日中は暑くて外に出る気にもならないが・・
今のようにエアコンのない時代は、夏の暑い日に家の中でも縁先や風通しの
良い窓辺に席を移してくつろぐことを、「端居(はしい)」といいました。
庭には、風が涼しくなるようにと水を打ち、軒先に吊るした風鈴が夕暮れの
風で、チリ~ン~と澄んだ涼しげな音を立てる・・
端居と言う言葉からはこうした昔ながらの夏の風情や情緒が、しみじみと
伝わって来る気がします。。
日中の暑さがようやくおさまってくる夕方、縁先や庭先に出て夕暮れどき
の涼しい風を受けながら隣の森から聴こえてくる、カナカナカナ~ッとい
うヒグラシの声を聴きながら夕涼みをするのも夏の楽みの一つです。
もっとも最近はエアコンの普及によって住居は閉鎖的になり、端居の風情や
夕涼みを楽しむ習慣などはすっかり影を潜めつつあるようで・・
何となく寂しい気がします。。
夕方と早朝に カナカナカナ~~と涼しそうな声で
鳴き交わすヒグラシ。(写真は蔵出しです)
早朝か夕方、涼しくなってから鳴くカナカナ蝉の
合唱、蝉しぐれは・・
自然の1/fゆらぎのリズム感があって、
聴いていてとても心地よく癒される。。
日本に1/f の揺らぎこそ似合いますもの〜
残念なことに風情が失われつつある今の日本では、
1/f の揺らぎと言っても分からない人が多いようです。
早朝に目覚まし代わりに鳴き始めるヒグラシの声で、
心地よく目覚めるのが夏の朝の愉しみです!。