ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「しあわせというのは何だろう」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年05月24日 21時56分59秒 | owarai
【コラム】

「幸福というのは、いつも
おびえながら、人目をしの
んで味わなければ、

いけないものだろうか?」

63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「優しい人 ―最終章―」ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年05月24日 19時56分12秒 | owarai
【コラム】
雨と涙の混じったような夜風
の香りに包まれて、わたしは
優しい人に呼びかけていた。

また、会えたね。
わたしの、優しい人。
また、会えたね。
こんな場所で。

“わたしは、ここにいる
あなたも、ここにいる“

わたしたち、やっと
一緒になれたね。

橋を渡り終えてしばらく
走ってから、わたしは、脇道
から幹線道路に車をいれるた
めに、方向指示ランプを出し
ながら、車が途切れるのを待った。

幹線道路の車はなかなか途切れ
なかった。

なんとはなしに背筋を伸ばして、
バックミラーを覗いてみた。
銀色の鏡に宿った闇のなかから、
ぼんやり目を凝らして、それを
見た。

旅行鞄だ。路上に投げ出された、
二つの旅行鞄だ。社員旅行の最後
の日だ。わたしたちにとって、
初めての夜と初めての朝。

ふたりとも、社員旅行の日程
を一日だけ多く、家族に伝え
てある。そこのバスに乗って、
京都駅まで行けば、そこで
職場の人たちと解散があって、
そこから、ふたりの時間がは
じまる。

やっと車が途切れた。
わたしはアクセルを踏み込みな
がらハンドルを切って、幹線
道路に車を入れた。

次の瞬間、対抗車線を、大型トラ
ックが轟音を響かせて、通り過ぎ
ていった。その轟音に巻き込まれ
て、見えない壁に激突し、車ごと
粉々に破壊さて、死んでしまえた
らどんなに良いだろう。と、わた
しは思った。

この世で胸に刻んだ最後の記憶は
優しい人との思い出。死ぬ直前
までそばにいて、わたしの手を握
ってくれた優しい人を連れ、

旅行鞄ふたつで別の世界に旅立つ
ことができたなら、どんなに素晴
らしいだろう、と。

むかしむかし・・・・
少女のころ、わたしを夢中にさせ
たのは、そんな言葉で始まる物語
だった。物語のつづられた本を、
心ゆくまで読みふける贅沢な時間
だった。

大人になってから、わたしを夢中
にさせたのは、心ゆくまで好きな
ひとを思い、その思いを生きる、
ということだった。

遠いむかしに、わたしはそれを
生きた。そして今も生きている。
地の果てで、独りぼっちの不完全
な死体として。


63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


『あきてポイなんだから』ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年05月24日 12時00分40秒 | owarai
【コラム】
「使い込んでさ、使い勝手が判った
時分になると、あきてポイなんだから、
どういう気、してんだか」
 <隣りの女>向田邦子

女が二人、真剣な表情で話しこんで
いる昼さがりの喫茶店。
「最近亭主に失望してるのよ、あたし」

「うちなんか失望通り超して、絶望よ」
「週に一回くらいは、なんとかして
もらいたいと思うじゃない? それが
せいぜいよくて月に二度よ」

「あら、それならまだいいわ、うち
なんてもう四か月もごぶさたよ」

「それじゃ部品が錆びついてしまうわね」

「えっ?部品?あっ部品ね、いやだわ、
ウフフフ」
「前なんて手入れもよくしてくれたん
だけど」

「ご主人が?」
「ボディ洗うの趣味なの」
「ん、まあ、うらやましいわ」

「石鹸ぬたくって、スミズミまでそれは
ていねいに洗うのよ。あらどうしたの?
あなた、身もだえしたりして?」

「だってうらやましいんだもの」

「でも頭にくるものよ、さんざんいじくり
まわして、乗り回して、使いこんでさ、
使い勝手が良くなってきたかなって
頃になると、あきて、ポイなんだから」

「まさか。ポイだなんて」
「本当よ。それが本気なの」
「冗談でしょ」

「それであなた、納得したの?」
「するもんですか。反対したわよ」

「そりゃそうよね」
「下取りなんて二束三文ですもの」

「断固、抵抗すべきよ、人権蹂躙じゅうりんだわ」
「えっ、人権蹂躙って?」

「えっ、えっ、何の話」
「たとえ言葉のアヤだとしても、許せないわ」
「車を下取りに出すことが?」
「えっ、えええ?車の話なの!?」

63体のビスクドールを展示

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ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「スピードはメッセージ」ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年05月24日 11時23分18秒 | owarai
【コラム】
誰かにメールを送って
その返事がすぐに返って
きたりすると、

びっくりすると同時にちょ
っと嬉しくなる。
こういうとき、

メールって内容よりも
スピードが大事なんだなあ
って思います。

これを守っているのが
芸能人の明石家さんまさん。

「ありがとう」のひと言で
いいからすぐ返事をする。
引っ張れば引っ張るほど
ハードルが高くなっていく。

きちんと書かなくっちゃ、と
いうプレッシャーで、
ますます書きづらくなるわけ
です。

朝いちばんで来たメールには、
「わぁ、早起きですね」と
返すだけでも、
なにか同じ時間を生きている
ような、

「つながっている」感じが
しませんか。

スピードもひとつの
重要なメッセ―ジなんですね。




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『創業122年』

山川草木―さんせんそうもくーブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年05月24日 08時22分52秒 | owarai
【コラム】
山川草木。
俳優の笠智衆さんがいつも
色紙に書いていた言葉です。

時の流れに身をゆだね、
自然と共にただ、あるがまま
に生きる。

「私が、私が」と自己主張せず、
それでいて自由で、強い。

地味な言葉ですが、
「花鳥風月」のような華やか
さがないのが逆に私は好きです。

物事が自分の思い通りになら
ないで、イライラしそうになっ
たり、誰かに当たってしまい
そうになったときは

この言葉を思い浮かべてみて
ください。

(ま、いっか・・・)
そんな気持ちになれるんじゃ
ないかと思います。



63体のビスクドールを展示

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ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
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『創業122年』