広くなった学童保育所に通じる町道
日高町は安全性確保のため、国道42号から内原学童保育所へ通じる町道花折線をスムーズに対向できるまでに広げた。以前は国道で渋滞するなど送迎の際に交通のネックになり、早期対策を求める声があがっていた場所。同保育所は利用者が満杯状態で送迎も多いことから、保護者からは解消できたことに喜ぶ声が聞かれている。
内原小学校裏の幅員2・5メートルの町道で、送迎車両が対向するには狭いことから、拡幅を検討したが、国道42号との接続部分に光ファイバーなどが埋設されていて工事が困難なため、平成29年9月、まず先に国道42号側近くに延長14メートル、幅2・5メートルの待避所を設けた。
それでも進入口が狭く、管理する国土交通省近畿地方整備局海南国道出張所と協議した結果、認可が下り、令和2年3月に整備。進入口付近、待避所までの約2メートルの拡幅を計画し、同校グラウンドの一部を活用して電柱や国道速度標識の移設とともに令和2年3月に整備を終えた。
進入口付近の拡幅により、渋滞は解消できたが、送迎が多い時間帯や学童保育所周辺に同校教職員駐車場もあるため、通勤時とも重なって混雑する際に、拡幅を終えた場所から学童保育所までの対向できない区間が依然、交通のネックとなっていた。
今年度は、さらに安全性と利便性を高めようと、幅員2・5メートルを5・4メートル(路側帯0・4メートル)にする延長42・9メートルの同町道拡幅を計画。昨年9月に着工し、学校側の塀やフェンスを撤去、路側工、舗装して新たなフェンスを設け、今月初旬に完成させた。
同学童保育所の利用状況は定員超えの申請者数から、平成29年4月に定員を40人から今の60人に増やして対応。それでも利用者が多く、第3学童保育所を町ふれ愛センター内に設けたほど。人口増で若い世帯の移住などで、学童保育所の利用は年々増えており、今では1、2年生だけで定員満杯の状況が続くだけに、町道の改善は念願だった。
以前から同地域に定住している保護者からは「前は渋滞で、国道からなかなか入れないときは焦って運転することもしばしばあり、送迎に時間がかかることもあった」、3年ほど前に移住してきた保護者は「対向できるほどになれば、と思っていただけに、ありがたい。スムーズになって良かった」などと喜んでいる。
3年間の総事業費は道路拡幅1500万円をはじめ概算で2430万円。
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