今年度も事業を継続、活用を呼びかけている(改善前と改善後)
印南町は、平成28年度から導入しているブロック塀の撤去や補強を進めるため、撤去や補強の費用の一部を補助する「ブロック塀等耐震対策事業」を今年度も継続。昨年度の10件を含めこれまで61件が事業を活用してブロック塀を撤去したり、撤去後にフェンスを設けるなど対策を講じた。
同事業は、ブロック塀のほどんどが道路に面して設置されていることから、大きな地震が発生すれば避難している人が倒れてきたブロック塀で下敷きになるなど被害に遭ったり、倒壊したブロック塀が道路を塞ぎ、避難の妨げになる可能性があり、撤去や補強の必要性はあるものの負担も大きいため所有者の負担を軽減することで倒壊の恐れのあるブロック塀の撤去や補強を促そうと平成28年度に日高地方で初めて導入。初年度が1件、次年度は3件と利用が少なかったが、上限額を倍増した平成30年度は32件と大幅に増え、令和元年度は15件、昨年度は10件だった。今年度は当初予算に300万円を計上し、活用を呼びかけている。
同事業は、ブロック塀(石塀、レンガ塀など)を所有する個人、所有者と親族関係にある人、法人や自治会などの地縁団体のほか、所有者の承諾を得て実施する地域の自主防災組織も申請、活用できる。高さ0・6メートル(3段積)以上で延長2メートル以上が対象の撤去工事と、高さ0・6メートル(3段積)以上の塀を控壁または鉄筋、鋼柱などで補強工事が20万円を上限に費用の3分の2。撤去し生け垣やフェンスを設けるなど改善した場合は40万円を上限に費用の3分の2を助成する。申請した年度末までに撤去や工事を終えるのが条件となっている。申請や問い合わせは町総務課(電話42・0120)へ。
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