古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

ちまきの作り方(笹巻のいろいろ)

2017-05-25 09:58:18 | ちまき・笹巻き
ちまきのいろいろ



一番右が、かんざし巻き(本巻・ほんまきとも言う)
私の好きな巻き方です。私はこの巻き方が正式な時に使うまき方だと思っていました。
しかし、初節句の時にお祝いやお返しに使う笹巻は、一番左のキキョウ巻だと近所の方に教えていただきました。
ちなみに、このかんざし巻には食べ方があり、上のイ草の部分を横に抜き葉を開いて上からお団子と軸を出します。
食べ終わるとその軸を笹の中に戻し、イ草で適当に巻いて捨てます。
こうすると葉っぱが散らからず、上品に?食べることができます。

右から2番目が伯太方面で作る軸巻き、笹の軸で上を止めますが、その葉は右から左に巻いていき下で止めます。
先端の軸は写真のようにそのまま出ていたように記憶しています。

右から3番目、4番目が俗に言う「ほうかむり」という巻き方。

右から5番目が広瀬方面の巻き方。
笹の軸で上を止めますが、笹の先端が1回その軸で回してあり、裏に回ってから左から右に巻いてあります。
これは結構難しいです。先端の軸はかなり長くしてあり、その斜めの部分に折り込んで巻いてあります。
また、笹の巻き終わりは少し中に折り込んで2重にし、厚くしてからその部分をイ草で結わえます。

その左は、西比田で巻かれているもの。広瀬方面の巻き方と同じですが、とても長いイ草が差し込んであります。

一番左が奥出雲の糸原家で巻かれている巻き方で、キキョウ巻。
5枚の葉で包み、先端がそのままになっています。
巻き終わりを私はイ草で止めましたが、糸原家のは藁(わら)で結わえてあります。
茹でた時、包んだ団子が 飛び出さないかと思っていましたが、その心配はいりませんでした。
この巻き方が、私の地区でも、一番正式な巻き方だそうです。

かんざし巻きと、伯太方面の軸巻き、ほうかむり以外は私が、見よう見まねで作ったものです。
違っているかもしれませんので、ご指摘いただければと思います。


郵便局のふるさと小包便の笹巻は、広瀬、伯太で巻かれています。
イ草で結わえるところが、ビニール紐や園芸用の金属でされているのは、とても残念です。
しかし、単価的な効率の問題や、イ草が乾燥するとほどけてしまう恐れがあるので
そうされているのではないかと思っています。

今年は20本入り、砂糖醤油をつけて全国一律3500円とか。
私は自前の笹巻で、ふるさとの味を今年も届けます。


2017.5.26追記

郵便局のふるさと小包もイ草で結わえられるようになりました。
その訳を聞いて驚きました。
私たちはお湯でゆでて食べるもの、という思い込みがありましたが
最近は電子レンジにかける方が出てきたため、金属だと苦情が来るようになったそうです。

今年は3900円になりました。


笹巻の巻き方のサイト紹介

2017-05-25 09:39:27 | ちまき・笹巻き
笹巻の季節が近づいて、巻き方の問い合わせが多くなりました。

私が載せている笹巻の巻き方のサイトを紹介します


かんざし巻(2008.3.15)
http://blog.goo.ne.jp/koyakoya-07/e/247edf26c69907d70965e062f1178462#comment-list


軸巻(2011.6.3)
http://blog.goo.ne.jp/koyakoya-07/e/ff08c5112e5ae5092ccf8ae2885001e2

ほうかむり(2011.6.3)
http://blog.goo.ne.jp/koyakoya-07/e/43600c2d0b46a740ee51a95806aa161c


笹巻のいろいろ(2017. 5.25)
http://blog.goo.ne.jp/koyakoya-07/e/ff08c5112e5ae5092ccf8ae2885001e2