爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

遍路道閑話3

2020-05-06 13:59:25 | 日記
四国霊場順打ち・逆打ち、西国霊場、秩父霊場お遍路のどれをとっても、必ず快適にはいかないのが、私達のお遍路だと思っていました。

短期・安価を旨にすれば、多少の無理は仕方のない事だと思っています。

その頃、私はまだ無理の効く年代でしたので、頑張って行きました。

時間を無駄なく使うので、まずフェリーを決めます。
福岡新門司港から四国まで、国道九四フェリーを使いました。
殆ど始発便と最終便です。

例えば四国霊場の逆打ちの時です。
最終便に乗ります。

出発まで眠れる時間があれば、フェリー乗り場の車の中で仮眠を取ります。
計画上、仕事上がりで行く事も有りました。

フェリーが四国に何時に着くから、そのまま走れば目的の札所に、何時に到着する。
札所までの移動時間が勿体ないので、睡眠時間を絞ります。

この時は11月でしたが、なんと寒い事か。車のエアコンは使いませんから、重ね着しても寒さで眠れないんです。私は何回もトイレに行くし、いくら静かにしても、相方は目が覚めるはずですが。

札所のご朱印の受付時間が、朝八時からだとすれば、夜中に走り、それまで札所の駐車場で仮眠を取ります。

年寄りのする事かとは思いましたが、そこは遍路依存症がする事です。

前にも書きましたが、物見遊山では有りませんから。

下手をすれば、昼食はお腹の空いた方から申告します。
聞いた相方は、そうね、次の札所が終わったらね、と軽く言うだけ。

お互いにトイレも、遠慮しがちでした。その時は無理をしている感覚は、無かったと思いますが。
ただただ終わらせる事に、終始していたと思います。

ただ終わった後の達成感が凄かった反面、次は何をしょって感じになりました。
思い込みが凄かったんだと思います。

これが遍路依存症のする事なんです。

全然参考にはなりませんが。