古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

笹巻の食べ方

2014-06-29 22:41:22 | ちまき・笹巻き
これまで、笹巻になじみがないと思われる方には、笹巻の食べ方を写真入りで作った説明書を
笹巻に同封して送っていました。

簡単な説明をつけていても、「味噌汁に入れた」などとおっしゃる方があって
がっかりしたのが、そのはじまりです。

しかしXPのパソコンに入っていたソフトで作っていたため、
セブンのパソコンでは使えず、今年はなしで送ってしまいました。

初めからワードで作っておけば良かったと思ったのですが、
そのころはその「らくらく写真館」というソフトがとても使いやすく、
パソコン初心者の私にはとても有難かったので、しかたありません。

そこで今年は、新しい説明書を作りました。
その説明に使った写真がこちらです。

①沸騰したお湯にお団子の方を下にして入れます。


②柔らかくなったら取りだして冷まします。
取りだす目安は沈んでいた笹巻が浮き上がってきて1分位です。


③イグサを抜きます。


④笹を剥ぎ、お団子を上に抜きます


⑤はだこ(若い笹の葉)を脱がせます


⑥砂糖醤油、きなこ、蜜などをつけて食べます。


⑦食べ終わった笹の軸は④に戻し、イグサをグルグル巻いて捨てます。

このように食べると笹の葉が散らなくて、きれいに食べられます。

夫は「笹巻にも小笠原流の作法があるのか」などとからかいますが、
実際のところは口で食べればいいだけの話です。

以前、こちらの出身の小説家の方に送った時、礼状に
この笹の葉がもったいないから何かに使えないか考えたと書いてありました。

田舎を出て都会に住む方には、笹の葉も懐かしかったようでした。





ミニサロンでカタラ餅づくり

2014-06-28 20:12:56 | ちまき・笹巻き
今日は町内のミニサロンで、カタラ餅作りです。
会費は1人200円です。
出席者は13名の予定で、1人5個づつの計算で作り始めました。

粉は2キロ買いました。
小豆の餡は500g入りを3個買ってきました。
グリンピースの餡を作って持ってきてくれた方があったので
それも使い、最終的に71個できました。

カタラの葉を洗う人、葉の水気を拭く人、団子をこねる人、あんこを丸める人等々、
皆さん手慣れたもので、ワイワイガヤガヤ、作業は40分もかかったでしょうか。




蒸すのに少し時間がかかりましたが、2段を2組使い、効率よく蒸しあがりました。


2時から3時まで、お茶と熱々のカタラ餅でおしゃべりタイムです。
今年度のミニサロンの希望などを聞いたりして、楽しい時間を過ごしました。
粉と餡だけでも1個約70円になりました。

これで今年の笹巻の行事はすべて終了。
私もこね鉢や、蒸し器、料理バット、ざるなどようやく片づけを完了しました。

来年も元気でこれらを使うことを、密かに念じました。






笹巻 佳境に入る

2014-06-09 22:52:07 | ちまき・笹巻き
6月5日の月遅れの節句までは、地元に方に差し上げる笹巻で大忙しだった。
6日からは都会の方に順次送り出している。
みんなの近況や喜びの懐かしい声を聞くのが楽しみだ。

今日はどれくらい時間がかかるものか、時間を計ってみた。

上のように、お団子に肌こを着せてから、下のように一応巻き終わるまで
粉1キロ分(約40本)で1時間半。1本に2分半かかる計算になる。
これを頭のイグサと軸の下の方を切りそろえていき、茹でて完成品となる。

笹採りから、笹を捌いて仕分けして洗って、巻いて茹でて、と計算していけばずいぶん時間がかかっていることだろう。
梅雨に入り、雨の一日をラジオを聞きながら、また笹のにおいを楽しみながら巻いて、過ごす時間。
私にとって至福のひとときだ。

今日までに8キロ、約300本巻いた。
あと1キロ40本ほど巻き、最後の1キロは夫の為にかたらもちを作ろう。

私の教育のたまものか、夫も笹採りや完成品の切りそろえもずいぶん上手になった。
茹でるための大釜の移動なども、夫の力を借りないと出来なくなってしまった。

ほんの2週間の限られた時間だからこそ、こんなことをして遊んでいられるのかもしれない。

来年もまた巻けるよう祈りつつ、あともう少しだけ楽しもう。