完成した新しい湯川中学校
校舎を見学する柏木市長(右)
約17億円を投じた御坊市立湯川中学校の新しい校舎、屋内運動場が完成し、15日に柏木征夫市長が見学した。内装はぬくもりのあるスギやヒノキの紀州材をふんだんに使っており、柏木市長は「素晴らしい木質環境だ。今後、公共施設を改築する際の良いモデルになる」と絶賛した。3月19日午前8時30分から修了式、10時30分から湯川小中学校校舎改築推進委員会(山下敏彦委員長)主催の落成式を行い、4月の新学期から授業を開始する。
柏木市長は市、市教委幹部らと訪れ、施工業者らの案内で校舎、屋内運動場を見学。内装の床、壁をはじめ、下駄箱や収納庫など家具、手すりなどいたる所に紀州材を使用しているのが最大の特徴。柏木市長は「木は体に良く、最高の木質環境。木の使い方など今後、施設を改築する際の良いモデル、お手本になる。子どもたちもこの校舎で勉学、スポーツに励んでくれると思う」と笑顔で話し、施設をくまなく回り写真に収めていた。
改築事業は総事業費約27億円を投じ、平成23年度から29年度までの7カ年計画で進めている。校舎、屋内運動場は平成26年9月から約17億円を投じ、旧テニスコート、プール跡のグラウンド南側に建築。校舎は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積4116平方メートルで今の校舎より1・5倍弱広い。普通教室15室やコンピューター室、音楽室、理科室、家庭科室など特別教室23室すべてに空調設備を設置し、バリアフリー対応でエレベーターも設置している。
防災対策で外付け階段を設置し、屋上に350人程度が避難できるスペースを設けたほか、備蓄倉庫も整備して大規模災害時の防災機能を強化している。
屋内運動場は鉄筋コンクリート造り平屋で、延べ床面積1200平方メートル。今の屋体(570平方メートル)より2倍以上広くなり、文科省の施設基準1138平方メートルを満たす。屋上には市内学校で初の太陽光発電設備(20キロワット)を設置し、発電した電力はすべて売電する。
28年度~29年度は今の校舎、屋内運動場の解体撤去、グラウンド整備など周辺整備工事を行い、29年度末に完了する。改築工事の施工は谷口・玉井・巧細川特定建設工事共同企業体=代表・谷口光(株)谷口組代表取締役=。設計監理は(株)岡本設計御坊事務所=佐藤和夫所長=。太陽光発電設備の施工は紀南電設(株)=林惠一代表取締役=。
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