暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

堀ノ内=用土新左エ門館跡(寄居町)

2017-11-07 22:25:44 | 城館跡探訪
昨日に引き続き、用土氏(藤田氏)の城館跡についてご紹介いたします。

本日は、堀ノ内(用土新左エ門館跡)です。

堀ノ内は、用土城跡のある丘から少し離れた、前耕地集落にあります。

用土氏館跡と伝えられていますが、不明の部分も多いようです。

「用土新三郎小野業国」の名を刻んだ鰐口(お寺などにあるどら焼き形の鐘)や、

板碑の出土から用土氏の館跡と推定されているということです。


写真は、昭和60年頃(1985年)のものです。





堀ノ内には小さな社があります。

傾いた夕陽の中の社は「哀愁」を感じさせます。

地元の方の話では、この社も用土氏に関係があるそうです。

鰐口もこの社の関連遺物なのでしょうか?


この社と民家の間に水堀が残っていました。





非常にうす暗い写真なのですが、堀底にU字溝が嵌め込まれ、わずかですが水が流れているようです。

資料によれば、かつて、この水堀の幅は3mもあったと言われています。

当時、すでにU字溝が施工されていたので、堀幅をU字溝の幅で見てしまいがちですが、

堀の縁に合わせて見ると、非常に幅広く深い水堀であったことが偲ばれます。

毎度言い訳じみて申し訳ないですが、もう少し写真点数が欲しかったと思います。

こうして振り返ってみると、再訪したいと考えてしまいますね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿