ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

八枚の花びらを持つコスモスのいつでも「きらい」で終わる占い

2023年07月21日 13時01分37秒 | owarai

 

 

一人の罪人が、地獄で
「お前に三つの部屋を用意
してある。一つ選んで

そこで罪の償いをしろ」とい
われ、部屋を見た。

一番目は大蛇の部屋。
たくさんの毒蛇がいてとっても
無理。

二番目は「あまちゃん」の刑。
海女さんになって海で貝を
取るのだが、足に重石をつけ
られ、これでは息もできない。

三番目の部屋を見ると、もの
すごいにおい。なんと、コエダ
メになっていたが、ここには
大勢人がいた。

首から上がコエダメから出て
いるだけだが、みんなのんき
そうにタバコまで吸っている。

タバコ好きなその罪びとは、
慣れれば臭いなんでガマン
できると思い、

迷わず三番目の部屋を選んだ。

さて、自分も首までコエダメに
つかってタバコに火をつけようと
すると、見張り番が来て、

「さぁ、休憩は終わり。
みんな沈んで、沈んで」


回想  「砂丘のたもとにて」

2023年07月21日 13時00分11秒 | owarai

 

 

「三ヶ月ですよ」って。

わたしにとってこの妊娠は、ちっと
もおめでたくありませんでした。
歓迎もできない、喜べもしない、実
に厄介なことが起こってしまった、
とわたしは途方に暮れました。

あんなにも好きだった、好きで
好きでたまらなくなって、それな
のに泣く泣く別れた、順ちゃんの
子どもですよ。だけど、わたしに
とっては、迷惑でしかなかったの
です。

この子を産んで、この子とふたり、
残りの人生をけなげに生きていこ
う、そんなこと、露ほども、思え
なかった。自分勝手だと思うし、
冷酷で、非常だと思うけれど、で
もそれがその時のわたしの正直な
気持ちでした。

順ちゃんのことは、好きだった。
だけど、わたしが好きだったの
は順ちゃんであって、決して順
ちゃんの子どもではなかった、
そんな理屈というか、

言い訳を
自分に対して一生懸命しながら、
わたしは「中絶しよう」と決め
ました。ひと晩だけ悩んで、
決心したのです。


そして、最初に診察してもらっ
た産婦人科ではなくて、電車で
三十分くらい離れたところにあ
る、市立病院で手術を受けるこ
とにしました。

どうしてだと思いますか?
それはね、市立病院の方が日取り
が早かったから。一日でも早く、
このことから開放されたかった
のです。

けれど、思いもよらないことに、
その病院では、前のから入院し
て、堕胎は翌朝におこなう、と
のこと。
がっかりでした。こんなことな
ら最初の病院にするべきだった。
でも後悔先に立たず。

夕方、子宮口を広げるという処
置を受け、その夜は、六人部屋
だったか、八人部屋だったか、
ほかの患者さんたちとアコーデ
ィオンカーテン一枚で仕切られ
た一角の、冷たいベットの上に
横たわっていました。

その夜のことです。
ひと晩中、悶々として、一睡も
できないまま、蛹(さなぎ)み
たいに身を硬くして、天井や窓
や壁を意味もなく眺めていたの
だけれど、明け方、ふっと何か
が舞い降りてきた気配のものを

感じて、朝まばたきの闇のなか、
懸命に目を凝らすと、一羽の小
鳥がわたしのベットの縁に止ま
って、じっとわたしの方を見つ
めてたのです。まっ白な小鳥。

今までに一度も見たことのない、
きれいな形をしていました。
小鳥は、わたしにそっと囁きま
した。なんて言ったのか、その
時はわからなかった。

だけど確かに、小鳥の声が聞こ
えたの思うです。
幻か何かだと思うでしょう?
そんなの、目の錯覚だって。
もちろんわたしもそう思いま
した。

純白の小鳥が見えたのは一瞬
だけ。もしかしたらそれは、
窓から射し込んできた明けの
明星の一瞬の光だったかもし
れません。

朝が来ました。わたしはスト
レッチャーに乗せられ、手術室
に運ばれていきました。
前日の午後から、何も食べては
けないと言われていたので、お
なかがぺこぺこでした。

おまけに睡眠不足で、心身とも
によれよれです。
なのに、わたしの躰のいったい
どこに、あのような力が残って
いたのでしょう。

手術室に着いて、今まさに手術台
に移し替えられようとしている
時、自分でも制御できない力が、
身の内から湧き上がってくるのを
感じていました。

看護婦さんたちの腕や手を払い
のけるようにして、わたしは
床の上に足を下して仁王立ち
になり、
「やめます」
と、言ったのです。

 

ちょっとしたことであなたを疑ったその日から色を失った恋

2023年07月21日 12時58分14秒 | owarai

あなたは恋人と二人で
記念撮影をしようと思います。
あなたは恋人の右、
あるいは左、
どちらに立ちますか?
①あなたは恋人の右側に立つ。

②あなたは恋人の左側に立つ。

立ち位置:回答
:あなたは相手を支配した
がる人か?
一般に、右側は男性的、
左側は女性的とみられている。

昔の右大臣、左大臣にしても、
当事者からみて右に地位が
上である左大臣、左に右大臣が
座った。正式な作法でも、床の
間を背にして右側が上座、
左が下座とされている。
無意識のうちにも、自分に
とって右を好む人は支配者、
左を好む人は被支配者だと
いえる。

①を選んだ人は
夫を尻にしくタイプ。
自分が家庭内の主導権をとり
がたり、なにかを決定するとき
も自分の判断で決めようとする。

(相手を左に立たせることになる。
つまり、自分が支配者の位置)

②を選んだ人は、自分が一歩
下がって相手を尊重しようと
する傾向がある。

恋人同士の場合、一方が右を
好み、一方が左を好めば問題
はない。

支配されたい人と支配したい
人の組み合わせになるの
だから、互いの希望がうまく
かみ合うわけだ。

ところが、両方とも右を好んだり、
左を好んだり、というときには、
もう一度、二人の相性を見て
ください。


叶うことなら、抱きしめてあげたい

2023年07月21日 11時35分17秒 | owarai

 

 

そこはかとなく秋の憂いを
滲ませている九月の初めだ
った。

気持ちがうまく言葉になら
ない。驚きと戸惑い。喜び
も、あっただろか。

彼にもある、わたしにも
ある――傷つき、傷つけ、
傷つけられた過去について、
わたしたちは語り合う必要
はないのだ、と。


わたしは黙って彼の手を取った。
彼はわたしの手に、もう一方の
手を添えた。わたしたちは、
つながった。


君の言う道徳とやらの遠方に恋という名の真実もある

2023年07月21日 11時33分51秒 | owarai

 

 

高いワインを注文しなくとも、
チョイスする料理の組み立て
がじょうずだったり、

グラスを口へ運ぶその手の
動きがしなやかっだりする
のは豊か男。

 流行のデザインでなくとも、
仕立てのよい上等なジャケ
ットとシャツを巧みにコーデ
ィネイトしていれば、

たいがいセンスのいい男だ。

男のダンディズムは、そんな
さりげないところが魅力的。

装いも、食事もさりげなくス
マートに演出できる男は、
愛の伝え方もさりげない。

ましてや、
結婚したら束縛などしない。
なぜなら、

彼女が、まだ×2、成長する
きっかけを与え続けて
くれる男だから。


ふと宿りやがて心の染みとなるユリの花粉のようなジェラシー

2023年07月21日 11時32分44秒 | owarai

 

 

恋はきらいだけど、片思いは
好きだという人だっている。
何歳になっても、片思いしか
しない人だっている。

たとえば、パリが好きだから
パリに行かない人だっている。
パリの町について、どんな旅行
者よりもくわしく知っているの
に、
実際に出かけたがらないんだ」

「臆病な人なのね」
と女の子が訊きました。

「かも知れない。でも、そうい
う人は、パリは実在しなと思っ
ている。旅行してたどりつく
のは、どこにでもあるような
ヨーロッパの都市で、

自分の想像力のなかの花の
都と同じじゃないっ てこと
を知っているのだ。

恋についてだって同じこと
だよ。
一人で想っているときは、
幻滅しないですむ、
だけど、それは恋なんかじゃ
ないんだよ」

たった一人のやさしい女よ
二日のあいだ恋をしようよ


「砂丘のたもとにて」

2023年07月21日 11時31分37秒 | owarai

 

 

最後の夜にしようって、決めて
いました。最後にあと一度だけ。
順ちゃんの腕のなかで、握りつ
ぶされそうな小鳥になりたいっ
て。

未練なんかじゃありません。
いいえ、やっぱり未練です。
正真正銘、どこからどう見て
も、紛(まご)うかたなきり
っぱな未練です。

順ちゃんは、何も知らなかっ
た。気づいていなかった。天
真爛漫な人でしたからね。

人を疑うことを、知らない人
でしたから。いつものように、
わたしの部屋まで車で一緒に
もどってきて、部屋に着くな
りわたしを抱きしめ、

翌朝は日の出とともに、風の
ように去ってゆきました。
 すがすがしい気持ちで、わ
たしは順ちゃんを見送りました。

その姿が小さく小さくなって、
すっかり見えなくなるまで、
手をふりながら。絶対に、
うしろをふり返って、わたし
の方を見たりはしない順ちゃ
んでした。

その朝もいつもと同じ。順ちゃ
んは一度も、ふり返りません
でした。

それで完全に、お仕舞いにできた
つもりでした。
何もかも。きれいにさっぱりと。

音羽さん。
今年の冬は暖冬のようです。
いつもならとっくに雪が積もって、
窓の外には、かき寄せられた雪が
防波堤のような土手を築く季節
なのに。

音羽さんのところは、どうですか?
ここよりも南だから、もっと暖かい
のでしょうか?

書きかけの手紙を、最後まで書き終
えることができないまま、いたずら
に時が流れてしまって、手術の日が
あしたに迫ってきました。どこまで
書けるのか、わかりませんけれど、
力をふりしぼって書き進めます。

もしかしたら、これが、最後の手紙
になるかもしれないから。

もちろん、そんなことにはなって
欲しくないけれど、でも非常に
難しい手術になるだろと、あらか
じめ説明も受けているので、それ
なりの覚悟はしています。

順ちゃんと別れたあと、わたしは
新しい町に引っ越して、新しい生
活を始めようとしていました。

仕事も一からやり直そうと考え、
大学の夜間コースに申し込んで、
小学校の教員免許を取ろうと
がんばっていたのです。

小学校の先生―――できれば
過疎地の―――になりたいと
いうのは、もともとわたしの
目標といにか、子どもの頃から
の夢だったのですね。

だけど、わたしの出た大学の
学部では社会科の免許しか取れ
なくて、それで小学校の先生は
あきらめていたのだけれど、
チャレンジするなら、今がいい
チャンスだと思って。

そんなある日、わたしは躰の
変調に気づきました。

妊娠していたのです。病院で
診てもらったところ「おめで
たです」って、言われました。


「三ヶ月ですよ」って。