久津間装蹄所ブログ

北海道江別市にある牛削蹄の老舗です。

武生特殊鋼材さんの鋼で

2021-01-05 | 道具
久津間です。
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
近年私は年末年始の休みを利用して
趣味で削蹄道具を造っているわけですが、
昨年末に武生特殊鋼材株式会社様から鋼を仕入れる事ができ、V2と白2という鋼で鎌型蹄刀と
削蹄ナタを造ってみました。
薄い材料なので、一度地鉄を薄く延ばして鍛接してからの鍛造となりました。
削蹄道具としてこの鋼がどのくらいの焼き入れ、焼き戻しはまだ探りの状態ですが、
鍛造性に優れていて、焼き入れ性も良いかなと思います。あとは仕事始めに実際使ってみての感想になると思いますがコストパフォーマンスは良い鋼だと思います。
武生特殊鋼材株式会社さんの鋼は、
ある野鍛冶のYouTubeを見て知りました。
直接武生特殊鋼材さんに電話で問い合わせたところ、在庫のあるものならサンプルとして出していただける事となり22kgほどいただきました。
本来なら鋼材メーカーから鋼を仕入れるには、我々のような個人事業者には入れてくれないはずです。入手したいならロットごとの百キロ単位とかになるのですが、鎌型蹄刀の事、それを造る佐藤先生や鈴木先生にも是非提供したいと説明したりもしました。
弊社のホームページをご覧になって弟子の活躍なども知ってくれ、快く出荷していただきました。
武生特殊鋼材株式会社様ありがとうございました。
本当に感謝しております。














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1 コメント

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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-05-23 22:43:46
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような完全理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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