日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

119.ユーザーさん滞在訓練・・ボクたちも励まされます   のぶより

2015-03-01 15:43:00 | 補助犬訓練

2014年の締めくくりはユーザーさんの「滞在訓練・訓練・訓練」でした! 12月は『師走』という文字通り、あっという間に駆け抜けた1カ月だったなぁという印象です。日本聴導犬・介助犬訓練士学院生さんも、ユーザーさんと同じ内容で卒業試験を受けるので、ユーザーさんと一緒に訓練を受けていました。

ユーザーさん訓練は、体験の方を含めると4組の方々の滞在訓練・自宅訓練をさせていただきました。年末のお忙しい合間をぬって、協会に来てくださったり、自宅での訓練に励んでいる様子を見ていると、ボクたちもユーザーさんの期待に添えるように、がんばらなくっちゃって。

12月は(福)日本聴導犬協のある宮田村でも雪の日が多く、足場が滑ったり、馴れない環境の中でもバスへの乗車訓練や買い物訓練などに取り組まれていましたよ。

高知生まれのユーザーさんのご主人さまには、雪かきをお手伝いいただきました。「生まれて初めてで、たのしかった」とおっしゃっていただけました。

このあたりでは、あまり雪が降らないので、降った後は道路に溶雪剤(塩化カリウム)をまいてるんです。人にも害があるけど、ボクたちの場合は、足がただれたり、体についた塩化カリウムを舐めてしまって内臓に悪い影響をおよぼす恐れもあるんだ。だから、外を歩くときはものすごく気を使うんだ。できるだけ塩化カリウムのまいていないところを選んで歩いたり、お湯をポットに持って行って車に戻る時は肉球の中までしっかりと洗うんだ。協会に帰ってきたら、部屋に入る時にはお湯で足の裏だけでなく、お腹や足の裏側までしっかり洗ってもらってから、塩化カリウムで害がないようにしてくれるんだ。塩化カリウムをまいている冬の間だけは、信号待ちでもお尻に薬が付かないように座らせないんだよ。こんな指導も、ユーザーさんのためでもあるんだよ。聴導犬に長く、元気でいてもらうことはユーザーさんの幸せでもあるんだ。

 

ユーザーさんと聴導犬は2人5脚? です。聴導犬がユーザーさんに必要な音・危険な音をお知らせする。ユーザーさんも聴導犬の健康管理や身の周りのケアをしてくれる「持ちつ、持たれつ」の関係なんだ。ユーザーさんから愛情をたっぷり注いでもらうことで、ますます絆が深まって、聴導犬もますます頑張ろうって思えるんだ。だからユーザーさんも幸せだけど、もちろん聴導犬も幸せなんだよ!

 

もうひとつ「幸せのお裾分け」。新・家族(里親)候補のご家庭と1カ月のトライアル(お試し期間)で生活していた「すず」君が、この年末にめでたく新しい家族として迎えていただけることになりました。新・家族の皆さまにも愛情深く大切にされているようで、久しぶりに協会に来た「すず」君はとっても幸せそうだったよ。ちょっぴりさみしくなるけど、嬉しそうに帰っていく「すず」君を見ると、ボクたちも嬉しくなったよ。素敵なご縁が見つかってよかったね。

 

12月はユーザーさんの訓練だけじゃなくて、ユーザー希望の方らかぞくぞくとご連絡をいただき、年末に1件面接も終わりましたよ。2015年もユーザーさんの訓練がたくさん待っていそうで、今からワクワクです☆一人でも多くのユーザーさんの訓練が聴導犬と幸せな生活を送れますように!

 

さぁ! 今年も頑張りますよ~。みなさまに良いご報告ができますよう、ボクたちも頑張りますので、今後とも変わらぬ応援をいただけますよう、よろしくお願い致します。

みなさまにとって2015年が素晴らしい1年となりますよう、お祈りしております。

 

PR犬 のぶ

   

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