お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

講評会(似顔絵詩)

2012-10-21 15:36:19 | 作詩・ヤバソン画談
講評会

絵の講評会は終わっていた

生徒の多くは残って文句を言っていた

大賞の作品が理解できないという


多くの生徒は時間をかけて描いたのに

大賞の生徒はパネルを置くやいなや

チェーンソーを取り出し

そのパネルをズタズタにして

壁にはってすぐに帰ったという


多くの生徒は先生に不信感を抱いていた

頭の中で描かない、

描く意味を持たない生徒たちは

実りのない談義をいつまでも続けるのだった





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夢想家のルール(似顔絵詩)

2012-10-21 15:26:12 | 作詩・ヤバソン画談
夢想家のルール

屋上には何もなかった

驚くほど近くにあった空に向かって

夢想家の演説は始まる

それは正しくもあり

間違いでもあった

何か空も飛べそうな気がした

けれど

この世界が夢であるか現実であるか

分からぬのに飛ぶわけにはいかない

夢にもルールがあるのだ

飛べない夢想家は

夢でも飛ぼうとしてはいけない




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自然探し(似顔絵詩)

2012-10-21 15:17:09 | 作詩・ヤバソン画談
自然探し

自然探しの旅に出た

作られた食事

作られた建物

作られた並木道

作られた花

作られた空

作られた地球

全てが作り物に見えた

確かにそういう者もいる

けれど信じることもできず

もう目を閉じるしかなかった




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半月(似顔絵詩)

2012-10-21 15:13:11 | 作詩・ヤバソン画談
半月

月が半分になったとき

私の心も半分になった

どんどん欠けてゆく月

引き潮になり

肌はひどく渇いた

けれどゼロになることなく

また満たされてゆく

止まっているのではない

待っていても

進んでいる



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零番線(詩小説)

2012-10-21 06:40:35 | 作詩・ヤバソン画談
零番線

零番線なんてホームを作りやがった

地上の敷地が空いて

一番線の手前に作ることになったからだろうが

零番線といったら我らのものだったんだ

これだから田舎の鉄道会社は困る

ほら、軍事利用する奴らが

ホームをづらしてくれって言ってきた

俺らは今度は、-1番線か

おい誰か、彼らの言葉が分かる者に

-2番線にづれるように言ってきてくれ




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