今日のエントリーは事実無根の作り話です。たとえ世の中のどこかで似たような事が起こっていても、それは全くの偶然であり、実在の人物、団体とは一切関係有りません。
事業撤退に伴う、従業員に対する希望退職、配置転換の説明会に、ゴルフの為欠席した労働組合のナンバー1が皆の反感を買い、このままでは労働組合の役員選挙に大きな支障が出る事が予想されていました。
ところが、役員立候補者の名簿に無かった事から、従業員は労組ナンバー1が身を引くと思い、立候補者全員を信任しました。
その2週間後、労働組合から配布された議案書を見て、私は目を疑いました。
労組ナンバー1は、会社に自分の籍を置いたまま、4つの外郭団体の理事長や委員の籍についていたのです。
この議案書の説明文には、「4つの役職に選出された」と過去の決定事項が書かれていて、さらに労組の特別執行委員に任命されると書かれていたのです。「特別」と言う冠が付けば、選挙せずに役職に就けるなんて、誰が考えたのか都合が良すぎます。
執行委員は曲がりなりにも投票で選ばれるのですが、投票では選任されないと考えた誰かが、労組役員の選挙が無事終わっタイミングを見計らって、選挙無しで労組の要職に居座る方法を編み出したようです。
労組ナンバー1は、労組専従ではない為、会社の某部署に籍が有り、会社から給料を貰っています。が、勤務の実態は無く、所属しているはずの部署には机も椅子も有りません。会社の内線電話帳を見ても、労組ナンバー1の席は無く、当然電話番号も有りません。
ところが数日前、労組ナンバー1は、自分が所属している部署に机と椅子を持ち込みました。そんな事してもそこに自分の仕事なんか無いだろうに。
「あんたがいなくなれば、配置転換を迫られる従業員が1人減るんだよ。分かってるのか。組合員の仕事や生活より、自分の保身ばかり優先しやがって。」
なんて声が聞こえてきます。
きっとこの人は、希望退職や配置転換でいなくなる人たちのことを「死人に口無し」くらいにしか考えていないんだろうな。