西大巓の登山口は、グランデコの山頂駅から東へ(つまり右へ)50m程行った所にある。
その付近からは、およそ東南東方向に安達太良山の山並みが見える。
山頂駅の東側から見る安達太良山
デコ平湿原から山頂駅に戻り、登山に備えてトイレ休憩と、天元台から縦走してきたという
女性ペアから情報を仕入れたりした。
天元台に泊まり、早朝に出発して来たと言う二人は、西大巓の登山道はガレ場で歩くのが
大変だったという。
10時45分頃、西大巓の山頂を目指して登山開始。
遮るものの無い登山道は、日差しが容赦なく照りつける。
南に開けた急斜面の登山道は、ヨツバヒヨドリとヤマハハコの大群落が有るお花畑だった
最初こそは軽快に歩けたが、ザレやガレの続く登山道はきつく、あげくに猛暑である
いつの間にか無口になり、しばしば足を止めて水を飲んだ。
本来なら、晴れた日の登山は楽しい筈なのだが、今年の猛暑は喜べない。
振り向くと、お花畑の向こうに磐梯山が見えた。
地表の気温が高くなり、上昇気流の雲が出来たのだろうか、山には雲がかかり始めていた
あまりの暑さに、木陰が有ったら休みましょうと頼んで、ようやく見つけた木陰で一休み
汗を拭きつつよく見たら、割れた樹皮から別な木が若葉の芽を出していた。
上を見ると、サルオガセのような地衣が垂れ下がる老木であった。
続く