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美浜町松原地区高台津波避難場所整備、盛土提供受け1億円費用削減 〈2016年2月17日〉

2016年02月17日 08時30分00秒 | 記事

 美浜町は、松原地区高台津波避難場所整備計画で、築山造成のための盛土に、日高港塩屋地区泊地しゅんせつ工事で出るしゅんせつ土を利用する。国土交通省が手がける同工事から、造成に必要なすべてにあたる3万8000立方メートル分のしゅんせつ土の無償提供を受け現場までの運搬費用も国が負担。町は工事費1億円を削減できる。

 高台整備計画は、吉原のダイワボウマテリアルズ(株)和歌山工場南、西川東側の土地に、津波時の高台被難場所となる築山を作るもの。平成25年3月、県は内閣府の南海トラフ巨大地震の浸水想定を更に踏み込んだ浸水想定を発表。そこで松原地区に避難所の必要性が浮上し、町が計画した。
 高台避難場所の地盤高は15・5メートル。高台避難所における最高津波高を標高11・37メートルと想定し、巨大地震による広域地盤沈下と現況地盤液状化による地盤沈下を考慮、余裕高2メートルを見込んで算出した。のり裾は9500平方メートルで、避難場となる山頂は2400平方メートルの台形方。避難人口は対象地区住民約1930人全員を収用できる2000人を想定している。
 高台には、食料や毛布、飲料水などを保管する備蓄倉庫6基とマンホールトイレ20カ所、トイレ洗浄用耐震性貯水槽、かまどベンチ10基、手洗い場、時計塔、緊急車両駐車場5台分を設置。避難誘導灯としてソーラー式LED照明20基を配備し、その蓄電池から携帯電話やスマートフォンを充電できるよう、USB端子も備える。高台の西側麓には、体の不自由な車での避難者も想定し、44台収用できる駐車場も整備する。
 昨年3月から、同高台への避難対象地区となる新浜、田井畑、浜ノ瀬で住民説明会を開催。同8月には国有地使用許可を得、同12月末までに、松などの伐採が必要となる個所の保安林解除手続きも終えた。
 計画場所は、一部が県の埋蔵文化財包蔵地のひとつ、吉原遺跡にかかることから、昨年6月に試掘確認調査を実施。土器のかけらが出土しことから、美浜松原郵便局南側の400平方メートルの一角を、早ければ7月下旬から9月上旬まで、発掘調査する。
 平成28年度は5月にも入札を行い、6月議会に提案して承認を得た上で、樹木伐採を終えた8月から盛土工事に入る。平成29年度には、築山周辺の補強工事と施設整備を行い、平成30年9月には舗装を完了しすべてを完成させる予定。総工費は3億3500万円。


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湯川中学校完成、3月19日落成式「最高の木質環境」 〈2016年2月16日〉

2016年02月16日 08時30分00秒 | 記事

完成した新しい湯川中学校

校舎を見学する柏木市長(右)


 約17億円を投じた御坊市立湯川中学校の新しい校舎、屋内運動場が完成し、15日に柏木征夫市長が見学した。内装はぬくもりのあるスギやヒノキの紀州材をふんだんに使っており、柏木市長は「素晴らしい木質環境だ。今後、公共施設を改築する際の良いモデルになる」と絶賛した。3月19日午前8時30分から修了式、10時30分から湯川小中学校校舎改築推進委員会(山下敏彦委員長)主催の落成式を行い、4月の新学期から授業を開始する。

 柏木市長は市、市教委幹部らと訪れ、施工業者らの案内で校舎、屋内運動場を見学。内装の床、壁をはじめ、下駄箱や収納庫など家具、手すりなどいたる所に紀州材を使用しているのが最大の特徴。柏木市長は「木は体に良く、最高の木質環境。木の使い方など今後、施設を改築する際の良いモデル、お手本になる。子どもたちもこの校舎で勉学、スポーツに励んでくれると思う」と笑顔で話し、施設をくまなく回り写真に収めていた。
 改築事業は総事業費約27億円を投じ、平成23年度から29年度までの7カ年計画で進めている。校舎、屋内運動場は平成26年9月から約17億円を投じ、旧テニスコート、プール跡のグラウンド南側に建築。校舎は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積4116平方メートルで今の校舎より1・5倍弱広い。普通教室15室やコンピューター室、音楽室、理科室、家庭科室など特別教室23室すべてに空調設備を設置し、バリアフリー対応でエレベーターも設置している。
 防災対策で外付け階段を設置し、屋上に350人程度が避難できるスペースを設けたほか、備蓄倉庫も整備して大規模災害時の防災機能を強化している。
 屋内運動場は鉄筋コンクリート造り平屋で、延べ床面積1200平方メートル。今の屋体(570平方メートル)より2倍以上広くなり、文科省の施設基準1138平方メートルを満たす。屋上には市内学校で初の太陽光発電設備(20キロワット)を設置し、発電した電力はすべて売電する。
 28年度~29年度は今の校舎、屋内運動場の解体撤去、グラウンド整備など周辺整備工事を行い、29年度末に完了する。改築工事の施工は谷口・玉井・巧細川特定建設工事共同企業体=代表・谷口光(株)谷口組代表取締役=。設計監理は(株)岡本設計御坊事務所=佐藤和夫所長=。太陽光発電設備の施工は紀南電設(株)=林惠一代表取締役=。


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「今年はいろんな意味で正念場」囲む会で仁坂知事 〈2016年2月14日〉

2016年02月15日 08時30分00秒 | 記事

元気な和歌山へ決意を新たにする仁坂知事(中央)


 仁坂吉伸知事を囲む会は12日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開き、県選出の与野党国会議員や市町村長、県議、市町村議会議員をはじめ大勢の支持者が詰めかけ、会場は熱気に包まれた。昨年は紀の国わかやま国体があり「和歌山にとって集大成」の一年だったと振り返り、今年は「いろんな意味で正念場」と位置づけ「時代、県民の皆さんに求められている限り必死になって一生懸命頑張りたい」と元気な和歌山実現へ決意を新たにした。

 拍手に迎えられ、入場した仁坂知事は「(一昨年11月に)3回目の当選をさせていただき、多くの皆さんに支えられ、助けられ、育てていただいたことに感謝しています」と述べた上で「昨年は和歌山にとって集大成の年だった。私の県政にとっても集大成の部分がたくさんあった。紀の国わかやま国体では総合優勝でき、なにより評判の良い国体ができた」と振り返った。
 その上で国連での世界津波の日制定、みなべ・田辺の梅システムの世界農業遺産決定、大河ドラマ「真田丸」、映画「海難1890」などを挙げ「今年はいろんな意味で正念場の年になる。高速道路4車線化はこれからだし、紀南延伸も早くやらないといけない。あろゆることが今はまだ道半ば。これからの舵取りにかかっている。みんなで力を合わせれば何でもできるところまで来た。時代、県民の皆さんに求められ続ける限り一生懸命、必死になって頑張りたい」と決意を示した。
 実行委員長の島正博後援会副会長は「元気な和歌山実現へ多方面から道筋を付けることができた。昨年は国体で県民に自信を与えてくれた。この勢いでさらに力を発揮してくれると思う」とあいさつ。今夏の参院選で4選をめざす鶴保庸介・自民党参院政審会長は「今年は選挙です。皆さんのご要望、ご指導をいただき、その声を国政につなげたい。和歌山のためにやるとの発想でさまざまな課題に取り組んでいる。知事は県政を盛り立てる同志で、知事と共に和歌山発展のため先頭に立って頑張りたい」と支援を求めた。
 石田真敏、門博文両代議士ら国会議員、多田純一・公明党県本部代表、田岡実千年・県市長会長、小出隆道・県町村会長らも祝辞を述べ、和歌山発展を期し乾杯し、和やかに懇談した。


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日裏勝己印南町長が初登庁、2期目へ決意 〈2016年2月13日〉

2016年02月13日 08時30分00秒 | 記事

初登庁し、笑顔で職員から花束を受け
2期目をスタートさせた日裏町長


 7日に行われた印南町長選で再選を果たした日裏勝己町長(65)が12日に初登庁し、2期目の町政をスタートさせた。日裏町長は出迎えの職員や支持者を前に「私にいただいた3343票の重さを今あらためて感じている。掲げた公約を実現することが町民への恩返しだと思う。全身全霊、命を懸けて頑張っていきたい」と2期目に臨む決意を示した。

 日裏町長は午前8時に登庁。玄関前で職員、町議、支持者らが拍手で出迎え、職員を代表し山西真央さんが花束を贈り、就任を祝った。日裏町長は職員らを前に「皆さんと一緒に仕事ができることがうれしくて楽しみだ。『住民目線のまちづくり』に取り組み、『印南町に住みたい・住み続けたいを実感できるまち』を皆さんと一緒につくっていきたい」と2期目へ意気込みを述べた。
 続いて役場西別館2階会議室で課長など22人の幹部職員が出席しての管理職会議で、古谷正信副町長が「今回の選挙は印南町の将来がかかった本当に大事な選挙でした。そういう意味において再び当選され、この日を迎えられたのは日裏町長の人柄と4年間の実績が多くの町民に支持された証であると同時に、日裏町長に印南町の将来を託したいという町民の判断であったと思います。今後は印南町を思う情熱と決断、実行力を発揮して、職員一丸となって課題に立ち向かい、乗り切っていく舵取りをよろしくお願いします」と述べたあと、日裏町長が訓示。「町民を裏切ることのない誠実な行政を進めていかなければと痛感している。周辺市町の人から『印南町は良いとこだ』とよく聞く。本当に良い町、住みやすい町だと住んでいる人が実感してもらうことが重要だ」とし、掲げた公約を示しながら「『印南町に住みたい・住み続けたいを実感できるまちづくり』に向けて皆さんと心を一つにして取り組んでいきたい」と協力を呼びかけた。


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日高元気塾が、なた豆茶ショコラを本格販売 〈2016年2月11日〉

2016年02月11日 08時30分00秒 | 記事

くせのないなた豆とチョコレートの
相性は良いとの評判


 アレルギー症状を緩和させるなどの効能が期待されている、なた豆を広くPRしようと、日高町の日高元気塾(井上純代表)は、新たに、なた豆茶粉末を入れたショコラを作り、本格的に販売開始した。同塾は、なた豆を地域の特産品にと振興に努めており、これまでの茶の販売を基本としながら、消費層を拡大させようと、菓子類での商品化も目指し、今回で3品目。カカオポリフェノールの効能と合わせた健康食品として消費者へPRできることも大きく、バレンタインデーも近く、時期的にも売れ行きが期待される。

 なた豆は、健康食品として蓄膿症で鼻にたまったうみを排出して呼吸が楽になったり、免疫力を高めてアレルギー症状を緩和させるほか、歯槽膿漏の改善、むくみ、関節痛を改善するとも。
 同塾では、6次産業化や遊休農地活用などを目的に健康食品としてなた豆に着目。約30アールで無農薬栽培し、茶の製造まで一貫して行う形で、平成25年11月から、販売を始めた。26年は3トン、27年は天候の関係から減ったが1・5トンを収穫した。
 なた豆茶はリピーターもつくなど少しずつではあるが、順調に販売しており、茶だけでなく、なた豆茶の粉末を菓子類にも取り入れて、売り出すことで消費を幅広い世代に広げようと、計画。あめやジェラートを商品にしている。
 今回は、動脈硬化予防に効果があるなどと注目されているカカオポリフェノールが含まれることから、チョコレートでの商品化を目指し、開発と製造を日高川町の(株)たにぐち日高川工場に依頼して昨年10月から試作品作りに取りかかり、有田川町の社会福祉法人きびコスモス会「コスモス作業所」に商品の箱詰めを委託して、販売を開始。
 なた豆茶の粉末を全体の2・5%分配合し、1箱650円と860円の2種類で、日高町のAコープひだか隣のファーマーズマーケット「さわやか日高」や産直市場「よってってごぼう店」、同「よってって美浜店」、印南町の「フレッシュマート特産品直売所」など県下の産品所を中心に販売。なた豆茶はくせがなく、チョコレートとの相性も良いと評判になっている。
 井上代表は「農業、商業、福祉の連携でこだわって商品に仕上げました。農業を取り巻く環境は厳しい中、サルとかシカ、イノシシの獣害はなく、無消毒で栽培もできる、なた豆を地域の特産にできれば。健康食品として注目され始めていることからも、菓子類の販売でなた豆を名前を知ってもらいたい」と話している。
 問い合わせは、井上さん(電話0738・64・2007)へ。


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日裏氏、印南町長選当選から一夜明けて決意 〈2016年2月10日〉

2016年02月10日 08時30分00秒 | 記事

再選の喜びをかみしめる日裏氏と妻の幸代さん


 7日執行の印南町長選で再選を果たした日裏勝己氏(65)=皆瀬川=は、一夜明けた8日、祝福の電話やメールの対応に追われながら「1期4年の町政運営に一定の評価をいただいた。本当にうれしく感無量です」と選挙疲れも吹っ飛んだ様子で笑顔を見せた。2期目に向けては「選挙戦で訴えた『住みたい、住み続けたい』を実感できるまちづくりに取り組み、期待を裏切らないよう全身全霊、命懸けで頑張りたい」と気を引き締めた。12日に初登庁する。

 当選から一夜明け、妻の幸代さん(61)とあらためて喜びをかみしめた日裏氏は、ゆっくりする暇もなく、朝から支援者の訪問や祝福の電話が相次ぎ応対に追われた。2回目となった選挙戦を振り返り「『間違ったことはしていない』と思いながらも現職として初めての選挙であり、不安もあったが、町内を回って『2期目も頑張ってよ』との声を多くの人からいただき、とても励みになった。公務もあり自由に動けなかった分、頑張ってくれた後援会をはじめ支援してくれた皆さんに感謝している」とし、前回から得票を減らしたことについては「批判票もあるだろうと覚悟はしていた。欲を言えば切りはなく、3343票もの得票をいただき、4年間を評価していただいたのだと素直にうれしく思っている」と述べた。
 2期目の公約として(1)「住みたい、住み続けたい」を実感できるまちづくり(2)「子育て・教育の充実」を実感できるまちづくり(3)「強靱で安心・安全」を実感できるまちづくり(4)「思いやりと安らぎ」を実感できるまちづくり(5)「地域産業が輝き賑わい」を実感できるまちづくり-を掲げて戦った日裏氏は「1期目は『印南町から一人の犠牲者も出さない』との強い思いから防災対策を中心に取り組んだ。2期目は防災対策は引き続き行っていくとともに、子育て支援や農林漁業をはじめとする地場産業の育成・振興、地元企業の支援など公約に掲げた実感できるまちづくりに向けて住民の声を聞きながら職員と一丸となって取り組み、印南町版の地方創生を成し遂げたい」と決意を示した。
「前回もそうだったが、選挙が終わればノーサイド。敵も味方もない。初心を忘れず町民総意の町政に努めたい」と12日からスタートを切る2期目へ意を新たにしていた。


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印南町長に日裏勝己氏(現職)再選 〈2016年2月9日〉

2016年02月08日 00時00分00秒 | 記事

花束を手に当選を喜ぶ日裏氏と笑顔の幸代夫人、中村後援会長


 任期満了(23日)に伴う印南町長選挙は7日に投票が行われ、即日開票の結果、1期目で築き上げた国や県との太いパイプを生かしながら「住みたい、住み続けたくなる」を実感できるまちづくりに全身全霊で取り組むと訴えた現職の日裏勝己氏(65)=皆瀬川、無所属=が3343票を獲得し、700票差をつけて新人で元町職員の湯川和幸氏(58)=印南原、無所属=を退け、再選を果たした。当日有権者数7138人(男2799・女3230)。投票者総数6029人で、うち有効投票5985、無効投票44。投票率は84・46%。

命がけで町政に取り組む
喜びにわく日裏氏事務所

 現職に圧勝した初当選から4年、前回の得票(3934票)より減らしたが、700票差で2選目を飾った。午後9時に当選の一報が届くと事務所前の支援者から「やった!良かった」と歓声が起こり、幸代夫人とともに姿を現した日裏氏を大勢の支持者が取り囲んで喜びを分かち合い、日裏氏は「全身全霊、命がけで町政に取り組む」と2期目への決意を語った。
 中村泰介後援会長は「立派な成績で当選させて頂いた。スタッフはじめ町議、何よりも支持者の皆さんのお陰。日裏丸が2期目の航海に出るが、右も左も分からなかった1期目だったが、2期目は腰を据えて印南町のために頑張ってくれる。皆さんの力で支えてほしい」と感謝した。
 花束を受け取った日裏氏は「皆さんのお陰で無事に当選でき、ありがとうございます」と頭を下げたあと、「4年間は本当に無我夢中だった。イバラの道を手探りで歩きながら、必死に頑張ってきた。皆さんの温かい励ましの中で過ごさせて頂き、後半は安定した行政を進めることができた感じがする。震災がいつ起こるか分からない中、防災、安全安心に努めた取り組みが、少しは住民に安心して頂けたかとも思う」と1期目を振り返り、「2期目も住民目線の町づくり、印南に住み続けたいとの思いを実感できる町をつくっていきたい。皆さんと手をつなぎ、専門家の意見も聞きながら印南をつくっていきたい。一人ではすべてできない。職員と知恵を出し合い、住民の皆さんとともに2期目を務めたい。命がけで務めると約束申し上げます」と力強く語った。
 2度目の選挙戦を振り返り「1期目の4年間に審判を下される選挙だった。すべてが正しかったとは言えないかもしれないが、間違ったことはしていないと町民の皆さんが判断して頂いた結果だと思う」と述べ、「相手候補も町を良くしたいという気持ちは同じ。町の融和を十分に考えて町政を運営したい」と話した。
 2期目の公約については「大勢の人が印南に住んでもらえるよう、温かく迎えられるような環境作りを考えたソフト面を充実させていきたい」と話し、具体的には、若者が定住する場所の確保だけでなく、「年長児の保育料無料化」を早期に実現したい考えを示した。


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第11回和田勇物語感想文最優秀賞に寄住碧さん(松原小)谷本楓さん(早蘇中) 〈2016年2月7日〉

2016年02月07日 19時00分00秒 | 記事

丸山会長ら役員とともに記念撮影する寄住碧さん(中央)


 御坊ロータリークラブ(丸山信仁会長)の創立記念例会は5日、御坊商工会館4階で開いた。第11回和田勇物語感想文最優秀賞の発表があり、小学生の部で寄住碧さん=松原小5年=「和田勇物語を読んで」、中学生の部で谷本楓さん=早蘇中2年=「和田勇さんから学んだこと」の作品が選ばれた。今年度の和田勇賞の該当者はなかった。

 和田勇物語感想文は、小学校の部に23校532人、中学校の部に15校536人であわせて1068人が応募。うち最優秀は各1人、優秀賞が各2人、入賞は中学生の部が12人、小学生の部が20人だった。
 寄住さんは、和田さんが日本でオリンピックを開けるように尽くしたことや、病院や老人ホームを建設するなど功績をあげ、その行動力や判断力をら尊敬、自分を見つめ直す機会になったとし「嫌なことでも、難しいことでも、がんばって挑戦し、結果を残せるよう努力したい」。
 谷本さんは、東京オリンピック実現のために私財を投じて各国を渡り歩いたことや、アメリカの日系人一世の人たちが入る高齢者施設を作るなど自分のお金や人生を人のために使ってきた和田さんの功績に敬意。「人生は挑戦だ、という言葉を胸に、和田さんのように、誰かのためになり、そして共に喜べる、そんな人生を歩んでいきたい」とつづった。
 高辻幹雄・和田勇委員会委員長は「最優秀は、ロータリーが提唱している『超我の奉仕』の精神をよく理解していた。優秀賞、入賞の作品も甲乙つけがたく素晴らしい出来映えだった」と総評した。
 優秀賞、入賞は次のみなさん。カッコ内は学校名
【小学校】優秀賞=湯川楓花(塩屋)沼野竜久(清流)▽入賞=岡久魁里(御坊)林実来(中津)芝怜音(名田)中山結理(野口)上田愛莉(藤田)大江杏依(湯川)力津彩音(志賀)東優愛(内原)浦崎怜彩(由良)岩崎愛奈(白崎)上村早織(稲原)原李句(川辺西)寒川優衣(和佐)柴田謙杜(笠松)早野慶太(和田)叢れんな(印南)早田皓陽(切目)崎野愛美(比井)谷口礼史(山野)五味優花里(三百瀬)
【中学校】優秀賞=東山公美(日高附属)岩井万奈(河南)▽入賞=平野匠基(稲原)荻野夏未(御坊)高松里香子(松洋)小川来夏(大成)廣田瑠奈(名田)長峪翔希(美山)小川奈巳(湯川)出口結唯(切目)山中千寛(印南)玉置千愛(清流)片山美咲(由良)崎山杏実(日高)


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印南町長選「お願い」きょう(6日)限り 〈2016年2月6日〉

2016年02月06日 08時30分00秒 | 記事



選挙戦もきょう(6日)まで。勝利に向け支持を訴える
日裏(上)湯川両陣営


 2日に告示された印南町長選挙は選挙運動もきょう6日限りとなった。現職で再選をめざす日裏勝己氏(65)=皆瀬川、無所属=と、新人で元町職員の湯川和幸氏(58)=印南原、無所属=が激しい戦いを繰り広げている。先行した日裏氏が逃げ切るか、猛追する湯川氏が交わすか、勝負の鍵は浮動票となりそうで、両陣営は最後の最後まで支持拡大に全力を挙げる。7日に投票が行われ即日開票される。

 選挙戦も残り一日を残すだけとなり、日裏陣営は「手応えも良く、互角以上の戦いができていると思っている。さらに支持拡大に努め圧勝へと導きたい」。湯川陣営は「政策、人柄が浸透してきた。追い込みをかけ最後に一歩でも前に抜け出せるよう戦いたい」と両陣営とも必勝を期す。
 旧村単位5地区別にみると、真妻地区は湯川陣営も支持を広げようと懸命だが、地元の日裏氏が地の利で支持を広げており優勢か。稲原地区は、日裏氏も現職ということで浸透してきているものの、地元の印南原区から推薦を受けるなど湯川氏が優勢のまま逃げ切りを図る。切目川地区は日裏、湯川両陣営とも主導権を握ろうと支持拡大に努めており、互角の戦いで最後まで予断を許さない。
 切目地区は地元選出町議2人の支援、後援会長お膝元でもあり日裏氏が当初から優位に戦いを進めている。湯川陣営も地縁、血縁を駆使するなどして切り崩しを図り、差を最小限に止めたいところだ。
 印南地区は有権者数が約2200人と全有権者の30%を占め、両陣営とも最重点地区と位置づけ支持を広げようと懸命だ。他地区に比べ多い浮動票を、どちらが取り込むかが勝負の鍵となりそう。
 6日の最終日は日裏、湯川両陣営とも街宣車で町内全域を街宣、重点地区を回るなどして支持を訴え、選挙運動を締めくくる。日裏陣営は「気を緩めないよう1票でも上積みできるよう全力で戦いたい」。湯川陣営は「もうあと一歩のところまできている。追い抜くよう最後まで全力で頑張りたい」と意気込む。


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印南町長選挙戦終盤、両陣営とも支持拡大に懸命 〈2016年2月5日〉

2016年02月05日 08時30分00秒 | 記事



選挙運動も終盤を迎え支持拡大へ戦法を探る日裏(上)湯川両陣営


 印南町長選挙は終盤を迎え選挙運動も2日間を残すだけ。現職で再選をめざす日裏勝己氏(65)=皆瀬川、無所属=、新人で元町職員の湯川和幸氏(58)=印南原、無所属=の両候補は、街宣を中心に街頭演説のほか握手などスキンシップ作戦で支持拡大に懸命だ。両陣営とも当選ラインの3100票を目標に「1票でも上積みを」と、残る2日間は重点地区を絞ってローラー作戦をかけるなどし支持を訴える。両陣営に旧村単位5地区ごとの手応えなどを聞いた。

 日裏陣営 地元となる真妻地区は「前回は相手候補も出身地ということもあり支持拡大に苦労したが、今回は手応えは良く、前回以上のものがある」。切目川地区は「徐々に支持が広がっている。互角以上の戦いに持ち込めているのでは」。切目地区は、選挙事務長のお膝元、地元選出町議2人の全面支援などもあり、上滑りを警戒しながらも「当初から良いムードできている。前回以上の手応えを感じている」と、同地区で差を広げたい考えだ。
 稲原地区は、相手候補の地元ということもあり「苦戦を強いられているが、徐々に支持は広がりつつある。少しでも差を縮めたい」。印南地区は、前回支援する町議がいなかったが今回は2人が全面支援しており「ムードは悪くない。他地区に比べ浮動票が多く、どれだけ浮動票を取り込めるかだ」とし、前哨戦から重点地区に位置づけて支持拡大に努めており、中村泰介選挙事務長は「五分に持ち込めれば勝利が見えてくる」と必勝を期す。
 湯川陣営 稲原地区は、地元で推薦を受ける印南原区もあり「手応えは良い。さらに支持を広げたい」と負けられない地区で票の上積みに懸命だ。真妻地区は「相手候補の地元でもあり苦戦している」。切目川地区は「手応えは悪くない。何とか主導権を握りたい」。切目地区は「一番苦戦を強いられている」と劣勢を認めながらも「差を最小限にとどめたい」。「町職員で培った候補者の人脈、運動員の地縁、血縁を駆使するなどして切り崩していきたい」と真妻、切目川、切目の切目川筋の支持拡大に努めたいとする。
 印南地区は、推薦を受ける津井区が含まれ「ムードは悪くない。しがらみのない若年層世代も多く、将来に対する関心もある。期待してもらえるような政策的なものも訴えていきたい」と候補者の印南町の将来を考える熱い思いや政策面の浸透を図り、票の取り込みを狙う。勝負所でもあると見ており、勝利に導くために裏野尚男後援会長は「絶対に負けられない。草の根運動で頑張りたい」。


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