ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

その瞳を、まなざしを、わたしは繰り返し思い出して、涙を流すことになる。

2023年07月18日 13時01分07秒 | owarai

 

恋をすると、人は不安になる。 
不安で不安で、たまらなく 
なる。 

好きになればなるほど、その 
不安は膨らんでゆく。 

けれど、ひとたび愛が芽生え 
て、その愛が成長を始めると、 
不安は嘘のように消えてしまう。 

愛はそんな風に、人を安心させ 
てくれるもの。そしてふたりの 
関係を安定させてくれる。 

つまり、理想の恋愛とは、恋と 
愛が同じくらいの分量で、程よ 
く混ざり合っている状態。 

 

「心にいい言葉を」

2023年07月18日 12時56分04秒 | owarai


・気に入らぬ風もあろうに柳かな
気に入らない事があっても受け
流しましょう・
「柳に雪折れなし」と言われるよ
うに、柳は決して折れません。

・案じるより団子汁
くよくよ心配してもなるようにしか
ならないのだから、団子汁でも食べて
気楽にまつのがよいということ。

・にもかかわらず笑うこと
(ドイツのことわざ)
つらいこと、苦しいことがあり、
にもかかわらず笑うことだ。

・言いたいことは明日言え
言いたいことがあっても、充分に
考えた上で言うほうがよいという
こと。
腹を立てたり感情的になったりし
たとき、思ったことをすぐ口に出
せば失言をしたり、自分の醜態を
さらすなどして後悔をすることが
多いから注意せよということ。

 

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ーときめきー ショート小説編

2023年07月18日 11時42分27秒 | owarai

昼のうちから、ずっと気になっ
ていた。けれど、彼はこちらに
気づいていない。

貸しボート屋のパラソルの下で、
客がくると手際よく応対し、て
きぱきとポートを渚まで運び、

オールをはめこむ。膝元まで
水に入りながら、海へ客を乗せ
たボートごと押し出す。

特別、目立つ様子ではないが、
時とりの表情があどけなく、さ
わやかだった。

一緒にきていた女友達は、ボート
屋の青年になんて目もくれず、
もっと派手に騒いでいる男だけの
グループなどに周波を送っていた。

特にそのグループのなかのひとり
が、二宮和也に似ているといって。
目当てはその子らしい。

いつもの夏のパターンだ。渚のかけ
ひき。陽気にくり広げる、ノー天気
なゲーム。若さにまかせた、海なら
ではの解放感。

私は、今ひとつ、いつも乗り遅れた
感じでぼんやり水平線をながめ、
寝そべっている。

けれど今年は、最初からそのボート
の青年が、気になり始めた。

みんなの趣味とはズレているの
だろうけど、彼の動きを見ている
のは楽しかった。

私はなんとなく手持ち無沙汰に、
みんなから離れて夕日を見ていた。

海はハレーションがきれいだった。
泳いでいる人影も黒い点になり、
波打ち際は、逆光のシルエットに
なる。

気がつくと、あの彼が、海に入っ
ていくところだった。

今日一日の
仕事から解放されたのか、大きく
伸びをして、波をひとつひとつ
かわしながら、腰のあたりまで
水につかった。

思いがけなく、彼が、目の前の
波打ち際にひょっこり現れた。

いつ戻ってきたのだろう。少し
荒い息をして、腹筋が上下した。

視線が合って、彼はにっこり笑
った。そのまま近づいてくる。
私はあわてて、うつむいて爪先
で砂をいじっているポーズを
作った。

彼は、仕事中の口の利き方より
も気軽な調子で声をかけた。

そばで見ると、糸きり歯がアク
セントのように目立ち、さわやか
な笑顔だった。

「ずいぶん泳ぎ、うまいんですね。
すごく速くて、水すましみたい」

「やあ、まだ宿へ戻らないの?」

「明日、まだいるんでしょ。俺、
午後ヒマだから、ボートただで
乗せてあげる。
いや?女同士のほうがいい?」

私は思わず、違うというふうに
首を大きく振った。
「じゃ、明日ね」

彼は、砂を蹴るように走ってい
った。そのあとを小犬がじゃれ
て、ついていく。

暮れかかった海辺で、そこだけ
スローモション・フィルムのよ
うな絵柄に見えた。

彼はこちらを向いて、手を振っ
た。私も手を振り返し、
・・・水すまし、糸切り歯・・・

と、つぶやき、渚に背を向けて
から、思わずほほえんだ。

・・・・・・・・・・・・・
夏のプロローグ 気がつくと
しなやかに心は踊る

その年のまっさらな思いでづ
くり

ワンショットでいい 飾るシー
ンも

それがいつか 大きく季節を
超え たくさんのドラマを

生むかもしれない

揺り返す波の ストップモーシ
ョンのように

出逢いも 心の中で 一時停止
した情景

出来れば 絵葉書のように 
壁のピンで止めたい

胸騒ぎも 予感も 出来れば
凪いだ海のように

おだやかな 包みこむような
恋であってほしい

誘惑ほどに 大げさじゃなく
さざなみほどの

ときめき きらめきの心で・・・

 

 

ゆるされてやや寂しきがしのび逢ふ深きあはれを失ひしこと

2023年07月18日 11時39分22秒 | owarai

かなわなかった恋ほど、あ
とをひくのはなぜだろう。

わたしは蓮(れん)が好き
だった。

黒く濃くて長い、蓮のまつ
毛が好きだった。
そのまつ毛の下の、一見
意地悪そうな視線が、好き
だった。

細かい文字を読もうとする
ときの、ほんの少しだけ目
を細める癖や、頬杖をつい
て考え事をしている時の

どこか無防備な仕草が好き
だった。ほんの少しだけ湿
った、あたたかい手のひら
が好きだった。

骨張った両腕。その腕が私
の腰をしっかりと支え、み
じんの不安を感じさせない
で、軽々と、私の躰を抱き
上げる瞬間が、好きだった。

 

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『手 紙』 Ⅱ

2023年07月18日 11時37分37秒 | owarai

これ以上、このことについて、
書くのはやめます。

月並みな言い方ですが、山崎さん
には、幸せになって欲しいと、
心から願っています。

過去に同じようなつらい経験を
して、同じような傷を負ったこ
とのある者として、山崎さん
の幸福を祈ります。

あなたに会えて、良かった。
好きになることができて、良か
った。

一度だけだったけれど、ふたり
で夜の街を歩けて、愉しかった。

私もあなたと手をつなぎたかっ
た。
石神井川は哀しかったけれど、
でも、どんなに細い流れでも、
どこまでも流れ続けていけば、

きっと海に巡り合えるでしょう。

初めての手紙が、別れの手紙に
なってしまいました。でもまた、
どこかで会えるかもしれません。

いつか、この世界ではない、ど
こかで。
その時には笑顔で声をかけます。
また「会えたね」と。
お返事は不要です。

          さよなうなら。

7月16日       かおる

 

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『手 紙』Ⅰ 短編小説

2023年07月18日 11時35分58秒 | owarai

 

 

いっしょに、夜の新宿の街を
散歩した時、山崎さんは「心
にも、心臓みたいに、いくつ
かの部屋があったらいいね」
と言いましたね。

私もあの時、同じようなこと
を思っていました。ここは
マコトの部屋。

ここは山崎さんの部屋。心を
そういう風に
二つに分けることができた
なら、

私はふたりを均等に、同じ重さ
で、同じ深さで、愛することが
できるのかもしれません。

でも、それは不可能です。
心も躰も人生も魂も、人にはひと
つきりしか、与えられていない
ですものね。

本来ひとつであるべきものが、
分裂したところから、悩みや
葛藤が生まれます。マコトが
私に注いでくれるような

「ひとつきりの丸ごとの愛」を、
私も抱きたいと願っています。
それができるかどうか、わか
りません。

でも私はいつか、清らかで、純粋
で、透明で美しい心を持った
人間になれることを夢見て、
あるいはそういう世界を目指し
て進んでいきたいのです。

たとえ今は醜く、汚れた魂を
抱えていても。

一生を通して、たったひとりで
いい、その人のことを全面的に
受け入れ、死ぬまで無条件で
愛することができたなら、
それはなんて素晴らしいことだ
ろうと、私は思うのです。