暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

七変化

2020年01月27日 | 古民家

 花を育てるのは大変でも・・・ふと振り返った先に、鮮やかな緑や赤に黄色・・・

猫や犬のように甘えるでも、餌をねだる訳でも無いのに・・・

静かに心和ませる、控えめな存在感を感じさせてくれます・・・。

庭に広がる草花・・・立派な庭木を育てる広い庭の旧家も少なくなり・・・

カタカナの名前と、一風変わった草花が育つ洋風の建物が目立ち・・・

日本の街並みは・・・庭の様変わりと同じように、日本文化が衰退しているように思えます・・・。

杉の繊維はまっすぐ伸びて・・・鋸の技術が発達していない時期は、鉈のような道具で割り割いて加工していました・・・。

だからこそ、加工しやすい杉材は、建物を支えるまっすぐな柱材、建具、窓格子など多くの場所に使われ・・・

粘り強く曲げる力がかかる場所には、繊維が複雑な曲がって育った松材を使い・・・

虫や腐朽菌・・・雨や湿気の影響を受ける場所には、檜や栗材を使う・・・。

加工は大変でも・・・土台となる部分や手間をかけなければいけな場所には、時間を掛けて工夫する・・・

経験と勘・・・伝わる技術が、大切な住まいを守れる住まい造りに生かされていました・・・。

物言わぬ植物・・・育つ環境や、育ち方を見極め・・・次の世代に残し生かしてもらえるように・・・

山に入る職人は未来を見て仕事をして来ました・・・。

植物の成長は人の成長と同じで・・・とても時間が必要です・・・。

手入れを施しても・・・結果はすぐに見えて来ない・・・正解かどうかは、結果次第・・・?

でも・・・受け継がれて来た教えは蓄積され、次に生かされ・・・

多くの経験は次の代に受け継がれ・・・森が守られ健康的な山々が広がる場所になります・・・。

アスファルトの隙間に咲く、か弱い雑草も可憐な花を咲かせ・・・

精一杯の自己主張をしています・・・。

春夏秋冬・・・七変化の山々、育てるのは大変とあきらめる訳には行きません。

 

 

 

 

 

 

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