古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

大韓家

2012-11-05 21:55:12 | 日々の暮らし
今年の障子貼りは4枚で終わり。
業者に頼めばどれくらいかかるかわからないけれど5000円はくだらないはず。
社会に還元しなければお金が回らない、などと理屈をこね、この夜の夕食は「大韓家」へ韓国料理を食べに行きました。
地元の知り合いの方がやっておられる韓国の食材と食堂、喫茶です。


松江から安来方面に向かって左手、安来市に入って初めてのお店です。
中から見る中海の景色は、向かいに大根島、右手に江島大橋が見え、鴨も浮かんで素晴らしい眺めです。


この方角に見える夕日はすばらしいです。
ここに写っているコンクリートは湾岸道路で、車は入れませんが一般の方の通行は可能です。
但し、そのまま進むと先端は行き止まりです。


まだ開店したばかりで不慣れな点があることは否めませんが、日本人店主の韓国好きが伝わってきます。
お勧めは、「豚の三段バラ肉定食」1200円。鉄板が斜めになっていて油を切るように仕掛けがしてあります。
レタスが多いので「これが1人前ですか」、と聞いたら「その時の気分で多くなる」なんて大笑いでした。

私はニラなどの野菜が多い「豚チジミ」を食べました。
キムチ入りチャーハンを食べたものは、それほどおいしいとは思わなかったそうです。
ともあれ3人で2300円。障子貼りのおつりが出ました。

好き好きもあるでしょうが、キムチもおいしいです。
火曜日が定休日です。ぜひ一度コーヒーからでも行ってみてください。

障子貼り 貼り方

2012-11-04 23:39:21 | 日々の暮らし
俳句の季語で「障子貼り」は秋だそうです。
夏のきつい日差しが終わって、障子紙の焼けが少ない季節になったら始めるのだそうです。
夫婦で喧嘩しながら貼る、と聞きますがこの方法は一人で貼るやり方です。
セロテープが夫役です。どちらがいいかは、やってみてください。

コツは①カッターナイフの刃をこまめに替えること
素人は紙を切るのが大変なので、②切るのは2方だけ、
糊をつけてから切ると湿っていて切りにくいので、
③乾燥した状態で先に切ってしまいます。
④糊と紙をくつける時、中から外 を心掛けること です


用意するもの(素人の張り方用)
左から、障子紙(なるべく厚い紙のロールになった物・外表に巻いてあるもの)・ものさし・小さいバット(のりを溶く〉・セロテープ・はかり
計量スプーン・のりを延ばすもの・カッターナイフ・刷毛・のり・雑巾


我が家は以前まとめてほとんど張ったのですが、一部の部屋に紙魚が発生し障子紙を舐めてしまいました。


薬で煙霧消毒した後、大掃除を兼ねて今回は4枚だけ張ることにしました。
障子を外したとき、後でわかりやすいように場所や番号をつけておきます。
今回は北と南だけですから簡単ですが、普通は北から1,2,3,4、とか東から1,2,3、などとします。
障子を建てた時に見えないよう、鴨居に当たる上部に書いておきます。


今回は障子が小さかったので外に持って出ましたが、いつもは部屋の中ではいで行きます。
水道ホースで水をかける光景を見ますが私はそんなことはしません。
多めの水を含ませた雑巾で大まかに濡らしておいてから、少しずつ桟を拭きながらやさしく剥いで行きます。


バットにのりを溶いて延ばします。
この糊はお麩を作っておられるところから買ってきます。プロもここのを使っておられます。
私は100gに対し40CCの水で延ばしています。この量はいつも迷います。


2方を障子に合わせ、3か所をピンクの紙の方向のセロテープを張っておさえます。
障子紙の巻が大きくて重かったりする場合は、紙を動かさないで障子の方を動かして調整すると楽です。


最初に長さの方をカッターナイフでカットします。
溝のある障子はものさしは使いませんが、溝がない場合はものさしを使って慎重に切ります。


もう1方をカットします。


真ん中のぐらいの桟と桟の間に(水色のテープのように)セロテープを張ります。
その後、ピンクの部分のセロテープを1枚だけ取り除きます。


半分にのりをつけます。
中の方はいい加減に、まわりの淵は丁寧に糊をつけます


中から外へ、中から外へと心がけて紙をおさえていきます。

あくまで中から外へ。外へ向かう方向も横方向だけでなく、気持ちは斜め方向に外へです。
これを心掛けると、しわが寄らずきれいに貼れます。



セロテープをすべて剥がします。(ピンクの部分も水色の部分も)
最初に半分張っているので、真ん中部分ののりが途切れないよう重ねるように、また半分張っていきます。


完成です。ほっておくと乾いてぴんと張るので、少々しわがあっても霧吹きは必要ありません。


張り替えた障子は白くて気持ちが良く、私が一番好きな瞬間です。