古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

笹巻教室

2013-05-27 23:27:32 | ちまき・笹巻き
長年の夢だった笹巻教室を6月8日(土)荒島交流センターで開きます。
家庭で笹巻を作るお家が減っています。
幼稚園や保育所の笹巻作りもやめになり、今はかたらもち作りになりました。

笹巻を何とか後世に伝えておきたいのです。

特に「かんざし巻」と「贈答用の飾り」を伝承しておきたいと思います。



講師も2人頼みました。

今準備中なのですが、イグサの処理をほかの方にお願いすることひとつにも
伝えるむずかしさを感じます。

これまでためていたイグサを全部このたびこの教室で皆さんに使ってもらうので
今日は来年用のをまた採ってきました。

20人の方がひとり20本づつ巻いたとしても、笹の葉が1600枚
イグサが800本、要ります。
皆さん手分けをして協力して下さっていますが、なかなか準備が大変なことを
思い知らされました。

笹巻教室は、これが初めての最後かもしれません。

下の調理室から上の会場まで、階段の絨毯に水が落ちると困るし
どうしようか、と思案していたら主人が、外の非常階段を使えば大丈夫と
いい案を出してくれました。私にはとても思いつかなかったことです。

笹採りからイグサ採りまで、主人の協力がないとできない状態になっています。

昨年はイグサをそろえながら、来年はこれを使えるだろうか、という不安に駆られていましたが、
今年は、来年はこれを使うぞ!という気持ちが湧いてきます。
乳がん手術から5年を経て、また新しい出発という気持になっているのかもしれません。

ただ、若くして亡くなった母が「いい時は短かった」といった言葉が頭をかすめます。
でも、やりたかった笹巻教室など、したいことをしたいようにやっていきます。

折角5年生きのびたのだから。


ひと足早い笹巻作り

2013-05-16 10:26:03 | ちまき・笹巻き
こちらの笹巻作りは月遅れの6月5日の端午の節句で、まだ半月も早いこの時期。
友人に頼まれて、ひと足早く笹巻を作りました。
と言っても、紙で作った飾りのマスコットみたいなもので、郵便局の笹巻宣伝を兼ねたもの。

紙粘土でお団子、竹串に緑の紙を貼って軸を作り、試行錯誤の末出来上がったのがこれ。


本当はイグサの部分を水引でしてみたかったのだけれど、こんな時に限って処分したばかり。
仕方がないのでとりあえず、モールで作ってみました。

叔母に相談に行って、少し改良したのが下の写真です。
違いが分かりますか。紙の色は同じです。

本物の笹巻はいくら集中しても、1か月ほどの季節限定ですが
こんなことにかかっていたら1年中の仕事になってしまいます。

本物を作るほうがよほど楽だったのですが、
これも、本物と同じやり方で作ったので、結構楽しかったです。
まだまだ改良の余地があるので、こちらにも、はまっていきそうな予感です。


山陰の旅(3)

2013-05-06 00:19:17 | 
いよいよ3日目:
玉造温泉から、我が家へ来ていただいた。
お決まりのお抹茶と松江の和菓子でささやかなおもてなしをする。
ちょうど、広島では菓子博の最中だそうだ。

女性3人は足立美術館へ。
ここは庭園も有名だが、由志園の庭は歩いて散策できるが、こちらの庭は見るだけ。
日本一と言われるのは、庭の先にビルが見える都会の庭と違い、
遠くの山々までの借景で、懐の深い庭になっているからでもあると思う。

新館へ地下道で行くようになってからは私も初めてだった。

男性3人は絵には興味がないというので、広瀬の巖倉寺、
足立美術館の庭の裏側(表だけでなく人の目にあまり触れない部分まで
きれいにしてあることを見せたかったらしい)
さぎの湯温泉の露天風呂へ

次はやすぎ節演芸館で合流11:40から12:10までの公演を見る。
皆さんが安来節はテレビでしか見たことがないから、本物が見たいとのことで出かけた。
ここは、ビデオ撮影と録音は禁止だが、写真撮影はいくらでもいいとのことで
ブログに載せるのもOKだった。






足立美術館に来る人の1割でもいいから入ればいいと思うのだが、
観客は私たちの6人のほかに4人で、出演者と観客が同数みたいな感じだった。
やすぎ節ばかりでなく、隠岐のしげさ節、美保関の関の五本松節もあり、
ドジョウ掬い踊りはもちろん、唄、銭太鼓、女踊りと盛りだくさんだった。
公演前には希望者には、ドジョウ掬い踊りの体験コーナーもあるそうで
10人の観客ではあまりにもったいないと思った。

昼食は、どじょう料理と精進料理のどちらがいいかと聞いたら
精進料理を食べてみたいとのことなので清水寺へ案内した。



これが2100円の精進料理。これは予約なしでも食べることが出来る。
都会の方には珍しかったようで、こんなのは京都に行かないと食べられない
などと話しておられた。
三重の塔を眺め、若葉の見えるお座敷での食事は、いつもながら見事な光景で食事もよかった。
「いかのお刺身」「うなぎのかば焼き」「ゴマ豆腐」「茶碗蒸し」の精進を喜んでおられた。
ちなみにいかのお刺身はわらび粉で作ってあるそうな。
普段、時々食べに行く精進料理なのでそちらのことより私たちは、白いご飯の味が格別だった。

お寺や料理の説明に来てくださったご主人にそのことを話したら、自宅所有の田んぼで
作られたものだそうだ。
精進料理のお店は3軒、名物清水羊羹の店は4軒もある。

三重塔も見に行って、清水寺を後にする。

この日の最後は、八重垣神社にお参りし鏡の池に向かった。
飛行機の時間があるので、ほんの30分しか時間がなく急いでのお参りだった。
これは娘の分、これは息子の分、とそれぞれが紙の上にお金を載せた。

お金を載せた紙が15分以内に沈めば、近いうちに結婚相手が見つかり、
この紙が遠くに流れて行けば遠くにご縁がある、とのことだが
その15分を待つことが出来ず、確認できなかったのは残念というか、
見なくてよかったというか、というところ。


短時間しか滞在できない私たちだったのに、鏡の池でMさんが娘さんの大学時代の友人とばったり。
その偶然に驚いた。
娘さんたちは4人連れだったが、そのうちの一人のはすぐ沈んでいった。
今、パワースポットとかで若い女性に人気があるらしい。

八重垣神社を出て高速道路に乗り、私たちとSさんは出雲空港へ、
Mさんは、高速の途中から別れて広島方面へ帰って行かれた。

私たちも3日間、すべてを地元で遊ぶという経験は初めてだった。
宍道湖の夕陽は近くに住んでいながら、普段は沈む時を待つという心の余裕がない。

確かに今回、きれいだったけれど、以前1回だけ見たことがある
あの手ぼたんの花火のような「大きくて真ん丸で真っ赤な太陽」を見せてあげたいと思う。












山陰の旅(2)

2013-05-05 23:58:20 | 
2日目:
私たちがホテルまで迎えに行き、9時出発。
夫はSさんを乗せ、私はMさんの車に乗り道案内をする。

初めに行ったのは、大根島の由志園。
まだ少し早かったがいつもながらきれいな光景だった。

園内にレストランがあって、ここで食事もできると言ったら、
こんなところで食べたら1万も2万もするでしょう、言われてビックリ。
そんなのもあるかもしれないけれど、思ったより安い値段であると思う。
やはり、都会と田舎の違いが大きいかもしれない。

江島大橋を渡り、鬼太郎ロードへ。
私たちは地元でありながら、初めてだった。
皆さん、お化けの名前をよく知っておられてビックリ。やはり私たちより若い。
ブロンズがもっと大きいと思っていらしたようだが、小さくて少しイメージが違ったようだった。

境港の魚市場に寄り、その後鮮魚の昼食。
弓ヶ浜展望台に寄り、次はお菓子の寿城、
大山寺、桝水高原、ミルクの里。


宍道湖の夕陽の時間まで間があるので、ゲゲゲの女房の故郷の大塚へ行く。
小さな町内を歩き、ご実家の前にあるつなぎ石で、夫婦の写真を撮る。

王陵の丘も案内してから、松江・宍道湖に向かう。今日は中海一周になった。
今日は宍道湖の夕陽がきれいだった。

この日は18:46に夕日が沈み、薄暗くなったので玉造温泉がよくわかるところまで
道案内をして帰ってきた。

山陰の旅(1)

2013-05-05 23:24:59 | 
連休前の日月火曜の3日間を使って、千葉と広島から夫婦で山陰旅行に来られた。
カナダ旅行でご一緒し、我が家のハプニングの際親切にお世話してくださった方々だ。

日程が決まってから、予定表を送ったらJTBが顔負けの旅程表だと喜んでくださった。
3日間、盛りだくさんの内容で私たちも地元でありながらかえって行かないところにも
出かけて、楽しい毎日だった。

1日目:千葉から来られるSさん夫婦の乗ったサンライズ出雲が2時間遅れで出雲市に着いた。
私は以前「サンライズには二度と乗らない」と伝えてはいたが、
ご主人が「ブルートレインに乗ってみたい」とのあこがれで乗られたそうだが、
案の定「もう二度と乗らない」と言われた。

広島から車で来られたMさん夫婦は、出雲の歴史博物館で待ち合わせをしたのに
松江まで反対方向に行ってしまい、バックして来られるハプニングまであった。

サンライズが着くまで、Mさん夫婦を予定になかった荒神谷遺跡に案内した。
その後夫は、出雲市駅までSさん夫婦を迎えに行き、私はMさん夫婦と歴史博物館に行った。

その後合流し、出雲大社にお参りした。
遷宮の前でテレビ局も来ているし、日曜日でもあったためか大勢の人だった。
荒木屋そばで、出雲の割子そばとぜんざいを食べる。
昼はかなり下がっていたが、それでも7組待ちだった。

そこから松江に向い、松江城、堀川遊覧、宍道湖と行った。
夕日は見れると思っていたのに、沈む直前になって黒い雲が急にあらわれ
見ることが出来なかった。

松江駅前のビジネスホテルで、6人で再会を祝して乾杯、夕食。
1日目は暮れた。