暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

育て方

2021年10月02日 | 古民家
 頼りなく・・・小さな橋の上から顔をのぞかせれば・・・
フラフラ踊る水草に・・・スルスル腰振る魚達が飛び込んで来て・・・
まるで川の中に、タプリと顔をつけるみたい・・・。
山に流れ落ちた雨が・・・あきれるくらい長い時間を過ごして土に潜り、岩を湿らして・・・
雫の1滴が何度も重なり・・・小さなひと筋が小川に進めば・・・
廻りの山から染み出る雫も重なり・・・大きな川が海へと戻って行く・・・。

人の姿の薄い場所ほど、湛える水は美しく・・・
誰にも邪魔されない、透き通る川の綺麗さには息をのむ力があると思う・・・。
自然が造ったモノを真似て・・・人の暮らしは豊かになって来たけれど・・・
自然には出来ない組み合わせを作って、手に負えなくなれば・・・
その場所には・・・誰も手が出せない、止まった時間が出来上がってしまう・・・。

毎年どこかで景色が変わるほど・・・時間の流れは駆け足で・・・
住い造りも・・・どれだけ早くて、安いかを競っている・・・。
泥水が透き通って湧き出るまで・・・
とがった石が・・・まんまるに転がるようになるまでの時間のように・・・
無理のない育て方が・・・綺麗な暮らしを造るのかも知れません。





コメント
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