似顔絵を描くには、どうやって描くかよりも前に大切なことがある。
それは、描く対象をどうやって見るかだ。
ここでは、以前にも書いた、三つのものの見方「ぱじぼー」を紹介したい。
「ぱ」ぱっと見。瞬間的。第一印象で見る。主観的。直感。
「じ」じーっと見。近めで時間をかけてよく見る。客観的。分析的。理性。
「ぼー」ぼーっと見。遠目でぼんやりと見る。印象。雰囲気。ニュアンス。
この三つの見方を用いると、今までとは違った似顔絵が描けるようになると思う。
具体的に言うと、
「ぱ」っと見と、「ぼー」っと見で輪郭をつかみ、
細部を「じ」ーっと見で描いていく。
じーっと見で目が慣れだしたら、少し休んで、
また、「ぱ」っと見で修正していく。
…といったような使い方が考えられる。