暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

不二洞(群馬県上野村)①

2018-10-22 20:26:49 | 神社仏閣・その他
群馬県上野村にある不二洞は関東最大の鍾乳洞であると同時に、宗教遺跡でもあります。

私も過去数回、不二洞に行ったことがありますが、久しぶりに訪問いたしました。

鍾乳洞というよりも、宗教遺跡としての面を重視しての探訪です。

2018年07月31日の訪問です。


不二洞は群馬県の下久保ダム沿いを経由して、神流川をさかのぼり

恐竜の足跡の化石で有名な神流町恐竜センターのさらに奥にあります。

新道は非常に整備されていますが、そこから山の中腹に向かう山道は狭いので、

あまり大型の車で行くと厳しいです。

不二洞の由来ですが、今から約1200年前、岸壁でサルが集まって騒いでいるのを発見した村人たちが

不思議に思って登ったことで、発見されました。約400年前に藤原山吉祥寺の僧、中興開山上人が初めて

最奥部まで足を踏み入れ、洞内を探索し、修行の場として利用するようになりました。

約200年前、ふもとの川和集落に疫病が流行しました。吉祥寺六代目の住職、悦巌上人(えつがんしょうにん)は、

天台の百巻経を小石に墨書して、洞内に収めて祈願しました。疫病は収まりましたが、悦巌上人はその大祈願の行の後

そのままどこかに立ち去ってしまい、行方知れずになりました。

その後、洞内の調査が行われた際に、実際に経文を墨書した小石が大量に発見されたばかりではなく、

悦巌上人のものと思われる遺骨が発見され、行方知れずになったと思われていた悦巌上人は洞内に入定していた

ことが明らかになったというものです。


当日は抜けるほどの青空。見事です。




さて、現在の不二洞は、サルたちが教えてくれた開口部ではなく、現代になって掘り抜いた人坑道から入道します。

そこに行くまでが大変です。結構坂道が長い。





5分くらい歩いて入り口に到着です。



解説板です。



さて、このトンネルのドアを開けると不二洞です。

ですが、開けた瞬間の噴き出す風がものすごいです。





このトンネルのなかは冷え冷えで夏の暑さは関係ありませんね。




あれ?何で青い光が・・・。かつては、普通の白熱灯だった気がしましたが・・・。




暗い洞内なので手ブレの影響がもろに出てますね。

何より驚くのは道内の見学者たちの歩く速さの速いこと。大騒ぎで、走っているのに近いです。

普通の趣味の人なら、2度くらいまでしか来ないような鍾乳洞なのですから、混雑しているわけでもないのに、

もう少し落ち着いてみてもいいのではないかと思いました。勿体ない。

洞内はところどころ、青や赤のライトがついています。LEDなんだな・・。

でも、この電飾は、宗教遺跡には必要ない気がします。

このらせん階段のあるのが不二洞の主洞で、「空穴」と呼ばれています。




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