電話や来庁者対応で混乱した8日朝のコールセンター
御坊市は、8日に行った65歳以上7567人対象の新型コロナワクチン接種予約で電話がつながらないなど混乱が生じたことを受け、予約できていない5880人全員にお詫び状と次回案内を発送する。今回のような電話等による受け付け方法を取り止め、ハガキで接種希望者を把握し、仮予約名簿をつくった上で市側で日程を調整し、希望者に案内する方法に変える。予約済みの人以外の次回接種は8月以降になる。
今回の予約枠は国のワクチン供給量にあわせ、すでに日程発表している1687人分。8日朝の受け付け開始と同時にひっきりなしに電話がかかり、コールセンターの4回線では足りず15回線に増やしたが、それでもパンクし、つながらない状態が長時間続いた。市役所2階のコールセンター前でも常に20~30人の順番待ちが続き、密状態に。午後2時30分に枠が埋まり受け付けを終了。予約できたのは対象者全体の22%。
電話がつながらなかったことに加え、電話とインターネット予約にしていたにもかかわらず来庁者に対応したこと、接種券に同封した案内で予約可能な人数にふれず、対象者全員のワクチンが確保できていると誤解を与えたことなどへの不満、不安の声が相次ぎ、現場は対応に追われた。受け付け終了後から9日朝にかけても問い合わせの電話や来庁者が続いた。
混乱を受け、9日朝に今後の対応策を発表。田中孝典市民福祉部長は「全体として職員の役割分担を明確化できていなかったり、情報伝達や情報共有の不足、受け付け体制に不備が生じ、対象者の皆様に多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で、今月中旬をメドに予約できていない5880人全員に対応不備へのお詫び状と、8月以降に予定の次回接種の希望を聞くための返信用ハガキを発送すると説明した。
今回の反省から、接種希望者にハガキを返信してもらい、ハガキには接種時期や接種方法(集団、個別)などの希望も書き込んでもらう。それをもとに仮予約名簿をつくり、次回接種日程のメドがついた時点でコールセンター側が日程を調整し、希望者に案内を発送する方法に変える。接種を希望しない人はハガキを返信する必要はない。当面様子を見たい人は接種したい時期にハガキを送ればいい-としている。
来庁者の予約を受け付けたことに、田中部長は「そのままお帰り下さいと言い難かった」と説明した上で「多大な不公平感を生じさせ、不快な思いをさせましたことは非常に申し訳なくお詫び申し上げます」と謝罪。今回予約できなかった人は今後接種できないと思っている人もいるため、健康福祉課は「希望される方は時期が遅れることはあっても全員必ず接種できますので、ご安心下さい」と呼びかけている。コールセンターの電話は52・5105。
その他の主なニュース
● 日高川で天然アユそ上活発
● 大畑典男さん(元交通指導員・日高町)に町長感謝状贈呈
● 官民一体の警戒活動へ 出発式
● 9日 紀央館高校入学式挙行