![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/d3/0e6f1f20f53a18b86e7c047e62600773.jpg)
ハンニバル
トマス・ハリス著
「羊たちの沈黙」の続編である。
主人公クラリスが麻薬組織との銃撃戦の結果、
犯人の射殺をめぐって
マスコミ、FBIから糾弾され窮地に追い込まれる。
そんなクラリスの手元に、レクターから封筒が届く。
「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるかどうか、教えたまえ…」
今回は「羊たちの沈黙」で脱走したレクターが主役。
こちらの思惑を裏切り、悪趣味ホラーに走ってしまった感あり。
しかし、芸術的なまでに洗練されたレクターのテースト、彼の唯一の弱点である「トラウマ」が丁寧に描かれており、
大胆に飛躍した結末にも違和感がなく、応援したくなるのは私自身が、レクターに愛情を感じているからかもしれない。
トマス・ハリス自身にも、同じようにレクター博士への愛情を感じるのである。
文句のつけようがない「羊たちの沈黙」に比べ、こちらは、きっと賛否両論であろう。
しかし、読者の期待を裏切ってでも、 トマス・ハリスはこういう結末を
あえて臨んだのではないだろうか。
レクター博士とクラリスの「トラウマ」の癒しはいいとしても、
二人のラブストーリー的結末にはちょっと不満が残るかも。
FBI捜査官のクラリスに至っては、 どんな困難にも、強い正義感と知性で立ち向かう
戦う戦士「クラリス」でいてほしかった。
ああ・・
それにしても
人肉食いのハンニバル、レクターにこれほどまでも惹かれるとは・・・
本を読んだのはは20年以上前か
しっかり語ってんな〰️w
久しぶりに自分の感想読みながら、作品への熱量を我ながら感じる。
しっかり
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます