私の部屋2

趣味のバイクネタが中心です。
ツーリングが大好きです。

それは理不尽だ

2009年12月01日 | 日記

皆さんご存知のように今は2009年、もうすぐ21世紀の9年目が終わり、10年目に突入しようとしています。

さて、私はとあるメーカーに勤めていて、生産計画を組む仕事をしています。

その工場で生産される製品を、日本人なら誰でも知ってる、世界的大企業に販売したりしております。

もちろんこれは会社の収益を支える重要な製品です。

重要であるが故に品質に関しては、かなり厳しく管理されています。

どれくらい厳しいかと言うと、傷の大きさが2以下の材料を使って、傷の大きさが1以下の製品を作るくらいです・・・

変でしょ。誰が考えたって変です。デザインレビューが全くできてません。小学生だって変だと分かります。こんな規格を大学や大学院をでた人間が作っているのです、信じられません。

厚みの公差が±1の板2枚重ねて厚み公差±0.5の板を作れなんて言うのも有ります。

当然製品はまともに上がりません。材料の購入仕様より、製品の納入仕様の方が厳しいのです。この製品を製造工程に入れるだけで、毎回問題出まくりです。私は苦労しています。生産ラインも苦労しています。材料調達担当も苦しんでいます。でも、規格を決めた連中は全く苦労していません。彼らは規格を決めたら仕事が終わりなのです。

でも、量産を担当する人間は、その製品が存続する限り、永久に苦しみ続けなければならないのです。

生産ラインからは、「いい材料を持って来い」といわれ、材料メーカーからは「できません」と言われ、どうしようもない事になっています。

それでも製品を設計する連中は、顧客要求に対し、できないことでも「やります」と約束してしまいます。

生産ラインから傷が大きくて使えない材料が「返品」として戻って来るのですが、当然材料メーカーは返品を受け付けません。

「こういう状態で困っている何とか助けてくれ」と品質保証部門に相談したら、品質保証の担当者は、材料の購入仕様書をめくり、こう言いました。

「購入仕様書には、『使用上有害な欠陥が無い事』と書いてあるから、問題なく返品できます」

バカヤロー。もうお前らには二度と相談せえへんわ。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする