古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

「知ってほしい戦争中の女性のくらし」展を終えて思う事

2020-11-19 22:38:20 | 日々の暮らし
夫は「お前が戦争中に生きていたら、皆さんこうしなければなりません、
などとドラマに出てくる戦争中の割烹前掛けのおばさんになっていただろう」と言います。

私は夫に言います。「じゃーあなたは、召集令状が来たら、
自分は戦争反対だから、召集には応じられません、と拒否できるの」

高校の倫理社会で独裁政権は「軍隊・教育・マスコミ」で成立する、と習いました。
今はインターネットが発展してきたから、マスコミは「情報」と表すのでしょうか。

戦争のドラマになると、決まって割烹前掛けのおばさんが出てきて、
陰でそれを非難している人が、いかにも正義のように扱われますが、
それは今の時代だから正義のように見えるだけであって、
当時は違っていたのではないか、と思う今日この頃です。

展示会からの発見

2020-11-18 22:41:00 | 地域の行事
ふるさとまつりの婦人会の展示は無事終わりました。
来場者からいろいろお話を聞くことができました。

和歌山から荒島に疎開しておられた当時小学校1年生だった方のお話し
ー飛行機が低空で飛んでいて、旋回した後ストンと海に落ちた。
パラシュートに遺体がくるまれていたが、慰霊祭などされたいるだろうか。

小学校で講堂には近づくな、と言われたが見に行った。木の飛行機が作られていた。

この話を地元の方にしたら、知っている方がありました。
飛行機の墜落では助かった方がいて、婦人会の活動拠点であった「母の家」で療養されていたとか、
近づくな、と言われたのに見た飛行機はほかの方も見ておられたことがわかりました。

ふるさとまつりの展示の取材がありました。
テレビ局の若い女性と蚊帳の話をしましたら、蚊帳がわからないのです。
写真をお見せしましたら、今の若い方に蚊帳の説明をするには
「トトロに出ている」と言えばわかります、と言われました。
蚊帳の吊り輪を89個供出したということが記録簿にあり、
若い方にはわからないだろうと写真を説明に入れていましたが、
思わぬところに接点がありました。

戦争中の女性のくらし展

2020-11-18 22:18:26 | 地域の行事
荒島交流センターで11月7日(土)9時から13日(金)12時まで
「ふるさとまつり」が開催されました。
今年はイベントはなく、展示のみです。
各サークルや、小中学校の作品等見ごたえのある作品でした。
西荒島婦人会は、昭和12年からの記録誌を基に
「戦後75年、知ってほしい戦争中の女性のくらし」として展示しました。
約60点展示しました。

展示の元になった婦人会の記録簿

17歳の志願兵に準備しようとして間に合わなかった千人針

間に合わなかった千人針の代わりに寄せ書きをした日章旗

金属を供出して不足した重りの代わりに作られた陶器の重りのはかり