ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「利他の心」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年05月08日 12時00分35秒 | owarai
【コラム】

他人を幸せにしない限り
「人間の幸せ」はあり得ません
自分が幸せになりたいと思う
なら、人を幸せにすることだ。

人を幸せにしたいという
「利他の心」を持ち、人にやさしく
接したいもの。

人を幸せにしない限り、自分
の幸せはあり得ない。

たとえば、赤ちゃんが泣き出す
とお母さんは仕事の手をぱっと
止めて、赤ちゃんをあやします。

赤ちゃんへの配慮、これこそが
利他の心です。そして、こうし
た心を持ったお母さんのもとで
育った子どもは、自然に利他の
心を学んでいきます。

ところが今の子どもは、物心が
つかないうちに託児所に預けら
れ、お母さんから学ぶ時間が減
っている上に、

学校に上がれば、「勉強しなさい」
「ゲームはもうやめなさい」と
叱咤の連続です。

それが、母性的なもの、つまり
他人への配慮ができない子ども
の増加につながっているそうです。

利他の心とは自己犠牲ではありま
せん。他人が救われると、同時に
自分もいい気持ちになれるので

自分の喜びでもあるのです。
子どもにもそう教えてあげたい
ものです。


63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「幸 福」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年05月08日 08時13分53秒 | owarai
【コラム】

言葉は凶器になることがある。

ジャックナイフのように
ひらめかせて、人の胸の中を
一突きするぐらいは朝めし前
だ。だからネット世界は怖い。

だが、同時に言葉は薬にもな
る。さまざまな心の痛手を癒
すための薬に。

時には、言葉は思い出にすぎ
ない。だが、ときには言葉は
全世界全部の重さと釣合うこ
ともあるだろう

そして、そんな言葉こそが
「名言」ということになる
のである。

だが、本当はいま必要なのは
名言などではない。
むしろ、平凡な一行、一言で
ある。

まさに、ブレヒトの「英雄論」
をなぞれば
名言のない時代は不幸だが、
名言を必要とする時代は、
もっと不幸だ」からである。

そして、今こそ
そんな時代なのである。

・ ・ ・ ・ ・ ・
『あれほど多くの苦しみにさ
いなまれながら、それでもなお
かれの顔が幸福であるように
見えるのはどういうわけだろう』
アルベール・カミュ「手帖」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


ーときめきー アーカイブス編

2017年05月08日 05時50分08秒 | owarai
【コラム】
昼のうちから、ずっと気になっ
ていた。けれど、彼はこちらに
気づいていない。

貸しボート屋のパラソルの下で、
客がくると手際よく応対し、て
きぱきとポートを渚まで運び、

オールをはめこむ。膝元まで
水に入りながら、海へ客を乗せ
たボートごと押し出す。

特別、目立つ様子ではないが、
時とりの表情があどけなく、さ
わやかだった。

一緒にきていた女友達は、ボート
屋の青年になんて目もくれず、
もっと派手に騒いでいる男だけの
グループなどに周波を送っていた。

特にそのグループのなかのひとり
が、二宮和也に似ているといって。
目当てはその子らしい。

いつもの夏のパターンだ。渚のかけ
ひき。陽気にくり広げる、ノー天気
なゲーム。若さにまかせた、海なら
ではの解放感。

私は、今ひとつ、いつも乗り遅れた
感じでぼんやり水平線をながめ、
寝そべっている。

けれど今年は、最初からそのボート
の青年が、気になり始めた。

みんなの趣味とはズレているの
だろうけど、彼の動きを見ている
のは楽しかった。

私はなんとなく手持ち無沙汰に、
みんなから離れて夕日を見ていた。

海はハレーションがきれいだった。
泳いでいる人影も黒い点になり、
波打ち際は、逆光のシルエットに
なる。

気がつくと、あの彼が、海に入っ
ていくところだった。

今日一日の
仕事から解放されたのか、大きく
伸びをして、波をひとつひとつ
かわしながら、腰のあたりまで
水につかった。

思いがけなく、彼が、目の前の
波打ち際にひょっこり現れた。

いつ戻ってきたのだろう。少し
荒い息をして、腹筋が上下した。

視線が合って、彼はにっこり笑
った。そのまま近づいてくる。
私はあわてて、うつむいて爪先
で砂をいじっているポーズを
作った。

彼は、仕事中の口の利き方より
も気軽な調子で声をかけた。

そばで見ると、糸きり歯がアク
セントのように目立ち、さわやか
な笑顔だった。

「ずいぶん泳ぎ、うまいんですね。
すごく速くて、水すましみたい」

「やあ、まだ宿へ戻らないの?」

「明日、まだいるんでしょ。俺、
午後ヒマだから、ボートただで
乗せてあげる。
いや?女同士のほうがいい?」

私は思わず、違うというふうに
首を大きく振った。
「じゃ、明日ね」

彼は、砂を蹴るように走ってい
った。そのあとを小犬がじゃれ
て、ついていく。

暮れかかった海辺で、そこだけ
スローモション・フィルムのよ
うな絵柄に見えた。

彼はこちらを向いて、手を振っ
た。私も手を振り返し、
・・・水すまし、糸切り歯・・・

と、つぶやき、渚に背を向けて
から、思わずほほえんだ。

・・・・・・・・・・・・・
夏のプロローグ 気がつくと
しなやかに心は踊る

その年のまっさらな思いでづ
くり

ワンショットでいい 飾るシー
ンも

それがいつか 大きく季節を
超え たくさんのドラマを

生むかもしれない

揺り返す波の ストップモーシ
ョンのように

出逢いも 心の中で 一時停止
した情景

出来れば 絵葉書のように 
壁のピンで止めたい

胸騒ぎも 予感も 出来れば
凪いだ海のように

おだやかな 包みこむような
恋であってほしい

誘惑ほどに 大げさじゃなく
さざなみほどの

ときめき きらめきの心で・・・


63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』