湧別でキャンプした翌朝、予想通り午前3時30分に自然に目が覚めました。仕事に出かける日常では考えられないような早起きなんですが、キャンプすると自然にこうなっちゃいます。
例によって午前6時には、クラッチミートしていました。朝早いので、いろりいろと寄り道してみます。
まず、キャンプ場の中から。
五鹿山公園のキャンプ場は、入口付近にオートキャンプスペースが有り、その奥に客車が置いてあります。これは北海道では割とよく見かける宿泊施設です。
私が想像するに、多分1980年代の後半、北海道の国鉄廃線ラッシュの時に余った車両が放出されたからなんでしょう。
その頃からだとすると、この車両は約四半世紀の間、ここに有ることになります。25年物だと思えば、よく手入れされてる施設です。
国鉄の廃線が進む前に、バイクで北海道を走っておきたかったと、今更のように思うのですが、バイクで走れる道が整備され、それが一因でで廃線になった路線もあるようですから、なかなか難しいところですね。
キャンプ場を後にして、またすぐ近くのかみゆうべつ温泉に寄り道します。
ここにも国鉄車両が保存展示されています。
JNRのロゴを久しぶりに見ました。懐かしいです。
さて、こんだけウダウダやっていても、まだ7時にもなりませんが、そろそろ本格的に走り出す事にします。
まず、日本で3番目に広い湖、サロマ湖を見物です。
逆光でしたが、まあそれは仕方ないですね。
サロマ湖を左手に眺めながら、となりの能取湖畔をぐるっと回って能取岬に行ってみました。
岬の駐車場に着く頃には、曇空になっていました。売店も自販機もない、素朴な静かな岬です。
周りが静かなので、海で創業する漁船のディーゼル機関の音が低く響いて聞こえました。
ところで、この駐車場の路面には、車でパワースライドしたようなブラックマークがいっぱい残っていました。夜中にここに来ると、違う世界が待っていそうです。
岬を散策して戻ってきても、時刻はまだ8時前です。ちょっと早いかも知れませんが、博物館網走監獄にいってみました。まだ開いてないかも、と思いながらいったんですが、なんとここは朝8時から会館しています(だから事前にちゃんと調べておけって)。
そして入場件を買う時に「JAFの割引効きますか」と聞いて、JAF会員証を提示すると、なんと1050円の入場料が940円になりました。菓子パン1個分得しました。
ここの中にはいろいろ展示物が有って、じっくり見て回ると、1時間以上掛かります。私は1時間20分くらいこの中にいました。
中で展示されている囚人の人形がすごくリアルで、動くやつとかも有りました。妙にリアルで写真を撮るのを躊躇ってしまいました。
網走監獄見物を堪能し終わった頃、小腹が空いてきました。時刻は9時40分。朝起きてから3時間半もウロウロしてるんですから、腹も減ります。近くのコンビニによっておにぎりを買って食べました。コンビニの駐車場でもぐもぐしていると、歩いてコンビニにやってきた地元のおばちゃんらしき人がバイクのナンバーを見て「滋賀からですか。遠いところから。気をつけてね」と声を掛けてくれました。なかなかいいもんですね。
と、ここまで来て、私はある事に気が付きました。それは、当初予定より1日早く、網走に来てしまった事です。これはつまり、行く予定になかったところに寄り道できる事を意味しています。
それならそれで、3年振りに開陽台にでも行ってみようという事になりました。
開陽台に行くなら、ルートはお約束の北19号です。
ちょっと曇空なのが残念ですが。雨じゃないからよしとしましょう。
景色が雄大すぎて、うまく写真に収めるのが難しいです。
と、しばらくここでのんびりしていたら、ポツリポツリと降ってきたので、とっとと準備して雲の切れ間の見える阿寒湖方面に走り出しました。もちろん合羽なんか着ません。
が、雨の中を5分、10分と走れども走れども、雨は止みません。いやむしろ雨足は強くなる一方です。合羽を持ってるのに使わないで、北海道ツーリング中に風でもひいたらそれこそホンマモンのアホなので、バイクを停めて着ることにしました。そして再びバイクを走らせたら、3分程で止みました。あー無駄なことしてしまった。ヌグフルキルヤムほ法則に嵌ってしまいました。
ま、でも雨が止んだらそれに越した事はないので、ラッキーだと思うことにします。
ところで私が阿寒湖方面に向かう目的は、オンネトーを見る事です。ここは1994年に初めての北海道ツーリングで訪れて以来、18年ぶり2回目です。
ここには、私の他にライダーが2人いるだけで、静かな雰囲気でした。18年前のこの場所は、駐車スペースにぎっしりバイクが詰まっていて、止める場所を確保するのに苦労した記憶があります。あの時、ここにはライムグリーンのZ1000Rに乗った、可愛い女の子がいたのですが、今頃どうしてるんでしょうねぇ。と、昔の事を思い出してしまいました。
と感慨にふけっていたら、時刻は4時に近くなって来ました。そろそろ今日の宿泊地を決めなければなりません。明日は知床観光船に乗る予定なので、西に走った方が良さそうです。
というわけで、屈斜路湖畔のキャンプ場に泊まる事にしました。キャンプ場をナビにインプットして、オンネトーを後にしたのでですが、しばらく走るとそこには砂利道が...
そして道路脇の看板には、「注意この先ジャリダート、カーブきつい」と書いてあります。ダメです。私にはこんな道を走破できません。すぐに来た道を引き返して、舗装ルートに変更しました。
でも、ナビでダートを案内されたのは初めてです。恐るべし、北海道。
で、なんとか舗装路だけを走り、屈斜路湖畔のキャンプ場に到着したのですが、急に雲行きが怪しくなって来ました。今夜は雨になりそうです。そんな時、ふとキャンプ場の看板を見ると、「ライダーハウス600円」と書いてあるでは有りませんか。キャンプ場代が300円なので、そこに300円足すだけで屋根付きの部屋に泊まれるのです。そこで、キャンプ場の管理人さんに、「ライダーハウスに泊まりたい」と頼んで聞いてもらったのですが、驚きの返答が...
「今日は団体の貸切になってて、相部屋不可」とのこと。
おいおい、ライダーハウスの貸切なんて初めて聞いたぞ。「相部屋が嫌ならホテルか旅館に部屋取れよ」と心の中で叫んでしまいました。
というわけで雨の中キャンプ泊となった訳ですが、幸い風は無いようなので、管理人さんの計らいで、炊事場の屋根の下にテントを張ることができました。
雨中のテント撤収は大変なので、助かります。
テントを張ったら、近くの温泉で風呂に入って、飯食ってビール飲んでいい気持ちになって、テントに戻って爆睡しました。それでも時刻は午後7時半くらいなので、明日も3時半頃目が覚める事でしょう。
明日は知床に行って、ウトロから観光船に乗る予定です。楽しみです。
オヤスミナサイ。
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