魚にもシュンの季節がある
ように、「さよなら」にも
シュンの時期がある。
目の赤くなってしまった
「さよなら」や、鮮度の
落ちた「さよなら」、加工
されたり、冷凍保存された
「さよなら」は喜ばれない。
機を見て、グットタイミン
グで言われた「さよなら」
だけが、
二人に楽しい思い出を分け
てくれるのである。
魚にもシュンの季節がある
ように、「さよなら」にも
シュンの時期がある。
目の赤くなってしまった
「さよなら」や、鮮度の
落ちた「さよなら」、加工
されたり、冷凍保存された
「さよなら」は喜ばれない。
機を見て、グットタイミン
グで言われた「さよなら」
だけが、
二人に楽しい思い出を分け
てくれるのである。
そっぽをむいた真昼の遊園
地で
花模様のドレスがとても良く
似合うで
僕のポケットにはいりきらない
です
ぼくはきっと夏風邪をひいている
んです
きみの眸(ひとみ)のなかで雲が
急に入道雲になると
おもて通りはブランコのように
揺れるんです
画用紙のなかのきみはとても
綺麗すぎるで
透き徹ったばん晩夏に帰ってしまうん
です
つきよのうみに
いちまいの
てがみをながして
やりました
つきのひかりに
てらされて
てがみはあおく
なるでしょう
ひとがさかなと
よぶものは
みんなだれかの
てがみです
静かな夜だった。
いつもなら
ふたりで窓から
ながめる夜景も、心なし
かきらめきが少ないよう
な気がする。
あなたのパジャマは、あれ
から洗濯して、ベットの脇に
置いてある。
このままどう続いていくの
か、私たち。
ひとり開けるビールの、プシ
ュッ
という音がやけに大きく響く。
まだ、どこかでわがままな
のだ、お互い。
あなたがいないと初めて
わかる。わかっているのに、
会うとその平行感覚がどこか
でずれる。
ま、本来、恋というものはそ
ういうものかもしれず、妙に
達観してしまう自分もいた。
たまにはこんな夜があって、
いいのかもしれない。
と思いつつ、やはり寂しい
気持もいなめない。
あなたはどこでなにをして
いるのやら・・・・・・・。
・・・・・・なにが恋の小休止?
単なる強がりではないか・・・。
強気になったり、弱気になった
り揺れている。
携帯電話が鳴った。
[m:32]
飛び起きるようにして、受話器を
取る。
「俺だけど・・・・・・」
その声で、一気にねじれた心が
ピンと張りつめて、
いきいきと動きだすゲンキンな
私がいて、
・・・・やはりあなたが好きなの、
必要なの・・・・
と、まるでテレビドラマの
ヒロインのようなセリフを、
心の中でつぶやいた。
詩ト詩ト詩ト・・・屋根裏に雨が
オ詩エテ? ・・・と美都が言った
詩ラナイヨ・・・と光軌が言った
詩月一日・・・エイプリルフール
ウ詩詩詩 ・・・怪奇マンガかな?
詩―ツ ・・・月夜のひそひそ話
カナ詩イトキ・・・笑おうよ
詩 ・・・・ 死
詩ヌマデ
アイ詩テ
肩書きや地位、財産、名声などは、
すべてはかなく消えていきます。
レッテルでその人を輝かせるの
ではありません。
問題は本質です。
人はあるところまでいくと、利徳
や恐怖、権力だけではついてきま
せん。
もはや、得るものもなく、特に不
利とわかっていても、その人に徳
があれば人はついていきます。
「徳とは行である。行とは見返り
を求めずただ行うころである」と
道元は言っています。
上になればなるほど、必要なのは
徳を磨くことだと思います。
「法句経」第五四にも、
「華の香りは風に逆らいては行か
ず。栴檀(せんだん)も多掲羅(た
がら)も末度迦(まどか)も(香木
の名前)また然り。
されど良き人の香は風に逆らいつつ
も行く。良き人の力はすべての方に
薫る」とあります。
男が仕事をするときは、常に捨て身
でなければならない。
捨て身とは、何も欲しがらぬこと
である。
納得、勝ち負けという、人間の物
差しを捨てることである。
静寂が辺りを包み
ひとあしごとに私は
明日に近づき
心は昨日に連れもどされる
まちがった角を曲がり、
まちいがった選択をしたの
だろうか
答えなんてないのに
後悔してしまいそうになる
踏み出したこの道が
どこへ続くか
今は
深く考えないようにして
深緑のベールを薄く
一枚ずつ剥ぐように
深緑の夕暮れの奥へと
分け入る
まだ一度も起こしたことの
ない行動を