、残された幼子の泣き叫ぶ声が忘れられないという。「自分がやったことこそテロ」。退役後は、ベテランズ・フォー・ピース(平和を求める元軍人の会)のメンバーとして活動。沖縄の基地建設反対運動にも加わる、その思いを聞いた。

 -なぜ、大学にいかずに海兵隊に入ろうと。

 バイブルベルト(聖書地帯)といわれるジョージア州の出身で、米国南部のキリスト教色が強い地域で、愛国心も強く、あおられました。子供のころは、おもちゃのピストルで戦車ごっこをし、戦争を美化するアニメもたくさん見ました。アーノルド・シュワルツェネッガー、ランボー、キャプテンアメリカなど、漫画も映画も戦争もの。星条旗があふれていた。米国では、スポーツのイベントさえ、愛国主義をかきたてる材料に使われています。

 米空軍の航空ショーをみてもらうとわかります。地上では戦争をテーマにしたカーニバルが繰り広げられています。子供たちは迷彩色のフェースペイントを施し、軍服を着せてもらい、ヤングマリーンと呼ばれます。海軍の兵士に本物の自動小銃を持たせてもらい、装甲車などにも乗せてもらう。私も幼少期に軍隊的価値観を遊びの延長で刷り込まれていました。

 子供時代のおもちゃのパッケージには「自由」「戦争」「軍事」と記され、重装備の兵隊や、おもちゃの武器があった。でもこれは、自由を得るには「人を殺さないといけない」というメッセージにも読める。こんなおもちゃで小さい時から遊んでいた米国の大人は、「自由はただじゃないんだよ」とよくいうのです。

 子供時代、戦争に関するものが楽しい思い出に彩られていました。そういう中で育った自分は、高校に海兵隊のリクルートが来たとき、何一つ抵抗を感じませんでした。

 同級生の女子が、制服姿の海兵隊員に「かっこいい!」とキャーキャー言って取り囲むのを見て、自分もあんなふうになりたいと思いました。兵隊になることに抵抗が全くなかった。むしろ憧れ、称賛の対象でした。

 -海兵隊に入り、二〇〇三年、イラク戦争に従軍しました。

 イラクでは毎日二~四回は民家を襲撃したが、命令で受けた情報の六割は間違っていたんです。襲撃しようという家に着くや否や入り口を爆発させ、銃を構えて中に入る。よくやったのは、年配の女性を壁に押し付けて尋問すること。六、七歳の女の子が家の中にいて、ものすごい勢いで泣き、失禁して叫んでいた。いまでも自分の脳裏にこびりついていて離れない。

 襲撃した家に若い年ごろの男性がいると逮捕して、遠い所で尋問する。連れていかれたほとんどが生きて帰れていないと思う。こんなことを毎日やっていたらどうなるか、死や痛みがどうなっていくか。自分の中の人間性が失われていくのを感じました。僕がバグダッドに派遣されたミッションは「テロと闘って来い」だったが、自分がやっていることがテロだと思うようになりました。

 -退役後、苦しんだ。

 周りに溶け込めず、ふさぎ込みました。他人と自分を責め、ようやくみんなに話せるようになるのに十年かかりました。戦争は兵隊たちを追いかけてきます。自分と同じように皆、退役しても戦場でのことが頭から離れない。そういう思いを背負った人たちが社会に復帰しても、どんな態度をとるのか。家庭内暴力(DV)も生まれる、自殺をした友達もいます。戦争は終わらない、ずっと追いかけてくるんです。

 米軍の兵士は退役後、毎日二十人自殺している。戦場で衝撃的なことがあり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になり、立ち直れない人たちがたくさんおり、おびただしい数の人たちが自殺している。戦争で死んだ数より、自殺者の方が上回っています。

 PTG(心的外傷後の成長)というものがあります。私はPTSDになった後、自分のマイナスのエネルギーを何とかプラスに転換できました。PTGに到達することができた大きな理由の一つが農業です。自給自足で畑でさまざまな作物を育てています。戦争では死、痛み、破壊が常にありましたが、農業をやると作物を成長させているという感覚が、自分の痛みを癒やしてくれました。

 もうひとつは沖縄の辺野古や高江に活動家として、関わっていることです。一昨年の十二月には、沖縄でデモに加わりました。昨年の九月には、素晴らしい熱帯雨林のある高江に行き、ヘリパッド建設を阻止しようと試みました。

 -日本に来て感じることは。

 米国の非営利団体「ナショナル・プリオリティーズ・プロジェクト」によると、昨年の米国の大統領予算案のうち、全体の半分以上を占めるのが国防予算で、54%、六千二百五十二億ドル。そしてその次が、退役軍人省への資金、つまり退役軍人の治療やリハビリ、再就職訓練などに充てられる予算で七百五億ドルにのぼり、合わせた戦争関連経費は60%になります。一方、農業・食料の比率はわずか1%で、交通などのインフラが2%、教育はわずか6%です。米国は、教育関係費の十倍を軍事に注いでいるのです。

 自分も含め、初めて日本をみたベテランズの他のメンバーは、日本の駅構内のトイレに設置されている温水洗浄便座や、奇麗に整備されている新幹線、舗装された地方の道路をみては「軍隊に金をかけない国のインフラはこんなに素晴らしいものか」と終始、感嘆の声をあげていました。

 -日本の自衛隊が現在、南スーダンに派遣されています。

 戦争によって全てが悪化する、ということを皆さんと共有したい。南スーダンに派遣されている自衛隊が駆け付け警護で、武器の使用を許されました。自分の経験から、駆け付け警護は、必ず流血事件に発展する。日本の国連平和維持活動(PKO)五原則の一つである、停戦合意が破られている状態で自衛隊を行かせており、問題です。

 -改憲論議が進む、日本へのメッセージをお願いします。

 日本の憲法九条はさんぜんと輝く平和の星です。心配しているのは、日本が憲法九条を変えることで、皆さん、そしてお子さんやお孫さんが戦争に引きずられていくのではないかということ。日本は米国の帝国主義、排外主義に倣うべきではないのです。皆さんがお持ちの憲法九条は、本当に素晴らしい大切なものです。九条を持っていることを大事にしてほしい。九条を軸に、国際的なつながりから平和的なアプローチをしてほしい。九条を持つ日本は、他の国に対し、平和のリーダーのお手本になれるはずです。

 敬愛するマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師は、「暗闇は暗闇を追い出すことはできない。光だけが克服できる」と言っています。暴力では決して平和に到達することはできません。武力を使っては無理なのです。平和のためには平和で応じるしかないのです。そのことを忘れないでほしい。

 <マイク・ヘインズ> 1976年2月生まれ。米ジョージア州マリエッタ出身。94年に高校を卒業後、米海兵隊に入隊。95年、沖縄の米軍基地で11カ月、海兵隊航空団の通信員として勤務。2002年、ジブチで特殊部隊員として狙撃や車両急襲などの特殊訓練を受け、03年5月から3カ月間、占領軍の特殊部隊員としてイラクに赴任、04年3月に退役。退役後に軍の奨学金を受け、09年、サンディエゴ州立大を卒業。14年から約8000人いる「ベテランズ・フォー・ピース」に入り、現在、サンディエゴ支部の執行委員。自宅で、水耕栽培でトマトやセロリなど野菜を育て、自給自足の生活を心がけている。元妻との間に14歳の一人娘。

◆インタビューを終えて

 マイクさんは私と同世代。特殊訓練を除くと実戦的な経験はイラクでの三カ月間だけだが、心に負った傷を癒やすのに「十年かかった」という。そして「まだ口に出せないことがたくさんある」と言葉少なに語る。正常な人間の精神を戦地では保てない、そして、一度失われた心を取り戻すには、果てしない時間がかかる。

 「政治家は、人々の恐れや恐怖心を利用し、他の考えを植え付ける。『こちらも、あちらも危ないぞ』と。でも本当にそうか。人類は、軍備によらない平和の道こそ模索すべきだ」。マイクさんの思いが痛いほど伝わってきた。

 (望月衣塑子)

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2月10日中日新聞夕刊

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動画【チャップリンの独裁者・最後の演説】  支配するよりも人々を助けたい、ユダヤ人も黒人も白人も、お互いに助け合わなければいけない…奴隷を作るために闘うな。自由のために闘え!

2017-02-13 10:02:38 | 紹介

 

映画『独裁者』(1940年、C.チャップリン監督・製作・脚本・主演)での「独裁者」の演説。


<申し訳ないが、私は皇帝などなりたくない。それは私には関わりのないことだ。誰も支配も征服もしたくない。できることなら皆を助けたい、ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。私たちは皆、助け合いたいのだ。人間とはそういうものなんだ。私たちは皆、他人の不幸ではなく、お互いの幸福と寄り添って生きたいのだ。私たちは憎み合ったり、見下し合ったりなどしたくないのだ。

この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、大地は豊かで、皆に恵みを与えてくれる。 人生の生き方は自由で美しい。しかし、私たちは生き方を見失ってしまったのだ。欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へと私たちを行進させた。私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。ゆとりを与えてくれる機械により、貧困を作り上げた。知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄情にした。私たち...は考え過ぎで、感じなく過ぎる。機械よりも、私たちには人類愛が必要なのだ。賢さよりも、優しさや思いやりが必要なのだ。そういう感情なしには、世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。飛行機やラジオが私たちの距離を縮めてくれた。そんな発明の本質は人間の良心に呼びかけ、世界がひとつになることを呼びかける。
今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のもとに、絶望した男性達、女性達、子供達、罪のない人達を拷問し、投獄する組織の犠牲者のもとに届いている。

私の声が聞こえる人達に言う、「絶望してはいけない」。

私たちに覆いかぶさっている不幸は、単に過ぎ去る欲であり、人間の進歩を恐れる者の嫌悪なのだ。憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶え、人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。決して人間が永遠には生きることがないように、自由も滅びることもない。

兵士たちよ。獣たちに身を託してはいけない。君たちを見下し、奴隷にし、人生を操る者たちは、君たちが何をし、何を考え、何を感じるかを指図し、そして、君たちを仕込み、食べ物を制限する者たちは、君たちを家畜として、単なるコマとして扱うのだ。
そんな自然に反する者たち、機械のマインド、機械の心を持った機械人間たちに、身を託してはいけない。君たちは機械じゃない。君たちは家畜じゃない。君たちは人間だ。君たちは心に人類愛を持った人間だ。憎んではいけない。愛されない者だけが憎むのだ。愛されず、自然に反する者だけだ。

兵士よ。奴隷を作るために闘うな。自由のために闘え。『ルカによる福音書』の17章に、「神の国は人間の中にある」と書かれている。一人の人間ではなく、一部の人間でもなく、全ての人間の中なのだ。君たちの中になんだ。君たち、人々は、機械を作り上げる力、幸福を作り上げる力があるんだ。君たち、人々は人生を自由に、美しいものに、この人生を素晴らしい冒険にする力を持っているんだ。

だから、民主国家の名のもとに、その力を使おうではないか。皆でひとつになろう。新しい世界のために、皆が雇用の機会を与えられる、君たちが未来を与えられる、老後に安定を与えてくれる、常識のある世界のために闘おう。
そんな約束をしながら獣たちも権力を伸ばしてきたが、奴らを嘘をつく。約束を果たさない。これからも果たしはしないだろう。独裁者たちは自分たちを自由し、人々を奴隷にする。

今こそ、約束を実現させるために闘おう。世界を自由にするために、国境のバリアを失くすために、憎しみと耐え切れない苦しみと一緒に貪欲を失くすために闘おう。理性のある世界のために、科学と進歩が全人類の幸福へと導いてくれる世界のために闘おう。兵士たちよ。民主国家の名のもとに、皆でひとつになろう>

 

 

 

 


「私は朝日に勝った」「俺もNYタイムスに勝った」、安倍とトランプが“批判報道”潰し“でグロテスクな意気投合 〔日刊ゲンダイ2.12〕 /朝日新聞は何故安倍首相広報紙になったか

2017-02-13 01:03:50 | 報道

http://lite-ra.com/2017/02/post-2914.htmlより転載

2017.02.12
abe_170212.jpg
首相官邸ホームページより


「(トランプの大統領就任は)これこそまさに民主主義のダイナミズムであります」

 日本時間11日の未明に行われた日米首脳会談と、その後の共同声明は、世界中に安倍首相が“トランプの飼い犬”であることを印象付けた。差別的としか言いようがない中東・アフリカ7カ国からの入国を制限する大統領令を出したトランプに対しては世界各国から非難の大合唱が起こったばかりだが、安倍首相は「難民・移民政策は内政問題」だとして事実上、是認。「対話を閉ざしてしまえば何も生まれない」などと言いごまかし、“ゴルフが楽しみ”だとはしゃいでさえみせた。

 人権侵害行為を批判もせず認めることは「対話」とは呼ばない。これではたんなる手下のイエスマンだ。事実、イギリスのメイ首相は首脳会談で直接トランプに釘を刺せなかったことから、自国のメディアに「トランプのプードル(愛玩犬)」と呼ばれた。だが、共同会見では、あまりにみっともないこの国の総理大臣、そしてトランプに、どのメディアからも厳しい指摘の声はあがらなかった。

 それもそのはずだ。質疑応答でトランプが指名したのは、トランプ支持メディアのニューヨーク・ポストとFOXニュースの記者。一方、安倍首相が指名したのはNHK産経新聞の記者だった。ふたり揃って“御用メディア”の質問しか受け付けない、という態度を見せつけたのである。

 しかも、狂犬トランプが今回、安倍首相からのゴルフの誘いに乗ったり、何度も食事をともにする日程を組むほど距離を縮めた背景には、トランプの心を掴む、とんでもない会話があったらしい。

 それは、共同会見でご指名を受けた産経新聞の田北真樹子記者が書いた、産経ニュースの記事に詳しい。田北記者が述べるところによると、昨年11月のトランプとの初会談の場で、安倍首相はこんなことを言ったというのだ。

〈「実はあなたと私には共通点がある」
 怪訝な顔をするトランプを横目に安倍は続けた。
「あなたはニューヨーク・タイムズ(NYT)に徹底的にたたかれた。私もNYTと提携している朝日新聞に徹底的にたたかれた。だが、私は勝った…」
 これを聞いたトランプは右手の親指を突き立ててこう言った。
「俺も勝った!」
 トランプの警戒心はここで吹っ飛んだと思われる。〉

 安倍がトランプの心を掴んだ理由。それは、「俺は朝日新聞に勝った!」「俺もニューヨーク・タイムズに勝ったよ!」と意気投合したことだと言うのだ。……もはやぐうの音も出ない、ゲスの極みの会話である。

 だが、たしかにこのふたりは、メディアを心底憎んできた。たとえば安倍首相は、第一次政権時に大臣たちの相次ぐ政治資金問題などでマスコミからの批判に晒されたことで、特にリベラルメディアの象徴だと安倍氏が信じ込んでいる朝日新聞への憎悪を先鋭化させた。下野してからはFacebook上で朝日を“偏向メディア”として槍玉に上げ、総理に返り咲いてからも国会で朝日だけを名指しして批判するなど、あからさまに敵扱いしてきた。そして、圧力によるメディア支配という暴挙を繰り返し、現在にいたっている。

 一方、トランプは選挙戦において連発してきた暴言の数々やヘイトスピーチによる大衆煽動が、メディアから批判を浴びつづけた。これはメディアとして当然すぎる反応だったわけだが、このことに怒り心頭のトランプは、安倍首相と同じように自身に批判的なメディアを敵視し、今後も圧力を強めていくだろう。

 しかし、このような安倍やトランプの「メディアは敵」という姿勢こそが、民主主義の破壊者である何よりもの証拠なのだ。言うまでもなく、メディアというのは「権力の監視」が使命だ。権力者が人権を軽視していないか、国民不在の政治を行っていないか。こうしたメディアによる権力の監視、そうしてチェック機能が民主主義には欠かせない。つまり、民主主義に則らなくてはならない権力者側が、メディアを「敵視」して「勝ち負け」で判断することは、民主主義を蔑ろにしていることと同義なのである。

 だいたい、安倍とトランプは、何を判断基準に「勝った」と喜び合ったというのか。もしその「勝利」とやらが、自分や政権の政策への批判を書かせないということならば、トランプよりもはるかに安倍首相は「勝って」いるだろう。それは何も朝日新聞だけの問題ではない。

 実際、共同会見の質疑応答では、ニューヨーク・ポストの記者は大統領令に対する連邦控訴裁判所の判断についてトランプに問い、「まったく関係のない質問だ」とキレられたり、米メディア側も安倍首相にTPPについて2社とも質問していたが、日本側のNHK記者は「トランプ大統領の言う『偉大な国』とはどういう国ですか? 安倍首相にとって偉大な同盟国アメリカはどういう国ですか?」という、毒にも薬にもならない質問でお茶を濁した。そして、前述の安倍・トランプによるゲスな会話を“安倍首相の外交手腕”と言わんばかりに紹介した産経の田北記者は、トランプに対して中国や北朝鮮の危険性を強調し、なんとかトランプにアジア太平洋地域の危機を語らせようと必死な質問を繰り出したものの、「中国国家主席とは今後、とてもうまくやっていけると思います」と返される始末だった。

 一部を除けばアメリカのメディアはトランプに手加減しないが、かたや日本はこの有り様。もはやNHKや産経にとって、メディアの仕事とは「権力者から寵愛を受ける」ことなのだろう。そして、それ以外のメディアもまた、安倍首相から「敵」認定されないようにと大本営発表だけを垂れ流す現状は、安倍首相と一緒になって民主主義を破壊する「加担者」でしかない。
編集部

 

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http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1188625?key=f03a6bc316990e794d47645694634f3d4aa986834acbb4c9797a9c9a556914af
孫崎享のつぶやき

朝日新聞は何故安倍首相広報紙になったか。産経新聞が大スクープ。朝日新聞は安倍首相に脅かされていたのだ。そして軍門に屈し、骨抜き。安倍得意げにトランプに語る。民主主義の根本を壊し得意な首相。何故咎めないか。敗れた朝日は、最早「朝日」でない。

2017-02-13 07:35

 多くの人は、朝日新聞の異変に気付いている。安倍首相への隷属、追随が極めて激しいことだ。普段はリベラル的報道を行っているが、重要な局面に立つ時、徹底して安倍首相側の発言の報道に終始する。

 これは偶然でない。

 2,3年前位であったろうか。4,5人の会合で安倍氏の側近が「我々は徹底的に朝日新聞を攻撃していく。それも一回二回でない。長期に行って朝日を変える」と話す場に居合わせた。私は偶然その場にいた。他の人は強い自民党支持者達だったので、安倍氏の側近は本音を述べたので去ろう。

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