暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2020年01月22日 | 古民家

 ・・・草鞋をぬいで板の間に上がり・・・畳の上に寝そべる・・・

一昔前であれば・・・だらしなのない、はしたないと叱咤されそうですが・・・

畳の部屋・・・和室の醍醐味はゴロンと寝転び、天井を見上げて伸びをする・・・

日本人に生まれて良かったと思える理由の一つです・・・。

玄関の開き扉の、開く向きが・・・日本は外開き・・・海外は内開き・・・

外敵からの侵入を防ぐには・・・内側から押す、物を置く・・・入り難い、守りやすい造りになっています・・・。

靴を脱ぐ暮らしでは、内開きだと玄関の三和土に履物が置けなくなる、その為の外開き・・・

そんな風に解釈しています・・・。

そもそも・・・大きな開口部・建具で間仕切り・田の字の和室が広がる暮らし・・・

玄関も引き戸で隙間だらけの建物です・・・。

窓が小さく内庭で生活する・・・内戦、侵略を繰り返す土地柄とは違い・・・

気候風土に逆らわない暮らしが・・・住まいの中で履物を履かない暮らしの文化を選んだのだと思います・・・。

庶民は板の間に、ゴザを敷いての生活・・・畳に座るのは、お殿様や・・・宮様・・・

和室は大切なお客様をお通しする場所・・・

時代が変われば・・・その用途も変化していきます・・・。

余談ですが・・・長屋門・お寺の山門は内開きですね・・・。

跳ね上げ式の扉らから・・・引き戸・・・開き戸へ・・・

木製の窓から・・・アルミの窓へ・・・環境が変化して暮らし方も変わるような時代・・・

日本の伝統も・・・伝統のままではいられない環境になってしまったような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする