暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

番外編:姫路城⑤(兵庫県姫路市)

2020-03-06 18:59:20 | 城館跡探訪
「にの門」に到達しました。






ここに至りまでの塀にも、銃撃用の穴が開いています。




この「にの門」は変わった構造をしております。

「にの門」は櫓門で、門の中は通過しにくいようにか、柱が低く張り出してあたかも洞穴のようになっています。






後ろを振り返ると真っ暗です。




この櫓門を通過すると、西北腰曲輪という場所に出ます。



天守閣がそびえています。




天守に向かうには、木戸のように小さな門をくぐります。

これが、「ほの門」です。







敵の軍勢をたやすく入れないための作りなのでしょうが、江戸時代の安定した治世下では、

ここをくぐる人々はおかしな気持ちになったのではないでしょうか。

番外編:姫路城④(兵庫県姫路市)

2020-03-05 21:34:23 | 城館跡探訪
お菊井戸を見た後、見学順路に復帰します。

ろの門です。もうお気づきになられたと思いますが、姫路城内の門は「いろは」の名前が付けられています。



ここは、映画撮影で実際の爆薬を使っての撮影が行われた時、火薬の量を間違えて誤爆破されてしまった

過去を持つそうです。

ここまで来ると大分、天守閣が近くなって気がします。




このあと、ろの門西南方土塀が続いています。

この時は、中国の旧正月の休み明け直後で、思ったよりも観光客が少なかったです。

ただ中国系の観光客が多かった気がします。

ガイド付きで団体さんもいて、解説を聞いている団体さんをじっとやり過ごしたり、華麗にスルーしているので、

写真枚数が異様に多い場所と、肝心なところが全く撮影されていないというちぐはぐな状態です。





この壁の穴から鉄砲を撃つんですね。


次に、「はの門」が現れます。




櫓には袴のような格好の石落としがあります。







この辺りは、石垣も野面積みのようですね。積み方も古風なんですが・・・・、




この丸い石は五輪塔の頭に見えます。






「にの門」に到着です。






番外編:姫路城③(兵庫県姫路市)

2020-03-04 19:57:43 | 城館跡探訪
姫路城内で「切り込みはぎ」の石垣は意外に少ないようです。

「切り込みはぎ」は時代的には一番新しいものだそうです。

「をの門」跡付近には低い石垣が残っています。





この石垣も大きな石を使って非常に立派なのですが、よくみると隙間に細かな石片が楔のように

打ち込んであるのがわかります。「打ち込みはぎ」なのでしょう。

下の石垣はをの門の土台ですが、部分的には下の写真のように荒っぽい積み方をしています。




石垣を見上げると大きな石の間に石片が打ち込まれ模様のように見えてきます。

この石垣の傾斜は「扇の勾配」と呼ばれているそうです。







お菊井戸のある上山里曲輪にはいる「ぬの門」の扉です。



鉄の板が打ち付けられておりいかめしく見えます。

まず、今回の目的地のお菊井戸です。











姫路城下にはお菊神社がまつられており、昨年の夏にお参りいたしました。

番外編:姫路城②(兵庫県姫路市)

2020-03-03 20:11:43 | 城館跡探訪
城内に入ると、まず大きな池のようなものがあります。

これは三国堀という堀です。











普通は西の丸の方に入るらしいのですが、この日はそのまま人の流れに乗って「いの門」に直進しました。





姫路城では、「野面積み」「打ち込みはぎ」「切り込みはぎ」3種類の積み方があるのだそうですが、

この辺りの石垣は打ち込みはぎでよいのでしょうか。



一見、びっしりと石を積み上げているようですが、よく見ると隙間に石を詰め込んでいるのがわかります。

ただ、それほど細かな石ではありません。





この写真、中央より少し左上の小さなすき間を埋める石には、何か文様が刻んであるように見えますが。



こうした転用と思われる石を探すのが楽しいかもしれません。

今回は初めてということもありますので、次回にそなえての資料収集です。

ここからは二の丸に入りますが、ここの石垣は石が小さく、古風な感じがします。











正直、土の城に慣れ切った私にとっては、判別もなかなか難しいですが、野面積みのように見えます。

一部分、石垣が崩れてしまっているのは、’なぜなのでしょうか。多少気になります。



あと、石垣に狭間のようなものがあるのは・・・。

番外編:姫路城①(兵庫県姫路市)

2020-03-02 20:47:38 | 城館跡探訪
本日は、姫路城とその周辺について書きたいと思います。

姫路城・・・・正直言って、書くのが気恥ずかしいというか、

基本的に埼玉県内の土の城を中心に回っている私にとって、姫路城はミーハーというか、

城というよりも観光地に近いですから。

しかし、過去、夏に一度行ったときにはあまりの暑さのために玉砕。

チャンスは冬しかないということで、行ってまいりました。

天下の名城姫路城ですが、私には秘めた目的があり、これが無ければ多分いかなかったと思います。

それは、お菊井戸と天守に祀られた刑部明神神社です。

さっそく、城内入り口に向かいますが、途中、入り口ゲート外の家老屋敷跡などによりみちをします。






しかし、これほど完成度の高い城は、まともな場所を何度か撮影すると、

もう何も撮影すべきものが見当たらないような気持ちになります。

悔しいので石垣の写真ばかり撮影します。









石垣の中に、よく五輪塔や地蔵などがはめ込まれていることがありますが、

そういうものを期待してもいます。

まだこれでも城内には入っていません。



まだ、こんなところをうろうろしています(笑)







下の写真ですがここは城山の背後の保護林入口です。この保護林は長年人の手が入ったことのないということで

貴重な植生や生物が残っているらしいのです。現在は立ち入り禁止区域になっています。






保護林入口から上を見上げます。







とにかく見どころを探そうとして粘りました。

ようやく観念して入城します。