古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

再び、ちまきの季節

2012-05-30 22:20:06 | ちまき・笹巻き
今年もまたちまきの季節を迎えた。
私には感慨深い季節だ。

今年は笹の成長が遅いので、いぐさを先に採りに行った。
帰ったら、早速切りそろえ整理する。



昨日29日は大山(だいせん)へ笹取りに行った。
今年の笹は、成長が遅く葉が1本に1枚しか出ていなかった。
それよりもなによりも、天気が安定せず、雨やら雷やら、またやんだりと目まぐるしく変わった。

雨カッパはすでに濡れているから雨は降ってもどうということはないが、
雷は怖い。車の中で待ってはまた出たり、戻ったりを繰り返しながらそれでも
十分採ることができた。
夫は「お前の気迫で雷が逃げて行った」と言うが、これくらいのことは言わせておく。
笹を採りにこんなところまでついて来てくれることにまずは、感謝。

笹もさばいたし、イ草も採った。
明日から、いよいよ私の季節が始まる。

中学の同窓会も笹巻をお土産しようということになった。
「私も笹を採りに行く」、と言ったのだが「貴女は巻けばいい」と言ってもらい
私はイ草や粉の用意をすることになっている。
みんなの顔を見るのが今から楽しみだ。

王陵の丘のつつじ

2012-05-04 22:45:02 | 地域の行事

王陵の丘のつつじが咲き始めました。
今年は寒かったのでいつもより遅く13日(日)につつじ祭りが開かれます。
でも今のところ、10日ごろが満開の予想だそうです。
今年は桜も素晴らしく良かったのですが、つつじも負けないくらい素晴らしい花になりそうです。
ぜひお出かけください。

王陵の丘のつつじに負けないくらい楽しみなのが我が家のシャクナゲです。

今年はつぼみは小さいものの数はとても多く、毎日眺めて楽しんでいます。

大阪からのお客さま

2012-05-04 14:49:01 | 日々の暮らし
連休の一日、夫の妹が友達3人を軽自動車に乗せて、この田舎にやって来た。

お抹茶を普通に出しても都会では珍しいようで、しきりに妹が「気楽に飲めばいい」と説明している。
たけのこ掘りとフキ採りがしたいとのことだったので、早速、山に案内する。

写真奥に見える隣の竹藪が、長年手入れがされないものだから、
我が家が放置している畑にたけのこが生えてくる。
昨年は豊作で困り果てるほど生えたが、今年は裏年で数が少ない。
我が家の本来の竹藪は他にあるのだが、近年こちらだけでも管理がやっとの状態になっている。

なかなか鍬がいいところに当たらず、苦労しておられた。
たけのこ掘りはコツがあって、1か所当たり所がある。
そこに引力を使って鍬を振り下ろせば簡単なのだが、理屈で掘れないところが難しいところだ。

伸びすぎたたけのこは足で蹴って折ってしまうのだが、
「もったいない」と言いながら、たけのこと一緒に転んでしまったり大騒ぎ。
いつもは苦痛な作業なのに、大笑いしたりして楽しかった。



たけのこ掘りを夫にまかせて今度はフキ採り。
今年は寒くて、我が家の本フキはまだ小さかった。
肥しのせいか、下の畑のフキが大きかったので、「あとで話しておけばいいから」と言って
近所のお宅の畑に入り込み、フキ採り開始。


フキは採ることを知らない人が採ると生えなくなる。
必ず、鎌か包丁のようなもので切り取らないと、手で採ったりすると根が動いて枯れてしまう。

本フキがまだ小さいかわりに、早生のフキが太く育っているのにまだ柔らかい。
近所の頼んでいたお宅の畑に移動し、そこで今度はまた違ったフキを採る。

まだまだあるのに、さすがにあとの始末のことを考えられたのか、「もう充分」
という声を聞いて、山から下りてきた。

ヨモギや山椒も採って、満足して帰って行かれた。

「大阪のおばちゃんって、よくテレビで見るけれど、あんなに賑やかな人ばかりではないんだね」
という私に夫がポツリ。
「結構、にぎやかだったで」

追記・妹にこの話をしたら、みんなフキ採りに夢中で無口になっていたそうで、
行き返りの車はおしゃべりをしているうちに着いた、という感じだったそうです。