似顔絵におけるおかしみの三要素は、「表情」、「ポーズ」、「顔以外の類似」である。
人間性のある表情やポーズが描けたなら、それはおかしみに通じる。
けれど、醜いにまでなってしまうと、笑いは起きない。
顔以外の類似では、「状況の類似」、「画風の類似」、「他の何かへの類似」に分類できる。
状況が何かに似ていると、人は笑う。
顔が似ているかよりも、シチュエーションのほうが優先されることがあるのだ。
また、他の誰かの画風に似ていると笑う。
画風は、有名であればあるほど面白いが、権利を侵害しないように描く必要がある。
他の何かへの類似とは、とんがり頭が水滴に似ているとか、キューピーに似ているなどの場合のことで、見立てて描くと効果的だ。
顔以外の要素でも、おかしみは出てくるので、似せること以外に目を向ける、俯瞰した視点が必要なのかもしれない。