平塚海岸の樹林(防災林)は既存公園の拡大(商業施設用が主)のため、一部伐採が実行される。近隣自治体の願い(樹木の伐採しないで既存公園の範囲内で再建希望)はかなわず、予算23億円での工事が始まった。先日、市民団体発行のチラシが郵便ポストに配布された。
チラシ 表面
平塚議会の議決で、近隣住民の願いは叶わず、セキスイ社主導の工事が着手される。
表面 上部
表面 下部
裏面 上部
近隣住民の粘りの請託も、議会では採択されなかった。
裏面 下部
真摯な主張、紳士的な活動だったが、行政には力負けで敗北宣言に至った。
今後の問題 拡大
各指摘に控えめなコメント
・住民の安全は守れるのか; 防災林が減少する事になる。関東大震災の震源地は相模湾との事で、正月の能登地震があり、この8月にも平塚で震度4の地震が来て縦揺れ、今朝も余震。平塚海岸の津波対策はどうなんかね。
・住民の意見の施策への反映は; 議決は多数決、各議案も束ねて一括処、多数派にならないと反映しそうもない。
・ウミガメへの影響を最小限に; 住民説明会では産卵は公園周辺でなく、公園西側だから関係ないとの回答だった。数年前に現地海浜では土砂投入で崖が出来、今後はコンビニが24時間営業だそうで産卵環境ではなくなる。産卵は昔から西側ではなく、追い立てられるが実態ではないか。
隣町でもウミガメを守りたい方がいる
・20年後に海岸林は戻してくれるか: 計画された商業施設への訪問者数次第ではないか。評判良ければ延長されるだろうし、不評なら受託業者のセキスイさんは音を上げるかも。20年後は市民の為に全面防災林にが望ましいとなるか。
・西側樹林帯は大丈夫か; 桜の花見の名所、湘南平の樹林もバサバサ切られた。こっちも心配だ。
国道134号線海側の市民プール撤去、拡大して商業施設が入る公園とする再開発が始まった。近隣住民は生活環境の悪化を懸念し、再開発は市民プール跡地に限り、有料駐車場の為の樹林伐採には反対としたが、行政は実施を決めた。アウトドアが好きで自然が好きな当方は関心を持ってアピール活動にも参加したが、真摯に活動する市民団体の方々には敬意を表したい。平塚行政にも理解が深まり、郵便受けへの配布物にも関心を持ち始めたのが自分の進歩かな。来年の箱根駅伝では樹林伐採・公園工事中となるがメディアではどう紹介されるだろうか。