ついに7月になる。
菊陽に転勤になって、一年の3分の1が過ぎてしまった。
時が経つのが年々早くなっている気がする。
いろんな出会いや別れがある。
人との別れはどんな形であれ、さみしいものだ。
それでも、人は新しい人達に出会い、生きていく。
悲しいけれど、ほとんどの人との縁は切れてしまう。
短い人生の中で、誰と出会い、その人達が自分にとって、どんな意味あいを持つのだろうか。
そんなことを考えてしまう。
左に曲がるか右に曲がるかで運命が全く違うものになる。
僕は数々の転勤をしてきた。大切な思い出も多い。
今日も自分なりに冷や汗をかきながら懸命に授業をした。
皆、わからなかったらどうしよう。
退屈な授業になったらどうしよう。
いつも、おびえながら授業をしている。
必要とされない人が一番かわいそうな人であると言ったのはマザーテレサだ。
そして、いつもその言葉が頭をよぎる。
40が近くなり、年々、魅力が落ちるのは否めない。
必要とされなくなったら、いつでも去ろうという覚悟はある。
生活するためだけに働いている訳ではない。
いつまで、通用するのか解らない。
ただ限界までやってみるだけだ。
闘いの日々は終わらない。