日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生 奥嶋千夏
今回のパピークラスはスタッフ様2名、学院生2名、ソーシャライザー様3名、ボランティア様1名、新家族様2名。犬は協会から2頭、ソーシャライザーさん家から5頭、新家族様から1頭、合計10名と8頭の参加でした。私はとも君を担当し、ボランティアの鶴我様とペアとしてパピークラスに参加させていただきました。
今回のパピークラスを通して感じ、考えた事を三つのポイントに分けました。
一つ目は『ソーシャライザー様の役割』です。私は今回のパピークラスに参加するまでは、協会の候補犬をおしみない愛情で育ててくださる存在だと思っていました。しかし、ソーシャライザー様の役割はそれだけではなく、今回のようなパピークラスを通して聴導犬を世の中にアピールする役割も担っている。そう感じました。なぜかというと、江の島を散策中に犬に興味を持って声をかけてくださった人に対して短時間ではあるけれど、わかりやすく、詳しく聴導犬について説明されていたからです。声をかけてくださった人は笑顔で納得された様子でした。このように説明ができるということは聴導犬についての知識をきちんと持っていてその知識に自信がないとできないと思います。小さなきっかけから聴導犬について知ってもらう、その架け橋となるのがソーシャライザー様の役割だと感じました。
二つ目は『パピークラスでの私たちの使命』です。自分の担当する犬の社会化に貢献する、犬を守る、ということは当たり前です。もうひとつの使命はソーシャライザー様やボランティア様とたくさん会話し、犬の普段の様子などを聞くこと、歩行中に気になることがあればアドバイスし正しい方向へ導くということだと思います。アドバイスする際の大切なことは相手をけなすのではなく、「もっとこうしたらうまくいきますよ。」と導くようにアドバイスすることです。しかし私はまだまだ未熟なのでレストランで食事をする時にとも君の尻尾が机から出ていたのに足で守っていなかったら、「尻尾がでているよ。」と教えていただきました。それからはきちんと犬を守るように意識しました。アドバイスをし合うことで忘れていたことの再確認ができると思います。以上のことは事故を起こさないようにすることにつながっていると思います。こういうことから私たちの一番の使命は事故を起こさないようにパピークラスを成功させるということだと考えました。
三つ目は『パピークラスの意義』です。ソーシャライザー様から候補犬の普段様子を聞きその候補犬の苦手や得意を知ること、協会のしつけの方針の再確認、候補犬の社会化が主だと思います。しかし私はそれだけではなく、ソーシャライザー様との情報交換の場であり、今回のような協会外でのパピークラスでは聴導犬のアピールの場でもあると考えました。以上のように月に一度のパピークラスは大切な意義をいくつも担っています。毎回意識して取り組むことが私たちに必要です。
以上の3つのポイントに分けて考えましたが、私はやはり楽しんで取り組むことが成功を呼び込む大切なポイントだと思います。自分が楽しければ犬も楽しい、参加してくださっている人も自然と楽しくなると思うからです。楽しむことが成功への第一歩だと考えます。
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