上の方から、来年の予算は残業ゼロにせよとの指示が降りてきた。有給休暇も1年に12日以上取得せよと言ってきた。人員の補充は当然無い。
このような状況の中で、残業ゼロと有給取得年間12日を達成できる職場は、どんな職場なのか、少し考えてみた。
それは全員が1ヶ月休まず出勤すると、仕事量が定時間割れしてしまう職場だ。また、誰かが有給を取得した場合、その担当者の仕事を休みの間放っておけるか、他の担当者が定時間内で肩代わりできる職場だ。
「フレックスタイムを活用して、労働時間を削減しろ」なんて如何にも「制度を作ってやったぞ」なんて上から目線で指示が飛んでくるが、従業員一人当たりの仕事量が減らなければ、フレックス制度なんか作っても労働時間は減りはしない。
経営陣は、従業員の仕事を定時間割れさせて、その時間調整で有給を取得するようになれば、会社が高収益企業になると本気で考えているのだろうか。
「人員は増やさない、仕事の量は減らさない、各部署の知恵と工夫で残業ゼロと有給休暇取得数年間12日を達成せよ」
仕事の量なんてものは基本的に減らないから、それに掛かる時間を減らそうと思ったら、仕事の質を落とす事になる。
目先の小銭をケチって、大金を失ってしまう事になるんじゃないのか。
達成したら会社の業績が好転して利益が出るのか?。利益が出なかったら責任取ってくれるんだろうな。
まあ、実際は、責任感の有る前線部隊の従業員が、自分の人事評価が下がる事を厭わず、残業や休日出勤でやるべき業務を遂行する事になるだろうが。
えらい人の指示や言う事をそっくりそのまま100%実行したら、会社なんて3ヶ月で潰れてしまうで。