どこにでもある畑や田んぼのあぜ道を歩くと・・・。
自然豊かな川の脇を、何気なく歩いていると・・・。
縞模様が入った石に・・・貝の模様が入った石を見つけ・・・
興奮と感動を覚えるのも、2・・3回で・・・
何度も見かけてしまうと・・・どこにでも転がる石と変わらなくなってしまう・・・。
自分が生まれ育った近くで、土器と出会えば・・・
ずいぶんと古くからの暮らしに、想像が膨らみ・・・
その場所に暮らしがあったんだと・・・少し感動してしまうけれど・・・。
そちらこちらで、土器や古墳が見つかれば・・・それも日常になって・・・
小判や、伝説の人がその場所にいたような・・・歴史的発見でもない限り・・・
まるで何事もなかった平穏が戻ってきてしまう・・・。
動物たちが住処を奪われ・・・田んぼや畑が無くなり、小さな家が建ち並び・・・
その姿を当たり前と思う自分が可笑しくて・・・
新しい町並みの違和感を、受け取れない時間の流れになっているようで・・・。
慣れる事の怖さや・大切さに、どうしようもない心で立ち向かえずにいます・・・。
片隅に残さなければいけない記憶に、語りつながなければいけない記憶・・・
平穏の中に・・・後悔が転がり落ちて、つまずいているような気がします。